雲ひとつない台風一過の青空。
テレビニュースでは各地の河川氾濫の様子の映像が流れている。
川が流れている場所に旅行に行くと必ず立ち寄りたくなるほど、川のある風景が大好きだが
大暴れしだすとこんなに怖いものはないだろう。
台風が去った後もまだまだ闘いは続くであろうから、住民の方たちの心身の疲労が思いやられる。
自然災害はどこに怒りをぶつけてよいものやら、受け入れるしかないのだろうか。徒労感大。
わが家の付近では、朝から午後8時ころまでは強い雨が断続的に降ったり止んだりをくり返していた。
様子見に1枚だけ開けておいた雨戸から何回ものぞきながら、
あれっ?これじゃあ通常の雨降りとそんなに変わらないんじゃないの、なんて思っていたら、なんの。
8時を回ったと思ったら、風かにわかに吹きはじめ、それからがさあ大変。
風で雨戸がガタピシ唸る揺れる、ひゃひゃひゃとそのたびに身が縮まって怖い。風の強さが知れようというもの。
その内、電気がパッと消えて停電。懐中電灯を取りに寝室へ行って右往左往していると点いた。
ああよかった、と思う間もなく2回目の停電。いよいよか、と覚悟を決めたらまもなく点いた。
たった2回、数分間だけの停電でも、電気がつかない心細さ不安は何とも言えない。
数週間にわたる停電なんて、ご苦労や深い疲労が滓のように心身に溜まっていくことだろう。
テレビを見たり数独をしたりしながら、ひたすら台風が過ぎ去るのを待っていた。
今回の台風は不思議ね、午後10時を回ったら風はピタッと止んだの。フェードアウトってものがない。
あああやれやれとそれからようやく寝たわ。
朝庭を見たら、そうなるだろうと覚悟を決めていたミモザ。
道路に張り出していた枝がぽきっと折れていた。道路に寝転がっている枝、皮1枚残してぶら下がっている枝。
哀れミモザ。






ミモザはスカスカになりました。