今日は週に一度のお楽しみ、イタリア料理教室の日です。お仕事を定時で終わら
せて、一度帰宅してから車に乗り換え、お教室へ急ぎます。今日は手打ちパスタ
のコースなので、いつもよりもワクワクします
お教室に行ってみるとなんと今日も生徒は私一人だけで、マンツーマンで教えて
頂けることに。こちらのお教室は昼間の生徒さんの方が多いようで、夜は人数が
少ないのだとか。数人でワイワイお料理するのも楽しいですが、聞きたいことを
好きなように聞けるので、マンツーマンレッスンはありがたいです
いつもどおり一通りの説明を受けたあとに、レッスンがスタートします。まずは
手打ちパスタの準備から。強力粉・卵・塩・オリーブオイルを混ぜ合わせ、少し
モチモチしてくるまでしっかり捏ねて、終ったら丸めてラップをして冷蔵庫へ。
ここで1時間ほど寝かせます
次は前菜の準備に取り掛かります。前菜は「Seppie in zimino」。イカを使った
お料理で、前菜にしてもメインにしても良いそうです。下処理を済ませたイカを
一口大に切り、ニンニクと玉葱をみじん切りします。
鍋にオリーブオイルをしいて、ニンニクと玉葱を炒め、玉葱が透き通ってきたら
イカを入れて更に炒めます。イカが全体的に白くなったら、白ワインを入れて、
アルコールを飛ばします。
水・トマトペースト・塩コショウを入れて、イカが柔らかくなるまで1時間ほど
コトコト煮込みます。今日はスルメイカを使いましが、イタリアではコウイカを
使うのが主流なのだそうで、堅いコウイカでも1時間煮込めばグッと柔らかくなる
そうです
前菜を煮込んでいる間に、パスタの詰めものの準備をします。今日のパスタ
は
「Ravioli di pesce e ricotta con salsa di pomodoro fresco」。ラビオリの中に鮮魚
とリコッタチーズを入れたものを作ります。魚は何でも良いそうですが、今日は
ブリを使います。ブリを角切りにして塩コショウをし、玉葱を切ります。
フライパンにオリーブオイルをしき、玉葱・ブリ・リコッタチーズの順に入れて
炒めていきます。リコッタチーズの水気が飛んだら、タイムの葉
を入れて火を
止めます。ハーブはタイムでなくても、好みのもので良いそうですよ
炒めたものをミキサーにかけて、ツナ状に仕上げます。これをしばらく冷蔵庫で
冷やして粗熱を取ってから、絞り袋に入れておきます。生クリームを絞るときに
使う、ビニール製の袋で大丈夫です
詰めものを冷やす間にメインの準備をします。メインは「Involtini di melanzane
e pesce」。インボルティーニとは「ロールした」という意味で、今日はナス
と
お魚
を使います。大きめの米ナスを、1cmほどの厚さにスライスします。
今日は白身魚を一緒に巻きますが、薄切りの豚肉やベーコンなども良く合うそう
なので、中身を変えて色々なバリエーションを楽しめそうです
白身魚は薄切り
にしておきます。
オリーブオイルをしいたフライパンで両面じっくり焼いたナスの上に、白身魚、
バジル、パルミジャーノの順で乗せていきます。塩もしっかり振っておきます。
パルミジャーノが多めのほうが、美味しく仕上がるそうですよ
これをくるんと巻いてから綴じ目を下にして、上に更にパルミジャーノを乗せて
からオーブンへ。食べる直前に、200度のオーブンで10分ほど焼きます。
冷蔵庫で寝かせておいたパスタ生地がそろそろ馴染んだころなので、冷蔵庫から
取り出して成形します。まずはパスタマシーンを使って、ごく薄く伸ばしていき
ます。最終的な薄さになるまで、今日は9回ほど伸ばしました
伸ばした生地を横半分にして折り目をつけ、上半分に絞り袋に入れた詰めものを
2cmほどの間隔で搾り出します。なんだかお菓子を作っているようで、ひとりで
ウキウキしながら作業をしていたら、先生が写真を撮ってくれました
