goo blog サービス終了のお知らせ 

まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

妻が読む『妻のトリセツ』黒川伊保子著

2019-10-09 09:03:44 | 

子育て真っ只中の夫に向けて書かれた本だからなあ、と思いつつニヤニヤしながら読んだわ。
ふふふよ。

本書は、脳科学の立場から女性脳の仕組みを前提に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの
対策をまとめた、妻の取扱説明書である。戦略指南書と言い換えてもいい。(略)
プロの夫業に徹することで、その結果、妻から放たれる弾を10発から5発に減らそうというのが本書の目的である。

この間大好きなテレビ番組「ドキュメント72時間」を観ていたら、ある男性の言葉に感動したの。
巨大ホームセンターでのインタビュー。その63歳の男性氏、妻を突然の病で亡くした。
(録画は消したので正確な言葉ではないけれど、ニュアンスは出ていると思います)
「仕事仕事でしたから。男は仕事が第一と思っていましたから。バカでしたね」
息子が部活で使ったユニホームを妻にどさっと投げたことに怒り心頭で言い放った言葉。
「お前にとってはお母さんかもしれないけれど、俺にとっては好きな女だ!」
どうよ、言える?男性氏!こんな言葉。涙ぐむ男性にもらい泣きしそうになったわ。

このエピソードとそっくりのトリセツが本書に描いてあるの。

息子の思春期になったら女性脳を慰撫する役目を夫の手に取り戻そう。
息子が妻に反抗した場合は「俺の大切な妻に、そんな暴言は許さん!」と毅然と言おう。
妻がいちばん大切だと宣言することは、妻の心に響く。
このひとことがあれば一生夫と寄り添っていけるという妻も少なくない。
ほんと、そうよ。言ってほしいもんだ。もう今さらだからいいけれど。

「名もなき家事がふたりを分かつ」

そう、名もなき家事。ニュースで見たわ、9割は妻が引き受けているって。
そしてこの名もなき家事が(たとえば食料品日用品のストックを考える、献立を考える、等々膨大な数よ)
妻のストレスをため込んでいく。との指摘に「そうだ!」と大きく頷いたの。

たとえば。
妻は「ついで家事」をする。トイレに立つついでにテーブルに置かれたコップを台所に持っていく。
歯を磨くついでに鏡も磨く。
ところが夫は、トイレに立っても、目の前の汚れたコップを下げようとしないし、トイレの帰りに、
台所によって水を飲んでコップをそのまま放置して、家事を増やしさえする。って。

でもね、それも男性脳のなせる技らしい。男性脳は女性脳にくらべて行動文脈が短い。女性脳が、
「トイレに立ったついでに、こちらのものをあちらに持っていき、そしてトイレに行って、
帰りにこれをああして、こうして」と比較的長い行動文脈を常時紡ぎ続けているが(よおく分かるわ、その通り)
男性脳はこの能力が低いんですって。だから、男性脳は、
トイレに行くなら「行く、出す、戻る」しかない。
キッチンにコップを持っていくなら、それしかできない。
妻からついでにこれとあれをやって、なんて言われると大きなストレスになるそうよ。
横浜友よ、ご主人の入れ歯の件、これでお分かりいただけたでしょ。

じゃあこんなストレスを抱えた妻の取り扱いはどうすればいいの、よね。
ま、そんな男性脳だから、名もなき家事と戦っている妻を助けることは不可能に近いと、きっぱり黒川さんは断言。
でも、それじゃあなんだから、ただひとつ。
大爆発を防ぐには、とにかくねぎらうことだそうだ。
毎日じゃ嘘くさいから月に一度でいいからねぎらいの言葉をかけるんだって。
そうよ、その通り!「大変だね(決して上から目線で言わないでね)、ありがとう」言ってくれれば
ま、やってやるかと、しわしみだらけの面の皮の厚い妻でもその気になろうというもの。

こんな事例が多々。妻の取り扱い方も具体的。
事例はあるあるだけれど、取り扱い方法は「もうそんなこといいわよ」と寛容になった妻はかえってめんどくさい。
いや、まだまだ現役バリバリの夫諸君はそれなりに参考になるんじゃないかしら。
ざっと読めますから試にどうぞ。


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする