今年こそはお目にかかりたいものだ、と願って。
最初に見た場所へ遅刻友に車を出してもらおうかと思ったけれど・・・
私にとって佐渡は非日常でも遅刻友にとっては日常だから、いくら図々しい私でもそうそう頼めない。
会うとのど元まで出かかるのだが、ぐっと我慢した。
で、駄目もとで散歩コースから少し足を延ばしていつぞや出会ったところへ自転車ぎこぎこ。
だってね、毎年訪ねるのだけれどいつもいつもどこに行ってるのか会えなかったのよ。ほんと。
それが。
たった1本、まだ蕾だけれど明らかに見覚えのある姿かたち、いやいや興奮したね。
これなら私がいる間に花開くに違いない、と期待に薄い胸が膨らむ。
4日たった最終日。いやあ、よくぞ花開いて待っててくれた君。あんがと、よ。
湿り気のある山野が好きなようで。
本当は直立してすくっと1メートル近く立っていたの。でもそれじゃ写真が撮れない。
ごめんよ、とそっと手元に引き寄せしなっていただいた。
*アケボノソウ(曙草)
実際はとても小さい花で径1センチくらい
花弁の先に黄色の斑点が2つと紫の斑点が無数に入っている。
黄色の斑点は“蜜腺溝”といい、蜜の入っている壺にあたるんですって。
白い花びらを明け方の空に、 花びらにある斑点を 夜明けの星に見立てて 名づけられた。
なんて。まことにロマンチックだわ。
ほんと、一度見たら忘れられないと思う。