Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

【小紋の別誂え(フルオーダー)に挑戦】《友禅編》

2012-11-22 23:51:58 | 着物
別誂えをお願いしている小紋ですが、地色が染め上がって、友禅の色を挿す
段階に入ったようで、その様子を写した画像を送って頂きました


この画像を見てビックリしたのですが、小紋なので勝手に型友禅なのだろうと
思っていたのですが、なんと、全て手描きの友禅だったようなのです

小紋は1反に数十もの絵を描きますので、大抵は70cm程度で繰り返される
型を何枚も使って色を入れていく型友禅がほとんどですが、こちらは糊伏せ
から彩色まで、全ての工程をこうして手作業でしてくださっているようです。
今回は60個もの柄を手作業で描くなんて、気の遠くなるような作業です

全て手描きだからこそ「柄も大きさも1反に染める数も、お好きなように決めて
頂いて結構ですよ」とおっしゃっていたのですね。

こちらの画像では、筆で一つ一つ、細かく色を挿してくださっている様子が
よくわかります。

好きな生地に好きな地色で好きな柄を描いていただく。しかも全て手描きで
別誂えならではの贅沢を、こうして小紋でも実現できることに心が躍りました
仕上げには予算内で、金糸目も施してくださるそうです。

こんなに贅沢に作って頂けるのなら、反物が染め上がって手元に届き次第、
次の小紋をお願いしようと思います。今回は無地場を多めにとったすっきり
とした小紋にしましたが、次回は総柄とはいかないまでも、柄を多めにした
華やかなものにしてみたいです

今回の貝桶柄の小紋は季節を問わず着られますが、3月に貝合わせ柄の
帯と一緒に締めて、ひなまつりの装いにするつもりでいます

次に染めていただく小紋は、4月に欲しいと思っていた柄を考えています。
桜が咲いている時期に、桜柄以外でその時期らしいものを…

5月に欲しい柄もあるので、しばらく小紋の別誂えが続きそうな気がします。
単衣や絽も、おでかけに対応できるようなきちんとした小紋が無いですし
予算には限りがあるので、予算と相談しつつ進めていくつもりです。

訪問着を作ってくださる公庄工房さん、そしてこちらの小紋を作ってくださる
公房さんなど、良いご縁があったおかげで、私の着物ライフは相当充実して
きています。とってもありがたいことです。これからもこのご縁を大切にして、
予算の関係で細くはなりますが、長くお付き合いしていきたいと思います