
今日からウチとしては珍しく国産のエンジンを作っていく。
お前は中華エンジンしか出来ないんじゃねーの?
って言われそうだけど、
中華エンジンのスキルって国産エンジンの延長線にあるものだから、
言ってみればこれが出来ないと中華エンジン修理は出来ないと思うな。
まずクランクケースはジャズのケースで結晶塗装に出して塗ってもらったんだけど、
塗装がネジ穴に入っていると後々面倒になるから、
ケース合わせ面をオイルストーンで磨いたらネジ穴全てにタップを立てる。
粉体塗装などは塗装前にブラストするからアルミナ粉がネジ穴に詰まっていたり、
そもそも中古のケースだからネジ穴が潰れていたら最初にリコイル打っておきたいからねぇ。

初めにオイルポンプギアとシャフトから組み立てるんだけど、
シャフトがやたら渋いから擦り合わせを行なっておく。
ここがロックしてたらエンジンブローだから怖いんだよなぁ…

使うミッションは5速みたいだから何か知りたくなりギア比を1,2速だけ調べたら武川さんのスーパーストリートかな?と思っていたらTAF5速だった。
これに合わせるクランクはモダンワークスさんで売られている52ミリストロークのクランクで軽くウェブカットしてある奴ね。
芯を調べてみたら素晴らしい芯が出ていて本当に0.01ミリ以下でメーターが壊れたかと思ったくらいだ。
さらに見えないんだけど泉モータースさんのオイルポンプギアも入れてるからオリジナルがケースとキックスピンドルシャフトくらい。
しかもミッションのカウンターシャフトを見れば分かるが2次側クラッチ用で、
そのクラッチは武川さんの乾式が入っていたから腰下だけでスゲぇお金かかってるよ…

ケースを閉めたらクランクのスラスト方向にガタがあり、
アキシャルシム入れたいなぁ、と思っていたら部品にちゃっかり入っていたから、
クランクケース締めたかったがボルトが部品に入っていなくてカムイさんに買いに行き終わり。
一応ウチにあるボルトで締めてシックネスゲージでガタの量だけ調べておいたけど、
結局はボルトをキャップスクリューに交換するから明日また作業するさ。
ウチにエンジンの組み立てに出してくれた本丸の作業って実はミッションで、
5速からシフトダウンだけ出来ないって言う不思議なトラブル。
他のギアは全く問題ないみたいだけど5速だけ変みたいだから、
次はシフトチェンジ出来る状態にして調べてみるつもりだ。
まぁ私がダメでも周りにはHISPECさんとQ型エンヂンプロダクツのQさんにヒラヤマワークスさんも居るからどうにかなるでしょ♪ ←他力本願
そんな訳で原因はなんとなく分かっているが明日もまた本業が入ってしまったから、
暇を見つけてまた頑張るかね。