昨夜、居間の網戸を開けて、本を読んでいるのかうとうとしているのか朦朧状態でいると。
庭の百合が強く匂って部屋に入ってくる、なかなかな気分。夜の方がかくだんに匂うのね、としばし。
さてと、といつもより少し早めに床に入るも。眠れない。
ま、いつものことだと達観する、が、暑さが加わって眠れない。あっち向きこっち向き天井向き。
1時近かったことまでは確認済みだがその後は夢の中。そうなりゃあ何が起きようと知らんわの世界。
4時に目が覚める、ざっと毎日こんなもんよ私の睡眠。4時間取れれば良しとしている。
日曜日は公園掃除。
ゲートボールもできない狭い児童公園に、二つの班20人以上が集まってこの時期は草刈雑草抜き。
口と手が同時に活躍して情報交換の場と化すわけ。普段ほとんど顔を合わせないからね。
ヤマモトサンが「私、寝つきが悪くてなかなか眠れないのよ」と切り出した。
3,4人が頭付き合わせて草むしりをしていたのに、そんなものほっぽりなげて立ち上がって同調する。
「布団に入っても眠れないの、いつまでも眠気が来ないのよ。トイレに行った後も1回目が覚めたらもう眠れないの」
と続ける。しまいには、
「そこいくと主人なんかすぐに寝てしまうから悔しくて。いびきがうるさいから離れますって娘の部屋で寝るようにしたわ」
って内情までご披露。そっか。
シンチャンママがすかさず
「家も寝室は別よ」
「私も2時間くらい眠れなくて悶々とするときがあるわ、若いときのように眠れないよね」
と続ける。
私だって負けちゃいない。
「今日ね2時に目が覚めてその後全然寝てないの」と報告。
草むしりの場は突如「眠れない自慢」の場と化した。
挙句の果てに「みんなそうなのね」の結論が下って。
いやいや例外がある。皆そうなのではない。
古くからの友人はご主人を亡くして、なにを見ても涙何を話しても涙のときも睡眠だけはしっかりとれていたそうな。
寝室への階段を上がっているときから眠くて瞼がふさがりそうだから、枕に頭を付けた途端眠ってるんですって。
信じられない。
信じられないといえば夫もだ。あっという間に寝ている、けっこう毛だらけ猫灰だらけ。
「眠いから寝るんだから眠るに決まっている、どこが不思議だ」とのたまう。
横浜年上友は
「時間が来たから寝るはダメよ、眠くなったら寝る。眠くならないときは眠くなるまで何かしてればいいのよ」
と禅問答のようなアドバイスをくれる。
まあ、いいか多少睡眠時間が短くても。
明日に重要な案件を抱えている日々を送っているわけじゃないんだから。日々うつらうつら朦朧状態で。