Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

ヤフーオークションに出品しました

2012-11-18 23:55:24 | ドールドレス
さきほど、ヤフーオークションに幼SDサイズのドレスを2着出品しました



まず1点目。
とても手触りの良い青空色をしたシルクサテンをたっぷり使って、幼SD用の
パーティドレスを仕立てました。
(写真ではほとんど実物に近い色を出せたと思っています)

上半身はシンプルなラウンドネックを花型のモチーフレースとビーズで飾り、
袖は3段切替えで上段はパフスリーブ、中段はレース使いのストレートライン、
袖口はチュールレースでふんわりと仕上げました

スカート部分はとっても柔らかい花柄のチュールレースを2段使いにして、
ぼんやりかすむような、ふんわりとボリュームのあるデザインにしました。
使っているレースが生地に合わせたかのような水色と白の組み合わせで、
こんなに合うレースが見つかることは少ないので、とても気に入っています

今回のドレスは、子供らしく、ちょっとハイウエスト気味に仕立てています。
子供は上半身の面積が本当に小さいので、なるべく上半身はシンプルに、
少しだけハイウエストにして下半身にたっぷりボリュームを出しげあげると、
とてもバランスよく、かつ可愛らしく見えると思います

ボンネットも小さいサイズだからと言って、決して手は抜いておりません。
ツバの部分は綺麗に張るように中に芯地を入れて、後姿も美しいよう、
レースや巻き薔薇でたっぷりと飾っています。

このドレスのベースとなる空色の生地はシルクサテンを使っているので、
手触りが本当に柔らかくすべすべとしていて、とっても気持ち良いのです。
手触りをぜひ実感して頂きたくて、ボンネットのリボンは共布で作りました。

共布のリボン(特にシルクの場合)は少し手間がかかるものなのですが、
ドレスをあれこれと触るのが不安な方でも、リボンなら結ぶ時に触るので、
着せる度に生地の気持ちよさを体感して頂けたら・・・と思っています

また、後ろの腰の部分に飾ってある大きめのリボンコサージュについては、
どこにでもつけることが可能ですので、腰につけたり髪に飾ってあげたり、
色々な楽しみ方が出来ると思います。


そして2点目。
ほんのりとピンクがかった明るいベージュ地に、深みのある赤の濃淡で
シックな薔薇がひかえめに描かれたLECIENの生地で、幼SD用のロング
ドレスを作りました。

上半身はヨークに仕上げ、周りを白のラッセルレースで縁取りました。
ヨークとレースの間には細幅のモチーフレースの上に、パールカラーや
ピンクの小さなビーズをちりばめ、光を集めました。胸もとには金色の
可愛らしい台にはめこまれた琥珀色のストーンを飾っています

袖は3段切替え、上段はパフスリーブ、中段はレース使いのストレートライン、
袖口は胸元と同じラッセルレースを使いふんわりと仕上げました。

スカート部分は3段に切り替え、上段には細幅のモチーフレース、中段は
すずらんの刺繍が美しい中幅のチュールレースを、下段にはラインの
美しい小花柄のチュールレースをたっぷりと重ねています

生地の地色はシックですが、薔薇の柄がリズミカルに飛んだ、清楚で可愛
らしいドレスです。小さい子のドレスなので白のレースを使い、パッと明るく
映えるように仕上げました

ボンネットはドレスと同じ生地・レースを使っています。

幼SDサイズでのロングドレスはあまり作らないのですが、作ってみるとやはり
小さい子独特の可愛らしさ引き立ちますね




†Maria Callas†のドレスはいずれも繊細な生地やレースを使っておりますが、
どなたにも扱いやすいよう、着替えの際に負荷のかかり易い身頃部分には、
裏地を付けて縫い上げ、強度を加えております。

また、裏を返して見て頂いても綺麗なように、縫い糸や生地の処理などは、
人間の洋服と変わらないような作りになっております。

こだわり抜いて作った上質なドレス、是非一度お手にとってください




結婚1周年記念デート(2) ディナー@アンティカ・オステリア・デル・ポンテ

2012-11-18 23:50:31 | レストラン
前の記事からの続きです。


その後は少し東京駅をぷらぷらしてから、おとなりの丸ビルへ移動しました。
夫が少しお買い物をしている間、私は35Fのソファースペースで休憩しながら、
少しの間、飾ってある可愛らしいツリーと夜景を見て楽しみました。


今日のディナーは丸ビル最上階にあるイタリアン「アンティカ・オステリア・
デル・ポンテ」で。ミラノに本店を置くこちらのお店は、ミシュランで三ツ星を
獲得した最上級リストランテで、ここはその世界唯一の支店です

また、ミシュランの三ツ星だけではなく、料理界のアカデミー賞と言われる
「Five Star Diamond Award」をミラノ店・東京店の両方で獲得しています


今回はお祝い事が2つあるので、いつもとは違う雰囲気にしようということで、
デル・ポンテの一番素敵な個室を予約して頂きました


お店に入ると重厚な木作りの内装が目に飛び込んできて、レセプションから
すでに優雅な雰囲気を味わうことができます。店内へと続く廊下の上には、
美しい細工をされた木彫りの柱があしらわれていました。



その奥にはいったい何千本あるのかと思うほど沢山のワインが眠っている
ワインセラーが廊下の両脇に続き、突き当たりにイタリアから職人を呼んで
作らせたという素敵なモザイク画が壁にはめ込まれていました



メインダイニングは席数を少なめに、ゆったりと広く空間をとった優雅な空間
になっていて、奥の壁は夜景の見える大きなガラス張りになっています。


いくつか個室がある中で、私達は一番奥にある、最も素敵なお部屋に案内
して頂きました。少人数で周りを気にせずゆったり楽しむためのお部屋です
(写真は食後に撮ったので、テーブル上があまり美しくなくてすみません




お部屋にはテーブルの奥にソファーセットが置かれ、壁には暖炉が備え付け
られていて、大きな窓の外には綺麗な夜景を望むことができます。天井には
伝統的なベネチアングラスで作られたシャンデリアが柔らかい光を放ち、窓の
真下には改修を終えた東京駅を一望できる、とても贅沢なお部屋でした


あまりにも素敵なお部屋だったので、夫と2人で写真を撮ってもらいました。
暖炉のあるスペースって、豪華で良いですね



テーブルにはとても綺麗な絵皿がセッティングされていました。この絵皿は
デル・ポンテ東京店のためにビレロイ&ボッホが特別に絵を描いたもので、
プレートの裏にはそれを表す文言が入っていました。

まずはスプマンテで乾杯を
写真を撮り忘れてしまいましたが「モンスペッロ ナトゥーレ」をお願いしました。


最初に出来てたアペリティーボは鴨肉を使ったもので、食欲をそそります



お次は、ウニの醤のフランに、生クリームととびこが添えられたものでした。
パンも何種類もあってどれも美味しそう雑穀のパンを選びました。


前菜の前に白ワインをオーダー。
「ビアンコ・ブレッグ(GRAVNER)2000年」です。ちょっとオレンジがかった
琥珀色のワインで、とっても香りがよく、私の好きなタイプのワインでした


3皿目はオマール海老とマンゴーと白菜のアンティパスト。海老とマンゴー
の組み合わせは初めてでしたが、とっても美味しかったです。


パスタは豚のホホ肉のパンチェッタとうずら豆を使ったアマトリチャーナです。
チーズの香りが効いていて、少し塩味が強めですが、ワインとよく合います


5皿目は種類を忘れましたがチーズを使ったリゾットに、アルバ産の白トリュフ
をふんだんに使ったもの。白トリュフの香りがとっても良かったです。今年は
トリュフが不作の年だったそうで、1キロあたり現地の価格でも50万円以上も
するのだそうです。それを日本で仕入れたらいったいいくらになるのか…


メインの前に赤ワインをオーダー。
シャトー・ラヤスの「シャトーヌフ・デュ・パブ 1997年」です。甘みがあって、
普段あまり赤ワインを飲まない私でも好きになるタイプの赤ワインでした。

