前作『思わず考えちゃう』の第二弾という位置づけ。
思いの外ご好評をいただけたことをうけ、出版社の方に欲が出たようで。
とおっしゃる。
そうです『思わず考えちゃう』はヨシタケさんに、
そうよね、そうそう、ほんとほんと、なんて思わず頷いたりにやにやしたり、
そこはちと違うななんて話がたくさんあって嬉しくなったもの。
そりゃあご好評を得るわ、うん、次をと欲も出ようというもの。
うーん、でもねでもね、『欲が出ました』ってタイトル見て飛びついたのは、
おおー、ヨシタケさんもついに欲が出たのか、いったいどんな欲が出たというんだ
なんて冷やかし混じりの期待だったのよ。
それが・・・
「意味のわからない箇所もあるかと思いますが、
寛容とやさしさを総動員してあたたかく見守って、幸いでございます。」
なんておっしゃられても、いくら寛容とやさしさを総動員しても、何というか
肩透かしを食ったような置いてけぼりにされたような、もやもや感が残るのです。はあ。
そりゃあ私の今の心持ちがひねくれているのかもしれないし、やさしさも読解力もない。
うんそれは分かっとる、分かっとるけれど。重々承知の上でよ。
ちなみに3回も読んだんだぞ。ってえばるほどのことでもないか。
どうもヨシタケさん、ご自分の中で完結しすぎているんじゃないの。
オレいいこと言ってるんじゃん、ってな感じがちらちら見えるのよ。
いじわるね、嫌なばあさんだわ。うーん、ごめんなさい。
そんなにいやなら書かなきゃいいのにね、はい、いつもならそうしている。
でもヨシタケさんの場合は悪口も書きたくなるの、ごめんなさい。
やっぱりヨシタケさんのこと好きなのよ、ヨシタケさんのものの見方が面白いのよ。
だから言いたくなるの。ほらヨシタケさん前作『思わず考えちゃう』で、
老後のいちばんのしあわせは「近所の悪口が言えること」て書いてたよね。
私の場合「ヨシタケさんの悪口を言えること」かもしれない、なんてね。
人間が午前中にやってしまいたいことっていうのが、あるらしいんです。(略)
あるある、私なんて1日の大半のことを午前中にやってしまいたい口だから、
そうそう、そうなのと大いに共感して頷いていたら、
で、人間て午前中にやってしまいたいことがあるんだな、と知ったとき、
「ああ、だよなー」って。すごい大事なこと、大事な何かのしっぽを見つけた気がしました。
すごいビジネスチャンスにもなるな、とも思いました。
それは洗濯とかそういうこまごましたことのほかにも、もっといろいろあるはずなんです。
こう続けられたら、あれあれ何のこと???とこうなったのです。はい。
私なんか単純に、午後はぶらぶらしたいごろごろしたいぐだぐだしたい、
としか考えていないから、ま、要は私の頭が追いつかないということね。
そうそう全面大いに共感したことだってもちろんあるのです。
うん、ヨシタケさんそうよね、私も経験済みだわって。
わー!イライラしてきた!はなれて!はなれて!今すぐその場所をはなれて。
気分転換の方法として、その場所から物理的に、精神的に、いかにして一旦逃げるか
みたいなことを真剣に考えるのって、結構大事なことだと思います。
行かないで ぼくの興奮、って
戻ってきてぼくの興奮、ずっとそばにいて、って。
今までドキドキワクワクしてたことにドキドキできなくなってくる。
「興奮したい」や「驚きたい」が年とともに消えていく。これはこわいですよ。
こわいですよ。さみしいですよ。つまらないですよ。ほんと。そのとおりです、はい。
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