まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

『あすなろ三三七拍子』

2012-06-29 09:02:34 | 

いやあー、読まず嫌いってあるのね。
重松清さん、ごめんなさいって感じです。

横浜友から借りた文庫本『電光セッカチ』でしみじみして。
あれま、悪くないんじゃない、と思ったのがきっかけ。
図書館で借りてきたわ。

右から2番目が主人公 応援団長 45歳藤巻大介さん。
なに、世田谷商科大学(通称セタショー)の応援団会長であり会社社長の荒川さんから無理矢理業務命令で押し付けられるわけ。社会人枠で入学し、存亡の危機にある応援団を立て直せと厳命受けるわけ。

この峰岸達さんの表紙絵及び挿絵がほんと見事。これだけで内容が想像できるというもの。

ダブル背広が先輩斉藤さん。もうひとりコンビの山下さんがいるのよ。
旗を持っているのが、娘恋人へなちょこの翔君。
右のりりしい子がわけあって応援団入部の沙耶ちゃん。
太鼓左手だけ出ているのが唯一自ら入部の健太君。
裏表紙にチアリーダーの玲奈ちゃんがジャンプしている。
この人たちのキャラが際立っていておかしいのなんの。

これらの登場人物が織りなす1年間に、私も団に入った気分になって一緒に笑い涙し(まさか涙が出るなんて思ってもみなかった)、小説の面白さを久しぶりに味わったわ。

けっこうぶ厚くて上下2段組になっていて、寝転んで読むには不自由。
けれど、ハートが熱くなってどんどん読み進んでいくこと請け合い。
この何かとうっとおしい世の中に、オススメです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする