心配だったからすぐに開けてみる。よかった!
せんべいもその他のこわれる心配なものも無事に形をとどめていた。
郵便局に持っていったら「国外ですか?」と聞かれたくらい、チョイ大きめの段ボールだったのよ。
「あっ、ある意味海外ですから。佐渡なもんで。」なんてのんびり会話したけれど、その前には、とんでもないことが起きて。
そのくらい大きな荷物だったから、原チャリの足元にはどう突っ込んでもおさまりきらないの。縦にしても横にしても駄目。もうしょうがない、これしかないってんで、ダンボールを横にして積んだ。
おさまりきらないんだから、当然のごとく半分以上がはみ出しているのね。
そんなんでアクセルふかして、そろそろ出発。チンタラチンタラいい具合に進んで。
そのまま行って坂道に来たとたん、アクセルをギュッと入れたとたん、段ボールが、ダンボールが・・・
あっと叫ぶ間もなく、すっこんこんこんと、おむすびころりんすっとんとんと転がり落ちたの。あの四角いダンボールがころころと坂道転がって行ったのよ。
びっくりしたのなんの。その後はおかしいのなんの。笑ったね、笑って追いかけたね
後ろを歩いていた若いお兄さんも笑ってるの。
当然当然、笑って当然。突然目の前にダンボールが転げてきたら笑うよね。おばさんが必死に追いかけてきたら、そりゃあおかしいに決まっている。
私だったら、その光景を思い出すたび1日笑っていられると思うよ。
「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたのも嬉しい。まずいもの見たって顔をされたらこっちはどうすればいいのだ!笑ったり声かけてくれたりしたから一緒になってあはははできたんだもんね。ああ、それなのに、
「大丈夫じゃあないです。」なんて笑いながら答える私は可愛くなかった。もっと気の利いたセリフが言えなかったのか!と後悔と反省をして。
でも、ぎっちり詰めてあったおかげで、ダンボールの角はすり切れていても中味は、全く平気で。いいじゃないの。