我が家のインターネットは、WIMAX２＋を利用していた。その契約が切れたのでいよいよauひかりを頼むことに。
契約終えいざ工事の日まで、分かりもしないのにあれやこれやを考え悶々とした日々を送っていたのよ。
それも７日に終了と思いきや。いやいや工事そのものは１時間余りで終わりでしたよ。
全ての工事が終わって電話受話器を取ると明らかに雑音がする。
工事前にはしなかったのにな、でもこのくらいはいいかと夫と了解して。
業者は「電話が古いから」の言葉を残して帰って行った。
で、今回の大仕事の夫の唯一の出番。nttにauひかりに変えたのでnttの方は一時休止にする旨の電話をした。
なにしろショップの受付嬢に指示されていたからね、工事が終わったらすぐにやれと。
夫は張り切って電話した、ところがなかなか繋がらない、この手の電話はつながるのに時間がかかるものだ、
という認識がない夫は５分もたたない内にイラつきだした。どれと私が。
繋がったので夫に代わる、ところがどうもやり取りがおかしい。夫はちんぷんかんぷんだと私に受話器をよこす。
すでにこの時で夫の怒り注意信号。
nttは一時休止にすると電話番号が消滅するという、いやauとの契約では番号はそのまま残すことになっているからと押し問答。
らちが明かない、一度切ってau契約店に電話して事情を話す。
結果、お客様からnttに電話する必要がない、ひかり回線に変わったらこちらが処理するとのことで。
今度はさすがの私が怒って、全職員に今のことを徹底して周知させてくれときつくお願いする。
これで電話のことも終わったし、またもややれやれと。
夫は自分には分からない対応された怒りの矛先を私にもむけて円海山に走りに行った。
そこで浄化されてきたかと思ったら、なんの増幅されてきて、さあ大変。怒りは電話雑音に向かった。
「電話が古いとは何事だ、工事前は雑音がしなかったのにわずか１時間の工事で雑音が出るなんて
工事で何かあったに違いない」とえらい勢いで別のauに苦情電話。
いやあ、その担当者の対応が悪かったのね。
電話であれせえこれせえと指示して、その通りにやっても改善されず。その時点でもう一度業者を行かせて見させます、
とでも言ってくれれば収まったのに。何回も電話でのそんなやり取り。そのたびに夫は声を荒げていく。
挙句の果てにまだnttの回線を使っているから、nttに見てもらえと言われて夫の怒りは頂点に達した。
おーおー、自分とこが工事しておいてそんな無責任なこと言うならあんたんとこが全部線を引っこ抜いて行け、
そしたらおれがnttに頼むからみんな持ってってくれ、そうしてくれ。契約もすべて解除！！
と電話口で怒鳴っている。
私はau担当者がどんなことを言っているのかは分からないけれど、夫が怒りで震えながら怒鳴っているのは聞いているわけよ。
あんなに怒りをガンガンぶつけたら気持ちいいだろうなあとか思いながら。呆れてはたけど。
でもね、こういう時って不思議と冷静でいられるのね。
いやいや佐渡に帰るともっとすごい人を目の前で見たりしているから、夫のそれなんてまだかわいいものよ。
すったもんだの挙句に、結局昨日、違う業者が来て。
夫の何度も同じこと繰り返しの怒りの言葉約３０分に、ひと言も口挟まず言い訳せず説明せず。ひたすら怒り受け止め。
青ざめた顔で蚊の鳴くような声で「すみません」と。あなたが悪いわけじゃないのにね。
一方的な言葉をはきつくした夫は「でどうするつもり？」と一言。
「直させていただけますか？」
はああお願いします、私も彼も夫も直らないとは思っているけど、あなたもお仕事、やらねばね。
というわけでして。
私は夫がいない隙に彼に言ったね「よく耐えてくれたわね」って。
３０台と見える彼はなかなかこういう苦情処理担当にふさわしい外見をしている。どこかの大臣と違って長靴穿いてきたもんね。
素朴で穏やかな風貌、背の高さ体つき昔なじみのどこか昭和風。そして何より誠意がしっかり見えて。大好きな律儀。
その彼が狭い家の中走り回ってあちらいじりこちら点検し、外の点検もし。
「電話コード外すと雑音がしないんですよね、なぜでしょうねえ」と言われても腹が立たない。
「古い」と言われたことが引き金になっても、もともと雑音には怒ってなかったのだから「もういいですわ」となって。
だから雑音はそのまま、別にいいの。
au担当者の対応のまずさに怒ったのだから。帰りには夫も「コーヒー飲んでいきませんか」なんて。
しかしなあ、夫の思考回路は理解できんなあ、
nttに電話しなくてよい、auの間違いだったということが分かった時点でもういいのになあ。
そうしたらその後の騒動は起きんかったのに、と思ったことは内緒。人はどう考えるか分からんから。
本当にこれで一件落着よね。
auさん、電話番号そのままでひかりに代わっても使えるよね！