夫&ソムリエさんいわく、今日選んだ白ワインも赤ワインも、どちらもとても状態がよかったようです。


6皿目は車えび・舌平目・真鯛を使ったアクアパッツァでした。ダシがよく
出た濃厚なスープに、意外にあっさりとした魚介類がよく合って、スープと
魚介類を一緒に食べるとちょうど良いお味でした


7皿目は鹿児島産の赤牛のヒレ肉のソテーでした。私の好きな赤身の多い
タイプのお肉なのですが、とっても柔らかくてソースとも良くあっていました。
間にラルドを挟んであるそうです。赤ワインと一緒に食べると最高でした


デザートの前にデザートワインもオーダーしました。こうして人数がいると
色々なワインを飲めるのが嬉しいですね貴腐ワインの王様とも言われる
「シャトーディケム 1990年」です。20年以上を経た極上のワインは甘みも香りも
最高で、本当に美味しいワインでした。

今日飲んだワインは、お店の膨大なワインリストから全て夫がセレクトして、
私達にプレゼントしてくれましたどうもありがとう


デザートはモンテ・ビアンコ。
中に薄い求肥を使ってジェラートを包んであり、和のテイストも感じさます。
栗やレーズンを散らしてあって、目にも楽しいデザートでした。



そして最後に、イタリア人の方のお誕生日と私達の結婚一周年を記念して、
ケーキを出してくださいました。フランボワーズ系のムースが柔らかな
チョコレートソースでコーティングされています。3人で一緒に1本のローソク
吹き消したりして、とても楽しいデザートタイムでした。

贅沢で優雅で豪華な空間で、とても美味しいお料理を頂き、本当に美味しい
ワインをたくさん飲んで、たのしいおしゃべりとたくさんの笑顔に満ち溢れた、
最高に楽しいディナータイムを過ごさせて頂きました

この企画を提案してくださったお二方、お店選びとワイン選びをしてくれた夫、
デル・ポンテの若くて格好良く気配り上手なスタッフの皆様方のおかげで、
素晴らしい夜になりました。本当にどうもありがとうございました
(余談ですが、デル・ポンテの若手スタッフは、驚くほど美形揃いでした)


お店を出て1Fに降りると、とってもとっても大きなツリーが飾ってありました。
今年初めて2人で見るクリスマスツリー記念に写真を撮って頂きました。



丸ビルの前の並木もイルミネーションが光り、綺麗で幻想的な景色でした。
夫と2人でキャーキャー言って、はしゃぎながら写真を撮ってしまいました。
2人でロマンティックな時間を過ごせるって、とても嬉しいことですね

今日はとっても楽しく素敵な一日を過ごせて、本当に幸せでした。実はこの
「結婚一周年記念デート」は今日だけでは終わりません来週末は夫が連休
をとってくれて、ホテルステイと、時間があれば翌日には日帰りでの紅葉狩り
旅行も計画しています

今から来週が楽しみです


結婚1周年記念デート(1) メトロポリタン美術館展

2012-11-18 23:45:09 | レストラン
今日は色々とおでかけの予定があるので、午前中から身支度を始めました。

最近始めた新しい髪形も5回目になって、道具もそろったのでようやく少しは
手馴れてきた気がします。完成までの時間は今のところ40分弱。これをあと
20分縮めるのが目標ですが...まだ先は長いかな


今日は夜に三ツ星の一流レストランでの夕食会があるので、何を着ようかと
迷ったのですが、夫と話し合った結果訪問着にしました。

夫がお世話になっているイタリア人の方と日本人の方との四人でディナーを
するのですが、お二人とも夫を子供のように可愛がって下さっていて、今回は
イタリア人の方のお誕生日と私達の結婚一周年をお祝いする会を兼ねて夕食会
を開いてくださいます

一応お祝いをして頂く側であるということと、一流を誇る三ツ星レストランで、
ランチではなくディナーであることを考えると、夫はスーツ、私は訪問着を
着るのが一番ふさわしいのでは、という結論になりました


ただし、夜景の美しい少しモダンなイメージのレストランでのお食事なので、
あまり重いコテコテの古典柄の訪問着より、少し軽めの、できればモダンな
雰囲気の訪問着のほうが合いそうでしたので、手持ちの中でなんとか近い
イメージのものを見つけて選びました。

