三溪園の美しさ、他にも。
光りが作り出す光景。
鮮やかな緑色の苔に映し出される木々の陰。
池に輝き
縁側の暖かさ
四目垣を作っていた植木職人さんのお顔も
竹林にも深い陰影が
「こんな平屋の家に住みたいね」って、憧れる。
3.11の光溢れるこの地で気のおけない友人とのんびり過ごした日。
4年前、私は佐渡で夫をはじめ子供たちの安否を心配した。無事が分かったときの安堵感は大きかった。
それからの日々。
TVに映し出される映像の凄まじさ、父が入院していることで、いつもいた人がいないという何とも言えない不安な気持ち。
医者から安定剤をもらい、その後TVはなるべく観ないようにした。
私ごときはそれで済んだけれど・・・
ここ1週間、震災関連の特集をできる限り観るようにしていた。
ウオーターフロントの高層マンションで避難生活を送っている老夫婦の80歳に近い奥様が、
「ここは夜景がきれいだと言われているけれど、私はぽつんぽつんと明かりがついている富岡町の家の方がいい。帰りたい」
とおっしゃっていた。
帰られない故郷、なんて切ない。4年の歳月は重い。