まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

港の見える丘公園 袖振り合うも

2022-06-16 08:52:48 | 街・風景

もうそろそろ鉄砲ユリが咲いている頃だろうなと。
13日月曜日、空模様もよさそうだから港の見える丘公園へ。いつもどおり山手駅からバスに
乗った。バス停で老女が下車したのは目の端でとらえて分かってはいた。

「あらまあ、ここもフラれたわ」と思ったけれど、クレマチスが見事だったから嬉しくなって
園内回り始めると、先のベンチに老女が座っていた。さっきの方だわ。
写真撮りながらゆっくり歩いて曲がるとそこのベンチにも老女が。二度もお会いしたからには
軽くご挨拶よ。三度目は噴水のそばで、四度目はパーゴラのベンチで。そうなりゃあ、ね。
「どちらから」と訊かれて。
「ここはいいわね、気持ちがいいわ。草むしりもしなくていいし、きれいな花が見られるし。
ただだし。ベンチもたくさんあるから。天気がいい時は来るんですよ」って。
足が悪いからバス停から近いのも気に入っている、と私とまったく同じ。ふふふ。

で、帰る時刻になったからバス停に行くと、あらあ先ほどの老女がベンチに座っている。
「どちらの生まれ」と訊かれて「佐渡です」と。
私も主人の赴任先が福井だったから住んでいたんですよ、ということからはじまって
来し方行く末の話で盛り上がった。その方は駅でいうと私の最寄り駅より二つ手前にお住まい。
バスが来て、座席も隣合わせを指定されて車内でも来し方行く末話。お墓の話。
誰にも話してないけどご自分は散骨しようと考えているから調べているんですって。

山手駅に着いても電車座席隣り合わせ。来し方行く末話。
今年ご主人の3回忌の会食をロイヤルウィング号でやる予定にしているんですって。
ご主人は固形物を食べることを拒否して水だけ欲しがったんですって。老衰ということで。
話し足りない聞き足りないから、あなたが降りる駅まで一緒に行くわって。
行く末話続きを。まったく見ず知らずの方とここまでご一緒したなんて初めて。
今でもほんとのことだったかしら、と不思議な感じがしている。
また会うかもしれないわね、とホームでお別れした。ほんとにお会いしそうな気がする。

かんじんの港の見える丘公園6月初旬。


アルセア


アルセア


アカンサス


カシワバアジサイ


ダリア


ネクンドカエデ フラミンゴ

下の庭に行くころには晴れて陽が射してきた

 

コメント (4)
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