南信州のりもの倶楽部♪

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BとCのキックスピンドルにもSとLがある

2018年12月21日 22時02分33秒 | 輸入横型エンジン編
今日もなぜかエンジンのお問い合わせのメールが沢山届いたんだけど、
残業の後に友人のバイクを運んであげたりしていたからまた遅くなり、
返信どころか中身を確認する暇さえ無かったから、
いつものようだけどなかなか返信出来なくて申し訳無いです。

よって今日はエンジンを組んでる暇なんぞ全く無かったから、
キックスピンドルのお話でもしてみようかと思う。









多分だが普通に12Vモンキーのエンジンを整備してる方は興味すら無かったかもしれないけど、
実は12Vモンキーに代表されるBタイプのキックスピンドルって2種類あったりする。

ネットで調べても全く記載が無かったから私は逆に驚いたくらいなんだが、
皆さんが良く知ってるBタイプはモンキーの物で、
写真右の長い方はいわゆるタイカブのC100EXの物なんだな。

理由は簡単でC100は2次側遠心クラッチだから2次側クラッチを収めるためにカバーが張り出しているためスピンドルも長くなったためで、
でも長さが違おうが普通にエンジンをいじってる方は何も苦労はないけど、
私のようにあまりに特殊ないじり方してる人間にとっては死活問題だったりする。

例えばGPXに150ccのクラッチカバーを移植したいとかになった場合、
短いスピンドルだとシールからオイル漏れの心配があるから必然的に長いスピンドルを探す事になり、
でもGPXはCタイプと言うかラチェット式だからCタイプケースにBタイプを移植しなきゃいけなかったり、
普通は悩まない所で悩んでいたりする。

結果としては例えばCD90のケースを使ってBタイプスピンドルを使うとかは問題なく、
頂き物のCD90ケースに強化ラーを入れてモンキーの5速を使ったり、
スピンドルをBタイプに交換するんだから24丁を使うのも問題なく、
逆にラチェット式のCタイプスピンドルにBタイプ24丁も当然入る。

Cタイプもロングとショートがあるからクラッチカバーで制約が出た場合はCタイプのロングを使うとか選択肢が増えた訳だ。

ちなみにCタイプのロングは私の呼びかけでミニモトさんから販売が決まったから、
ロンシンのケースにC100やSPD100、タイガー125のクラッチカバーを使いたい場合などは、
キックスピンドルもBとCが選べるようにはなった。

まぁ私的にはBタイプの方がキックの後でもギアが擦れる音がしないから好きなんだが、
全てをBタイプのロングにしているとお金かかるからCタイプロングのスピンドルを使って安く上げたりとかも出来る。
当然色々な組み合わせが可能となったから良い事かな。

普通の方なら知らなくても良い事も中華エンジンがほぼ専門となると全てを調べて熟知してなきゃいけないからなかなか大変だが、
研究して出た結果のレポート提出がこのブログみたいなもんだから、これはこれで結構楽しかったりする。

私が考えた中華ミッション用トップクロス2種も、
飯田クロスや早矢仕みたく自分の名前やブランドが付いて引き継がれていけば最高だな(笑)


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