一昨日友人宅へ遊びに行ってそこでの話。
友人が「娘がひとりっ子はかわいそうだから二人目がんばるって言ってるのよ」
と言ったから。
あらあ、全然そんなことないわよ、ひとりっ子もそれなりにいいわよって言っといてよ。
と別に頑張らなくてもいいエールを送る。
そりゃあ仲のいい姉妹がいる例もたくさん知っている。反対もね。
ご主人を亡くした後、おねえさんが1か月泊まりこんでくれて愚痴や何かを全部聞いてくれて救われたっていう同級生。
母の最期の入院のとき娘の出産の時期と重なって私が混乱していたとき、仲良し3姉妹のマサチャンママがしみじみと、
「あんたに姉妹がいたらこんな時助かったのにねえ」と言ってくれたこともある。
でもでも、いないものはいない。
伊藤比呂美さん4冊目「女の一生」読破。
さすがになあ、立て続けに4冊ともなるとちょっと間を置こうかという気分になるけれど
その中で読者の質問 「ひとりっ子はかわいそうと言われてますが・・・」の比呂美さんの回答。
(メモ書きなのでつながらない文章多々ありで、ご勘弁を)
全然そんなことない、私はひとりっ子で満足して生きてきた
生まれてこの方同胞がいたことがないので想像もつかないので
親との関係は二対一で凝視されてる感はいつもあり、うっとおしいと感じるかエネルギーに変えるかは本人次第
弱点はケンカ慣れしていないこと
ケンカを恐れて衝突を回避する穏やかさがある
そしていったん衝突したら、もうそこでの関係はおしまい、とどこかで覚悟してしまう
親の介護もひとりっ子は負わなくちゃならないけれど、でも自分一人で采配できる
同胞がいれば分担できる、でも思惑が気にかかる
って大雑把にいえばそんな内容の回答。
またまた比呂美さんに盛大にハグしにいったわ。
全くその通り。
回答は隅々まですべてその通り。よくぞ的確に表現してくれたと拍手喝采。
私も介護の時も含めて今までの人生誰かに相談したという経験がない、といおうか相談するという発想がなかった。
いつもひとりだったから。
介護が終わって所々のそういう関係に行ったら必ず言われたわ。
「あなたひとりっ子でよかったわね、手続きの面倒がなくて」って。そっか。
なんだったかなあ、ネットの診断で「あなたの今年やり残したことは?」というのがあったのよ。
mannmoで診断してもらったら、
『戦』
いやあ、ここでも納得。別に今年だけじゃないのよ、一生やり残しているのよ 『戦』
派手に戦ったら気持ちがいいだろうなあ、人生変わっただろうなとは思うけれど・・・
ひとりっ子だから。
さて、と声を大にして言う。
「ひとりっ子は別にかわいそうじゃないわよ、ひとりっ子だからってかわいそうじゃないわよ」
だってね、人間最後はひとりになるんだから。
(でも、私思春期の頃は猛烈にお兄さんが欲しかったことは内緒)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます