Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

【小紋の別誂え(フルオーダー)に挑戦】《地色見本編》

2012-11-02 23:20:53 | 着物
先日までで図案・送りのパターン・生地が決まった小紋の別誂えですが、
大切な地色を決める段階に入りました

着物は全身が同じ色ですので、この地色を間違えると、いくら柄が良くても
地味すぎたり、逆に派手すぎて品がない着物になってしまうものです

今まで別誂えをした中で「これは失敗だった」というものはありませんが、
毎回とっても慎重に選んでいます。今回もだいたいのイメージをお伝えして、
それに近いような色見本をお送りいただきました

いつも地色を決めるのに使っているのは「日本の伝統色」というサイトです。
日本古来の美しい名前のついた色がたくさん掲載されていて、色をクリック
すると大きな画面で見ることが出来るうえ、明るさや濃淡を調整して新しい
色を作り出すことができるので、微妙な色の調整をしながら決めています。

今回作っていただく小紋はオレンジ系を考えています。オレンジとは言え、
今から作るならそれなりの年数は着たいので「大人のオレンジ色」を目指し
ています


以前美しいキモノの付録に付いていた本で、茶道の入門編のようなものが
ありました。その本に出ていた方が、おそらく50~60代だとは思うのですが、
とても綺麗な淡いオレンジ色の着物をお召しになっていて、この位の年齢
でもアリなんだということがわかりましたので、挑戦してみることに。

ただ、この方がお召しになっていたものは少し光沢が強い生地でしたので、
私は光沢が少なく、ほんの少しだけ濃い色で、と考えています


先方がお送りくださったのは、こちらの地色見本です。12色のオレンジ系の
色を微妙なグラデーションで並べてくださいました

「落ち着いたオレンジ」とお伝えしたので地味系の色が多かったようです。
この中から1色を選んで、その色系統でまた10色ほど、もう少し明るい色の
地色を送っていただくことになりました。

実は既に新しい地色見本が手元に届き、地色を決めて返送したところです。
こちらの工房はとてもお仕事が早く、リクエストを出したその日のうちに対応
してくださっているようで、数日で新しいものが届きました

新しい地色見本の写真を撮り忘れてしまいましたが、最終的に決めたのは
最初の地色見本でマルをつけたものを少~しだけ濃くしたような色でした。
頭の中で思い描いていた「大人のオレンジ」に近い色を選べたと思います

次は図案とこの地色を使って、彩色見本の画像を送ってくださるそうです。
PCでの処理がお得意な工房のようで、染める前に大体の色使いがわかる
のはとても安心できて嬉しいですね特に初めての工房ではなおさらです。

千總さんの色使いが好きなことをお伝えしたので、なるべくそれに近いような
色使いで彩色をしてくださるそうです