Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

かにかくに祭@祇園白川

2012-11-08 23:39:30 | 京都花街
秋もだんだんと深まってきて、自宅近くの木々も少しずつ色づいてきました
本格的な紅葉にはもう少しというところですが、今年は寒暖の差が激しく、
紅葉の色づきが例年よりも綺麗になるそうで、楽しみです。

最近は春にばかり京都へ行っていますが、京都は紅葉のほうが美しい場所
だと思っています。以前紅葉を見に行ったときには、山のほうの紅葉もさる
ことながら、歴史ある寺院を彩る紅葉の美しさに心を奪われたものです

その時には知らなかったので行くことができませんでしたが、いつかきっと、
秋の東福寺で通天橋からの見事な紅葉を一望してみたいと思っています
京都の紅葉は少し遅く、11月終わりから12月初めが一番美しい時期です

そんな紅葉シーズンを目前にした京都では、本日、祇園の白川畔において、
秋晴れのぽかぽかとした陽気の中、「かにかくに祭」が行われました

「かにかくに祭」とは、祇園をこよなく愛し、祇園についてたくさんの作品を
残された劇作家の吉井勇氏を偲ぶ行事で、毎年この日に行われています。

『かにかくに 祇園は恋し 寝る時も 枕の下を 水の流るる』


吉井勇氏が詠んだこの歌の歌碑が11月8日に白川畔に建てられたためで、
この歌のはじめの言葉にちなんで、「かにかくに祭」と名づけられました。
「かにかくに」とは、この場合「とにもかくにも」という意味なのだそうです。
とにもかくにも祇園が恋しい...なんて、とても素敵ですね


(写真は報道系サイトからお借りしました)

この行事では祇園甲部の芸舞妓さんが歌碑に白菊を献花され、お茶席や
お蕎麦の席が設けられて、芸舞妓さんによる接待が行われています

吉井勇氏と親しかった縁もあり、お茶屋「つる居」さんの芸舞妓さんが参加
されることも多いようです。上の写真は紗月ちゃんかなと思いますが...

どなたでも見に行ける行事ですので、芸舞妓さんに間近で会ってみたいと
思われる方には良いかもしれません。アマチュアカメラマンがすごく多いと
聞きますが、頑張って早くから行けば前の方で見られるのかもしれません