Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

結婚1周年記念デート(3)ホテルステイ@フォーシーズンズ椿山荘&ディナー@ヴォーロ・コズィ

2012-11-25 23:55:42 | レストラン
前の記事からの続きになります。

先週に引き続き「結婚1周年記念デート」ということで、ホテルステイを楽しむ
ため、私達が披露宴をした場所である椿山荘へやってきました。式の当日も
泊まったフォーシーズンズ椿山荘にて、スイートルームでのお泊りです


ホテルの周りの木にはたくさんの小さな小さなライトが取り付けられていて、
エントランスに入る前からワクワクさせてくれました。最近は多彩な色使いの
イルミネーションがありますが、私はこの昔からの温かな白熱球の色だけの
シンプルなものが一番好きです


エントランスにあるホテルロゴも、大きな華やかなリースで飾られています。
少し遅くなりましたが、夜に到着して大正解でした




エントランスを入るとロビーの大きなツリーと、その前に広がるミニチュアの
とっても可愛らしい街が目に飛び込んできます。教会があったりサンタさんが
ソリに乗っていたり観覧車やメリーゴーランドがあったり。雪降る小さな街は
とても素敵でした。


エレベーターホールは重厚な大理石造りで、いかにも「ホテルらしい」雰囲気
の漂う空間でした。シャンデリアの柔らかい光が壁に綺麗に反射しています



記念日なので、スイートルームを予約しました。ゆったり落ち着けるソファーの
置かれたリビングと、その隣にキングベッドの置かれたベッドルームがあって、
ホテルステイを楽しむのにはちょうど良い大きさのお部屋でした

最近よくあるモダンな内装ではなく、ホテルらしいクラシックな調度品を使った
温かみのあるしつらえで、ゴテゴテし過ぎていなくて、私はとても好きです



フォーシーズンズの良いところは、シャワーブースが独立タイプというところ。
髪が長いのでシャワーブースでないと周りがびしょびしょになってしまうので
アメニティは大好きなロクシタンです。ただ、香りは良いものの洗浄力がとても
弱いので、シャンプーだけは自分で用意しています


リビングのテーブルの上には、記念日を祝うメッセージカードと、ちょっとした
お菓子をホテルがご用意下さっていました。さりげない心遣いが嬉しいです

あまり時間が無かったので、荷物を置いてすぐにレストランへ向かいました。


今日のディナーは文京区白山にあるイタリアンの名店「ヴォーロ・コズィ」。
隠れ家のような雰囲気のお店ですが、ZAGATにも掲載され、イタリアン好き
の人たちの間では有名なお店なのです。かなりリピーターが多いそうです。

通算9年間イタリアで修行をされた西口シェフの作る料理はとても魅力的で、
最後のイタリア修行の際は、西口シェフの料理を食べたくて、イタリアにまで
足を運んだファンの方々もいらっしゃったとか

現在も常に予約の絶えないお店で、今日も満席でした。ディナーをこちらに
決めたのは数日前だったのですが、結婚記念日だということをお伝えして
あったからか、一番良い席をご用意くださっていました


テーブルにはポピーを描いたビレロイ&ボッホの可愛らしい絵皿あったりと、
お料理とサービスはグランメゾン並でありながらも、全体的に気の張らない
優しい雰囲気のお店でした。





まずは前菜の前に4皿、小さなお料理が出てきました。全て一口サイズで、
スプマンテを楽しみながら、おしゃべりをしつつ食べるのにちょうど良いもの
ばかりで、お味もさりげな~く美味しくて、次のお料理が楽しみになります
スプマンテは「FERRARI」でした。
(実はこれ以外にも、小さい小さいチーズやフォカッチャが出てきました)


まず前菜1皿目は、盛り合わせが出てきました。これはこちらのお店の定番
なのだそうで、海の食材がたくさん使われています。見た目にも可愛らしく、
小食の方はこれだけでお腹いっぱいになってしまいそうなボリューム(笑)

タコがとっても柔らかくてびっくりしました。イタリアンでウナギを食べたのは
初めてだったのですが、意外と合うものなのですね


前菜2皿目はフォアグラのテリーヌがメインでした。私達2人ともフォアグラの
テリーヌと甘口ワインの組み合わせが大好きなので、グラスで甘口ワインを
頂きました。甘口ワインはトスカーナの「FRESCOBALDI」のビンサントです。


前菜3皿目はカルチョーフィ(アーティチョーク)のマリネ。とっても柔らかくて
ビネガーの量もちょうど良く、さっぱりと美味しく頂きました。


パスタの前に白ワインをボトルでお願いしました。2人だけで1本を飲みきる
のはなかなか難しいのですが、こういう日には多少無駄になってもボトルで
お願いしたほうが楽しいです。

ワインは「Nova Donus」というアルプスの麓、北イタリア地方のもので、
温度が低いときにはまるでバラのような、お花の香りがしていたのですが、
温度が少し上がってくるとフルーティーな香りに変化してきました。


前菜が終わり、ここからやっとパスタやメインのお料理へ移ります。まずは
魚介のダシを使ったリゾットが出てきました。これまでのお料理が品数が
多かったので、ここからは量を少なめにお願いしました


次はトリュフをたっぷりとかけたチーズのラビオリ。トリュフの香りが豊かで、
チーズとの相性もバツグンでした


魚料理は金目鯛です。横に添えてあるものはオレンジのように見えますが、
実はレモンなのだそうです。お魚にかけてみると確かに味はレモンでした。
初めてみる色のレモンにびっくりお魚は塩加減がちょうど良く美味しいです。


メインは鴨でした。お肉は柔らかくレアな焼き加減で、バルサミコソースとの
相性も良く、とっても美味しかったです。夫は赤ワインをグラスでお願いして
いましたので、私も少しだけ頂きました

お料理はいずれも塩加減が絶妙で、イタリアンでもこんなに繊細な味付けを
するのだとびっくりしました。どのお料理も嫌味がなく美味しくて、リピーター
が多いというのもわかるお味でした


デザートにはシャーベットをお願いしたのですが、2人のお皿にはそれぞれ
チョコレートでメッセージを書いた薄焼きのクッキーが載せられてきました。
2枚あわせると「結婚1周年おめでとう」とイタリア語で書いてあります


せっかくなのでそれぞれにお皿を持って、ツーショットの記念撮影をして頂き
ました。メッセージがチョコレートのプレートではなく薄焼きクッキーに書かれ
ているというところから、もう満腹に近い人への配慮が感じられて、こちらの
お店のお気遣いのさりげなさが嬉しかったです


そして最後に、ハーブティーを楽しみながら小さなデザートたちを頂きました。
小さなチョコレートカップのお菓子やゼリー、飴細工やヨーグルト風のものなど、
たくさんお料理を食べたあとでも無理をせずに食べられるものばかりでした。


最後のデザートも出てきたのでそろそろ...と、夫にプレゼントを渡しました。
結婚一周年は「紙婚式」なので、「紙」に関連するプレゼントを...と考えて、
夫が欲しがっていた本と、先日無くしてしまったお茶席用の扇子、そして
日ごろの感謝を伝えるメッセージを書いたカードを渡しました
(画像ではメッセージは消してあります)


はマイケル・サンデルの「これからの『正義』の話をしよう」というもので、
夫がこの本を「通勤中に読みたいけど大きくて持ち歩けないな」と言っていた
ので、通常版の大きいものではなく、文庫版を選びました。

本当に小さなプレゼントですが、いずれも夫が欲しいな、と思っていたものを
タイミング良く選べたので、喜んでもらえたようです

食事のあとはタクシーでホテルまで戻り、お部屋でゆっくりと過ごしました。
夫は「一年間どうもありがとう。これからもずっと、大切にします」と言って
くれて、また来年も素敵な記念日を過ごそうと約束してくれました。

とっても素敵で楽しいディナーとホテルステイ、どうもありがとう


研究茶会に参会しました

2012-11-25 23:50:19 | 茶道
今日はお稽古場の社中のみで開かれる「研究茶会」に参会してきました
年に一度「研究茶会」と題して、亭主側と客側に分かれて普段のお稽古の
成果を発揮する場を設けて頂いています

亭主側は茶会の準備からお点前~お片づけに至るまで、そして客側は寄付
から中立ち~茶会の終わりまで、本当のお茶会と同じように進められる行事
なのです。

今回は初炭・濃茶・薄茶でお茶会をしたあとに、水屋のお仕事についての
講義と実演をして頂けることになっています。お茶会において水屋はとても
大切な部分で、ここがしっかりしていないとお茶会がぐずぐずになってしまう、
お茶会の要とも言える部分です