今までこのお二人とは何度かお食事をさせて頂いていますが、いずれも
「サバティーニ・ディ・フィレンツェ東京」でのランチでした。サバティーニは
日本にあるイタリアンの中でも、とてもクラシックなスタイルを貫いている
お店で、店内の内装も木をふんだんに使ったアンティーク調で、食器類も
イタリアらしい彩色の絵皿などが使われているので、コテコテの古典柄な
着物でもお店の雰囲気に合っていたのですが...現代風は難しいです

この着物は何の植物ともいえない柄がメインになっていて、とても抽象的な
イメージの強い、どちらかというと現代風な着物です。帯も見方によっては
幾何学模様にも見える、すっきりとした柄のものを合わせました

着物は二十歳のお祝いにと、母方の祖母が別の帯と一緒にプレゼントして
くれたものです。大人になるのだから長く着られる訪問着を...と考えてくれ、
落ち着いた中にも可愛らしさのあるものを選んでくれました

成人式には振袖を着たのですが、この着物は大学の卒業式に、緑色の
袴と合わせて着ました。祖母の気持ちのこもった、大切な着物です


着物は淡いサーモンピンクから濃いサーモンピンクへの染め分けになった
縮緬地に、緑の濃淡と淡いピンクを使って色々な種類の葉や染疋田の花、
所々に桔梗や水仙などが目立たない配色で描かれた抽象的な訪問着。
帯は黒い繻子地に大きめの源氏香と扇が織り出された袋帯。
帯揚げは白い綸子地にピンクの梅絞りの輪出し。
帯締めは黄緑と金を使った礼装用の平組紐。


お出かけ前に、夫がランチを用意してくれました。今日は夜がイタリアン
なので、お昼はラーメンです父が家庭菜園で作った青梗菜を添えて。


夕食会の前に、夫がずっと行きたがっていた美術展へ行くことにしました。
現在、上野の東京都美術館で開催中の「メトロポリタン美術館展」です。

「大地、海、空 ― 4000年の美への旅」と題し、<自然>を切り口とした
絵画・彫刻・工芸品・写真など、古くは古代メソポタミアから新しくは現代
までの作品の数々が展示されています


その中でも今回の目玉でありポスターにも印刷されているゴッホの「糸杉」
という絵を、どうしても見てみたかったそうです。糸杉はイタリアでもたくさん
見かけた木ですが、ヨーロッパにおいて糸杉は人間の生を意味すると同時に
その終焉でもある死を象徴するものと言われています。

夫は実物を見て、ゴッホがどんな意味を込めてこの絵に糸杉を描いたのか、
それを絵から読み取りたかったのかもしれません。


私が気に入ったのはミレーの「麦穂の山:秋」という作品です。手前には羊が
ゆったり草を食む長閑な風景ながら、描かれている麦穂の山がかなり巨大で
存在感があり、この絵について事前知識は何も無かったのですが、つい絵の
前で足がとまった一枚でした


もうひとつ気に入ったのはティファニーの花形の花器。上から光を当てている
だけなのに、まるで中に電球が入っているかのように光を放つような透け感、
優美な曲線を描く花のモチーフと美しい色使いのガラスに目を奪われます


上野公園の木々はかなり紅葉が進み、色づきがとても綺麗でした。銀杏は
最盛期を迎えたところでとても美しかったのですが、たくさんの人に潰された
実の臭いがちょっと…実を踏まないように気をつけました(笑)


ディナーまでにまだ時間があったので、ひと休みしようということになって、
公園内にある「新鶯亭」さんへ伺いました。入り口からお店までの前庭は
緑が豊かでとても可愛らしいお店です



外が寒いので暖かいものが食べたくて、私は普通のおしるこを、夫は抹茶を
使った鶯しるこを注文しました。おしるこの暖かさと甘さが体に染み渡って、
たくさんの作品を見て疲れた神経と外気で冷えた体を癒してくれました

長くなるので、次の記事へ続きます。