今週のカンブリア宮殿は日本料理の店「菊乃井」3代目の村田吉弘さん。
7つ星獲得のお店。料理は科学だそうで。
日本料理のレシピは「塩ひとつかみ」のようにまことに曖昧だと。西洋料理のそれはきちんと数字化されていて分かりやすいと。
そういえばずっと以前テレビで観て、ブログにも書いたけれど、料理初めての男性がまことに困惑したのもその曖昧さだったわ。
(いただきもののゆず)
家庭でもできる「和風のローストビーフ」を披露した。
牛肉は表面をこんがり焼き目を付けて、酒醤油味醂のたれ(量は忘れました)の入ったジッパー付きの袋に入れる。
できるだけ空気を抜いて、58度のお湯に1時間つける。と出来上がり。
58度ね、それに1時間つけてるのね。微妙だな、とつぶやく。
(いただきものの佐渡産りんご)
で先週、その村田さんが講師のEテレきょうの料理を観ていたら目からうろこ。
京風「おでん」
だいこんは縦半分くらいまで十文字に切れ目を入れてレンジで柔らかく。
(機械でできることは機械にですって)
こんにゃく表裏に切れ目を入れて、等々の下ごしらえ。
煮えにくい食材をまず汁を張った鍋に入れて5,6分炊く。
完全に冷ます、完全にがみそね。これが1回目。
次に練り物や厚揚げ早煮昆布などを入れてまた5,6分炊く、完全に冷ます。これが2回目。
「これでよろし」ですと。えっ?!それでいいの、たったそれだけか?と驚いた。
あまり好きじゃないけれど、ひと冬に2,3回はお世話になるおでん。
石油ストーブにのせて手要らずでこれ幸いとことことと長々煮ていたわ、それがおでんだと思っていたわ。
それがね2回とはいえ手間いらず、合計たったの12分。
冷ます時間を入れると2日掛かりともいえるけれど。ほっておけばいいんだからいいの。
(ビンゴで当てた塵取り型まな板)
そりゃあ、いちおう煮物は冷めるときに味がつくくらいの知識はあったけれど、まさか5分でいいとはね。
で、早速試してみましたよ、もちろん。
練り物、厚揚げ類がふくらまない。昆布の味が抜けていない。
4センチ厚みのだいこんにもしっかり中までお出汁の味がついている。
長時間煮込んだ時の腑抜け感がない。
いやあおいしかった(自画自賛)。お見事、脱帽。恐れ入りました。当たり前か。
よろしかったらお試しあれ。