中日新聞の「くらしの作文」に、「追憶」というタイトルで75歳の主婦さんが投稿されていました。
先日、その喫茶店の横を走り抜けた。
何かとても懐かしいような、切ないような気分になった。
夫は3年前、1年間の闘病を経てなくなった。
寡黙で必要以上にしゃべらず、娘たちが自立してからは
「俺は俺、おまえはおまえ」で、夫婦でドライブとか、行楽で出かけることは皆無だった。
定年になってからは、元気に友達とお出かけするなどして、結構楽しく過ごしていたよう。
発病してからは、通院、入退院の繰り返しで、出かけられなくなった。
ある日、病院の帰りに喫茶店を見つけ、「寄っていこ」とひと言。
一瞬「ん?」と感じながらも、私はうれしくなった。
落ち着いた雰囲気のその店で、私たちは別に何を話すわけでもなく、
本当に久しぶりにおいしいコーヒーを飲みながら、静かに落ち着いた時を過ごした。
病床に伏してからも、夫は弱音をはくこともなく、一つの言葉も残してもらえなかった。
でも、ひつぎの中の夫は、生前のどんな表情より優しく、穏やかで、
まるでほほ笑んでいるかのように私には見えた。
それは言葉ではなく、不器用な夫が最後に、
ピカいちの優しい笑顔を私に残してくれたのだと感じている。
以上です。
>寡黙で必要以上にしゃべらず、娘たちが自立してからは
「俺は俺、おまえはおまえ」で、夫婦でドライブとか、行楽で出かけることは皆無だった。
夫婦はいろんなかたちがありますね。
寡黙で必要以上にしゃべらずですか!
私には無理です。(苦笑)
寡黙な男でありたいと思いますが、どうしてもおしゃべりです。
寡黙が似合わない男です。(笑)
それにしても「俺は俺、おまえはおまえ」で、夫婦でドライブとか、行楽で出かけることは皆無だった。
これってありですか!
子供たちが自立してから夫婦の時間を楽しめるのに。(苦笑)
>ある日、病院の帰りに喫茶店を見つけ、「寄っていこ」とひと言。
一瞬「ん?」と感じながらも、私はうれしくなった。
思いがけない優しい言葉をかけると、女性はよりうれしいのかな?
このご主人、女心がよく分かっているのかな?
私は日頃からやさしく振る舞うので、ダメなようです。(苦笑)
このようなご主人が奥様に愛されるのかな?(笑)
森高千里さん 『渡良瀬橋』