鎌倉にも長谷寺はある、佐渡にも「ちょうこくじ」と呼ばれている長谷寺がある。
パンフレットには、関係寺院三千寺を有する真言宗豊山派の総本山とあったからそういうことなのね、と。
若い時に、同じ沿線にある室生寺と大野寺には参詣したけれど、なぜか長谷寺は素通りした。
日程の関係でどちらかをということになり「女人高野」の室生寺を選んだのね、きっと。
それ以来、いつかという思いは胸にあったのだろうと思う。
念願かなって古くから観音信仰の聖地とされてきた「長谷寺」に。創建が686年というのだから。
長谷寺駅近く 車窓から
小さな長谷寺駅に着いて、初瀬川を渡り参道を歩くこと15分強、ようやく仁王門が見えた。
仁王門 すでに息が切れているというのに 続く399段あるという登廊が見えて本堂までは遠い
ちょっと永平寺の階段を思い出した 長谷型の灯籠がかっこよく素敵
我らは途中で本坊への道へ曲がる
本坊から初瀬山中腹に建てられた本堂を見る
僧侶たち 両横の牡丹の花は見事に終わっていた
本坊から本堂に向かう途中に整ったすっきりとした五重塔 昭和29年戦後初に建てられたそうな
さてここからまた上り下りして本堂まで。長谷寺もちょうど特別拝観中でご本尊の『十一面観世音菩薩』を
拝観することができた。
本堂 内舞台
この内舞台側から見る観音様は上半身だけ 特別拝観では全身を拝見でき両足に触れてお祈りができる
(写真はwebを拝借しました)
片足だけでも大きさが想像できるかと思うけれど、なんと10メートル18センチの高さというからびっくり。
見上げてもお顔は全部見えない。おみ足は長い間たくさんの人に触れられて漆が見えてきたんですって。
もちろん、両足撫でさすってお祈りしました。
係の女性が「今ここにお二人だけなんてよかったですね」って。
ゴールデンウィークや牡丹が満開のときは皆さんずらっと並んで行列が下の方まで行ってたって。
立ち止まることができなくてただぐるっと回るだけだったそうな。
「今は牡丹が終わって紫陽花がこれからの時季だから、お参りにはちょうどよかったです」
と、以前どこかで聞いたセリフがここでもまた、よ。
でもほんと、観光客も少なく静寂が保たれて清々しい気持ちになれる、そういう意味ではいい時季だったわ。
本堂外の舞台から もうもうただただ最高の眺めです 汗だくで登って来た甲斐があろうというものです
「長谷寺」秋にも訪れたくなりました。