詰めものを絞り終わったら、下半分にはハケでお水を塗ります。餃子のように、
お水が接着剤がわりになるのですね
お水を塗った下半分を持ち上げて詰めもの側に被せて、なるべく空気が入らない
ように気をつけながら包んでいきます。軽く包んだあと、ペットボトルのフタを
被せて詰めものの周りをグッと押さえるようにすると、密着度が高まります
ここまで来ると、もう終わりが見えてきました。パイカッターでそれぞれの詰め
ものの周りを切り取り、四角いラビオリに仕上げます。パイカッターが無い場合
には包丁で切るだけでも良いのですが、パイカッターで切ると、フチのラインが
可愛いうえに生地同士の密着度が高まるそうです。
こうして無事ラビオリが出来上がりました。ラビオリ作りはすごく難しいという
イメージがあったのですが、実際にやってみると少し手間はかかりますが、それ
ほど大変でもなく、とても楽しい作業でした
今回はお魚とチーズを詰めましたが、かぼちゃペースト、ほうれん草とチーズ、
きのこ類など、ゆるいものでなければ好きな具材を中に詰めることができます。
中身に合わせてソースを変えれば、色々な種類のラビオリが出来ますね
今回は100gの強力粉で30個以上のラビオリを作ることができました。コース風に
食べるのであれば3~4人分でしょうか。余ったラビオリは冷凍ができますので、
一度に食べ切れなければ冷凍しておくと便利です
そろそろ各お料理も最終段階に入りました。1時間以上煮込んでいた前菜の鍋に、
下茹でした青菜(今日はほうれん草です)を入れ、5分ほど煮込んで完成です。
同時にオーブンも稼動させて、メインを焼き始めます。
そしてパスタ用のソース作りを開始します。湯剥きしたトマトの種を取ってから
角切りに。フライパンにオリーブオイルをしいてみじん切りのニンニクを炒め、
トマトを少し炒めたら、お水とタイムを入れて塩コショウで味を調えます。
ハーブはタイムを使っていますが、もしラビオリの中身に別のハーブを使ったの
だとしたら、そのハーブと同じものを使った方が良いそうです。香り同士ケンカ
しないように、ということのようですね
1分半ほど茹でたラビオリをソースの中に入れてしっかり絡め、水気を飛ばして、
最後にオリーブオイルを入れて乳化させたら完成です。器に盛るときには、上に
パルミジャーノをたっぷりとかけて。
すべてのお料理が終わったところで、お待ちかねの試食タイムへ移ります
前菜はイカのインズィミーノ。1時間以上かけてじっくりコトコト煮込んだイカは
とっても柔らかくて、スープにもしっかりとダシが出ていて美味しかったです。
材料を切ったら煮込んで放置しておくだけの簡単さなのに、本当に美味しい
パスタは鮮魚とリコッタチーズのラビオリをフレッシュトマトソースで。今まで
お魚のチーズとの組み合わせはあまり食べたことがなかったのですが、とっても
美味しくてびっくりしました。トマトソースの酸味とも良く合います
メインはナスと鮮魚のインヴォルティーニ。こちらも焼いて巻くだけのシンプル
なお料理ですが、それぞれの素材の味がお互いを引き立てあっています。最後に
基本のトマトソースを添えているので、ソースをたっぷりつけて食べるとさらに
美味しい一品です
今日も全品お持ち帰りさせて頂き、夫に試食してもらいました。実は夫はイカや
タコが苦手なので、一応食べてはくれたものの、家で作るときは前菜は別のもの
にしよう、と言っていました(苦笑)
ラビオリとインヴォルティーニは大好評で、特にラビオリの作り方に興味深々。
私が「手打ちパスタはとっても楽しいから、パスタマシーン買っても良い
」と
聞いたら、二つ返事でOKを出してくれました
早速パスタマシーンとパイカッターを注文したので、明日中には届く予定です。
自宅で手打ちパスタが出来るだなんて、とっても楽しみ~