いつもこうしてたくさんのお勉強の場を与えて頂けて、ありがたいことです

今日は夜におでかけもあるので訪問着にするべきかどうか迷ったのですが、
自分達だけの予定であるおでかけと、他の皆様との兼ね合いもある茶会を
比較したときに、重要なのは茶会のほうだという判断になり、そちらに合う
もので、おでかけにもギリギリ対応できるような着物を選んだつもりです。

訪問着だと今回の茶会には気合を入れすぎですし、色無地や普通の小紋
では今夜のおでかけには寂しすぎるし...ということで、格のある華やかな
小紋に決めました


こちらの小紋はとても可愛らしい地色なので、本当は10代後半から着始め
たかった着物です残念ながら購入したのが昨年なので、今のうちにできる
だけたくさん着ておきたいと思っています


華やかな地色と柄の小紋ですが、格調が高く付け下げに準じるような柄の
ものですので帯も袋帯を合わせてもいいのですが、朝から晩までの予定で
疲れてしまわないよう、格調を損ねない柄と格の名古屋帯を合わせました。

色使いとしても、着物の華やかさを少し押さえてくれる効果を期待しました。
この帯はこういった華やかすぎる着物に合わせ易いので、重宝しています


着物はシボの高い可愛らしいピンクの縮緬地に、染疋田で表現された伸び
やかな竹と、それに沿うように松や梅が描かれた、格調高い松竹梅文様の
「千總」の小紋。
帯は籠目や七宝の地模様のある白地に、大きめの華七宝が金糸や綺麗な
色糸を使って織り出された、西陣の名門「藤原織物」の唐織の名古屋帯。
帯揚げは白い綸子地に赤い絞りの輪出し。
帯締めは柄の一番目立つ色とほぼ同色の、朱赤の組紐。

11時に席入りをして、まずは初炭の準備を見せて頂きました。本当は初炭
点前もそのままやるつもりだったようなのですが、時間の関係で省略する
ことになったようです。灰を入れて五徳を設置する様子を見せて頂きました。

一度退席し、改めて席入りをして、濃茶のお点前が始まりました。お点前を
務めるのは今日がお茶会デビューの方だったのですが、危なげなくしっかり
こなしていらっしゃいましたお菓子は「鶴屋八幡」の「織部上用」です。

お師匠さんがお茶碗やお軸など、お点前の合間に色々な説明をしてくださる
ので、それを聞きながらお茶を頂きました。お床に掛けられたお軸は墨跡で、
「山呼萬歳声(やまはよぶ ばんざいのこえ)」と力強く書かれたものです。
茶花は西王母椿とユスラウメが活けられていました。

次は続きで薄茶のお点前でした。こちらの方も今日がお茶会デビューです。
事前にしっかりとお稽古した成果が窺える、安心して見ていられるお点前
でしたお菓子は籠に盛られた紅葉と銀杏の吹き寄せの干菓子でした。

基本的にお茶会中は写真を撮ることができませんので、文字だけで見づらい
かとは思いますが….

その後は水屋のお仕事について講義と実演が続きました。道具の扱い方
についてや、お茶の張り方などを教えていただきました。棗に美しくお茶を
張るのはとっても難しかったです。お茶会では棗拝見の際に中を見られる
ことがありますので、適当な張り方は許されません。難しい~

帰り際に、9月の作陶会で作ったお茶碗が焼き上がったとのことでしたので、
受け取ってきました。夫と私のものを含めて、6個が出来上がりました



私が作ったのはこちらの3品。抹茶椀、どんぶり(?)兼 建水、菓子器です。
焼くと2割程度は縮むので、抹茶椀はちょうど手になじむ良い大きさになって
いました。形も思い描いていた通りに焼きあがってきて嬉しいです



夫が作ったのはこちらの3品。大きめのどんぶり(?)、建水、菓子鉢です。
建水はとっても小ぶりで可愛らしいので、一人用の菓子鉢にも良さそう。
まずは自宅で2人でお茶を点てて、この道具を楽しんでみようと思います

予定よりも時間がかかっていたようで、お茶会&講義が終わるともう3時半
近くになっていました。車移動だったのですが途中渋滞にはまってしまい、
次の目的地についたのは5時過ぎでした

この後は「結婚1周年記念デート」の続きで、ホテルステイ&ディナーです
長くなりますので、別記事を立てます。


ヤフーオークションに出品しました

2012-11-25 23:32:53 | ドールドレス
さきほど、ヤフーオークションに幼SDサイズのドレスを2着出品しました。



まず1点目。
ゴールドがかったベージュ色のサテン生地に、可愛らしいお花モチーフの
レースをたっぷりと使い、幼SDサイズのパーティードレスを仕立てました。

上半身は子供らしさを強調するよう、少しハイウェスト気味に作っています。
デコルテはシンプルなスクエアネックをベースに、前には薔薇柄のチュール
レースをはめ込み、両サイドをウェストから首の後ろまで、ぐるりとお花の
モチーフレースで縁取りました。金色のビーズでアクセントをつけて。

袖は3段切替えで、上段はパフスリーブ、中段はレース使いのストレートな
ライン、袖口は白いチュールレースでふんわりと仕上げました。

スカートは幼SDサイズにしては珍しく、オーバースカートタイプにしました。
ベースのスカートは2段切替えで、切替部分に上半身と同じお花のモチーフ
レースをあしらい、その下には小花柄がとても可愛らしいチュールレースを。
オーバースカートは少し裾を引くようにし、上半身と同じくお花のモチーフ
レースでぐるりと縁取り、金色のビーズもあわせて縫いつけています。

ボンネットにもレースをたっぷりと使い、結ぶリボンには幅のあるチュール
リボンを使うことで、結んだときにしっかりボリュームがでるようにしました。

小さい子のドレスにしては少しシックな地色ですので、レースは小花系を
中心に可愛らしいモチーフのものを使い、コサージュにはオレンジや黄色
といったアクセントになる色の薔薇を選びました。

シックな地色に白いレースがとってもよく映えて、ちょっとおませな雰囲気の
可愛らしさを引き出してくれると思います。

このサイズでオーバースカートタイプを作るのは、ウェスト部分の縫込みが
とっても大変なのですが、ミシンとアイロンを駆使して頑張って作りました。
幼SDサイズでもクオリティは一切落とさないよう、苦心した一着です。


そして2点目。
パッと明るい華やかな藤色のサテン生地にグラデーションがとても素敵な
チュールレースを組み合わせ、幼SD用のパーティードレスを作りました。

上半身は子供らしさを強調するよう、少しハイウェスト気味に作っています。
デコルテは少し詰め気味にしたスクエアネックをベースに、前身ごろには
生地と同じ藤色をした薔薇柄のチュールレースを重ねました。少し青みの
ある紫色のビースもあしらい、アクセントをつけて。

袖は3段切替えで、上段はパフスリーブ、中段はレース使いのストレートな
ライン、袖口は白いチュールレースでふんわりと仕上げました。

スカートはAラインというより、お花のように広がることを意識してラインを作り
ました。2段切替えで、少しハリのある藤色のレースと、柔らかさのあるX色と
XX色のグラデーションになった薔薇柄のチュールレースを交互に重ねました。
上段のレースを少し詰め気味に使うことで、それぞれのレースの特性がよく
出て、まるで花びらが開くときのような形のスカートに仕上がりました。

ボンネットにもレースをたっぷり使い、結ぶリボンは柔らかいチュールレースに
少し濃い目の藤色のリボンを通して、アクセントを加えました。コサージュにも
少し濃い目の紫色の薔薇を使っています。

小さい子のドレスというとピンクや黄色や水色などの可愛らしい色が多いの
ですが、こういった少し大人っぽさを感じさせる色使いで、デザインを可愛く
してあげると、ただ甘いだけではない、雰囲気のある可愛らしさを引き出して
くれる気がします。

このドレスはレースをたっぷりと重ねているので、ふわふわとした可愛らしさ
もあり、地色の綺麗さもあいまって、SDサイズのドレスに負けないだけの
存在感がある一着になりました。



†Maria Callas†のドレスはいずれも繊細な生地やレースを使っておりますが、
どなたにも扱いやすいよう、着替えの際に負荷のかかり易い身頃部分には、
裏地を付けて縫い上げ、強度を加えております。

また、裏を返して見て頂いても綺麗なように、縫い糸や生地の処理などは、
人間の洋服と変わらないような作りになっております。

こだわり抜いて作った上質なドレス、是非一度お手にとってください