佐渡は連日、雷、疲労おっと波浪注意報が発令されているけれど、今朝だけは、
こんな空模様で
逃してはいけないと、清々場所に向かいました。(この写真ね)
いつもの私的終点よりちょっと先に行ってみようか、と思い立って自転車を走らせた ら目に留まったのがこの畑
畑より奥の薪の方に目が行ったのだけれど。誰もいないのかと自転車を降りて、写真を撮っていたら、老女がお仕事をしていました。
「おかあさん、晴れてよかったね。」と声をかけると、
「町のもんか?」と聞かれたので、「夷ですが・・・」と答えると、
「そんなら持っていくか?細い大根だけど。」と、やおら大根を抜き始めてくれて。
「いやいやおかあさん、父さんと二人暮らしだから2本でいいや。」と遠慮するのだけれど、
「なんにしても食べられるねかや。どうせ、私が作っておるだけだから。」と、次々と引っこ抜いてくれます。結局5本と白菜まで持たせてくれて。
「葉っぱはバサバサするから、取って行く方がいいだろ。」
もったいないねと躊躇っていても、老女は「いいがさ、肥やしになるから。」
と頓着なしで、その辺にぽいっと・・・
「お母さんはお仕事していて、ぶらぶらしている私がもろうて悪いね。」
「なにゃ、私は好きで楽しみにやっとるんだし。」と言ってくれます。
大根を入れる袋を探して持ってきてくれ、おまけに手が汚れるだろって濡らした新聞紙を丸めて渡してくれて・・・
「恥ずかしいっチャ」と言いながらしっかりポーズも決めてくれました。
清々場所は私が住んでいる町場より山の中にありますから、冬支度も早いです。
午後から雨が降るかも知れんからもうおしまいにすると言う老女からいただいたものは、大根だけではありませんでした。