昨夕
昨夜、いつものように日曜美術館を観ていたら途中でいつものように寝落ち。
目が覚めて、しまった!と思ったときは遅い、終わっていた。修復なった名古屋城の特集だったのに。
で、仕方なくTVそのままにしておいたら2017年の「日本音楽コンクール ピアノ部門」再放送が放映されていて。
音楽鑑賞はからっきしダメだが、こんな人間模様は大好きで食い入るように観た。面白かったわ。
ピアノ部門、参加資格は満17歳以上満29歳以下。それだけが条件。
応募数もいちばん多くて200名を超える。すごいわ。
予選、二次予選、三次予選、本選とふるい落とされていく。
模造紙に自分の番号が書かれているかいなかその数字が全て。
いやあ、すぐに恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』の世界が浮かんだ。ずばりそのまま。
で、本選に残った参加者は4人。男性二人、女性二人。小説では女性はひとりだったわね。
最年少の男子高校生
釜石市出身で東日本大震災の時に1年間ピアノから離れていたという男性
5回の挑戦で三次予選までいった経験を持つ女性
藝大の院生で四国から母親と上京してピアノに打ち込んだという女性
それぞれの人のピアノへの取り組みや生活の映像、インタビューが流れて。
オーケストラとの演奏の本選の様子が映しだされて。
皆さん演奏直後のインタビューを受けていたが、口をそろえて楽しかったと言う。
表情にも達成感と充実感がはっきり浮かんでいて。
一緒に演奏したオーケストラの人達の反応から、彼かなと。当たったわ。
優勝 吉見友貴さん 17歳の高校生 彼も中学生の時広島からお母さんと上京してピアノ生活
1日9時間練習するんですって。午前4時間、その後は空いている時間ほとんど。
いやあすごい、高校生よ、考えられない、すごいわ。
すでに大人の風情があるけれど、くちゃくちゃと笑う顔が可愛いの。
本選出場前に「大丈夫ですか?この格好?」なんて聞いている様子がまた可愛くて。
そして聴衆賞が鉄百合奈さん、演奏直後の「ブラボー!」の声と会場の熱気がこちらにも伝わってきたものね。
小説の世界と現実の世界がリンクして・・・
吉見さん、まだまだ若い。今後の音楽家人生をどのように生きていくのかしら。
合わせて他の3人の方たちもまた挑戦していくのかしら。