まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

もう少し、父のこと

2008-10-11 13:02:33 | モブログ

父は老人会の温泉旅行に行きました。




夕べも飲みながら、
「父さん、自転車にのっとるとき、ひきつけ起こしたらどうするや、危ないんじゃないの?」と止めさせようと説得にかかると、
「急ブレーキ掛けるから何ともない。」と利いた風なことを言うから「そんなことできるはずないじゃないの。」と大笑いしました。全く。

「もう何が起きても要らんことはしないや。先生が、呼吸ができんなったら口から管入れると言うたけど、そんなことしてもらわせんや、それでいいか?」と脅かすと、
「それでいい、呼吸できんなっても俺には分からんから、そのままあの世に行くが。
どうせ生まれる時も一人、死ぬ時も一人だから。」とこれまたその・・・言うから、
「死ぬ時も一人だなんていつ頃から覚悟しとったの?」とからかうと、
「40頃からだ。」なんてふざけたことを言うでないの。
「嘘だわ、そう言うときながら、ひとりでやらんで今娘とおるじゃないのよ。」とさらに追い打ち掛けるわけ。
「よそもんからみたら、俺は幸せだと思われているだろうな。」

うん、分かっているでないの、と思うから私もやっていけます。私も父に、
「父さんは愚痴は言わせんし、いらいらしいせんし、怒らせんから、私もありがたいが。」と、それはきちんと伝えます。ああ、なんて麗しい親子、父娘(ほんとか?)

父が日記をつけながら、「今日なにしたや?」と聞きだした時から、
半日探し物をしながら、「何探しとるか分からんなった。」と言いだした時から、
やかんを焦げ付かせた時から、ロースターの火を消し忘れた時から、
私が横浜に帰っている間、一人留守番させるのが無理な時が近いことを覚悟しました。私には、横浜に帰らないでずっと父を見ていることはできません。それだけはできません。いくら父がいい人でもそんなことしたら、私は病気になります。

すべてがそこに集まったように、秋に新しい老人施設が海のそばにできるという情報が耳に入り、早速もろもろの手続きをしました。今までの施設では、個室がないことや景色が悪いことが父には窮屈だったのです。
説明会に行き、父に了承を得、担当医師の診察を受け、必要書類を書いてもらい、
施設に提出。およそ一月半くらいかかったでしょうか。
9月末に施設のケアマネージャーと介護士の方が父を審査しに来ました。
そこで、ショートスティのお願いをし、ようやく一息ついています。これで、横浜に帰っても、父を一人にしておかなくて済むので安心です。
13日に開所式、16日は見学会なので二人して行く予定にしています。

つくづく、こういうことは、おきてからでは後手後手に回るなと思いました。
普段は、落ちてるゴミを拾うようなことすら面倒がって後回しにしがちな私ですが、自分の損得がかかっていることは、信じられないくらい素早く行動します。それが、早速生かされそうです。いい性格でよかったと自分で満足しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする