昨日の青空、逃してはいけないと近くの園芸店に駆け込んでの帰り。
駅前のバス停ベンチに座ってミニバスこまわりくんを待っていた。
まぶしいほどの日を真正面から受けて早く来ないかなと待っていた。
やれやれようやくこまわりくんは来た。
先頭の老夫婦はもうベンチを立ってバス入口の前に並んでいる。
待機所じゃなくてバス停に停車しているんだからドアを開けて中に入れてくれればいいのにな、
と思うけど運転手さんは発車時刻まで律儀にドアを開けない。あらま。
1時50分定刻、ようようバスのドアは開いて乗客が座るとバスは発車した。
すぐに信号があるT字路の交差点。乗ったこまわりくんの行先は右に曲がる。
ところがビックリ仰天。バスは左に曲がった。車内の乗客は一様に、
えっ?!
えっ?えっ?えっ?!
えーーーーーーーーーーっ!!!!
と声にならない反応。顔を見合わせるも驚きのあまりそれ以上の反応はできない。
車内電光掲示板の行先は間違っていない。何が起きたのか!
我らは運転手にバスジャックされてどこへ向かうのか。
こんなシニアばかり連れて何をしようとするつもりか。身代金なんて出せない、まだ死にたくない。
いったいどうなるんだ。いやはやいやはや。もう何が何やらあたふた。
なされるがままの無抵抗。
50メートルくらい先一つ目の信号が近づいて来たら運転手さん、
「すみません間違えました。すみませんでした」とマイク通して平謝り。Uターンして。
いつもの経路をこまわりくんは何事もなかったかのごとくひた走ったわ。
その間10人くらいの乗客は怒るでもなく文句ひとつ言うわけでもなく。
そんな事実はありませんでしたの知らん顔。私ひとり「びっくりしました」といちおうの抵抗。
いやあいろいろなことが起きるものね。