中日新聞の「くらしの作文」に「誠実さとは」というタイトルで、77歳の女性が投稿されていました。
蛍光灯が切れた。
近くの大きな家電量販店に出かけた。
ベテランらしき店員が言った。
「この製品は特殊な物で、もう作られていません。うちでは扱っていません」。
じゃあ、どうするの?新しいのを買えってことなんだ。
別の量販店で聞いてこよう。
で、だめなら諦めよう。
「ありますよ、同じのはないですけど使える物が。多分大丈夫だと思います」。
若い男性の店員がすぐに持ってきた。
家に帰って早速試すと、ちゃんと点いた。
別の日、屋外のセンサーライトが一つ切れた。
大きな量販店に持って行くと「これは電球に製品番号のない特殊な物で、電球だけ替えるのではなく、そっくり全部替えないといけないですね。修理の外注業者に予約をとってください」。
ならいいか、まだ片一方が点いているから。
ダメ元で例の量販店に出かけた。
「はい、ございます。同じのはないですけど。多分大丈夫だと思います」。
若い女性の店員が、そう言って持ってきた。
外注で頼めば、数万円は覚悟していたが「四百七十五円です」。
狐につままれるとはこのことである。
点くはずなんかないだろう。
そう思ったが、脚立に上がり必死の思いでやってみた。
夜、突然、煌々(こうこう)とライトが点いたではないか。
以上です。
>「この製品は特殊な物で、もう作られていません。うちでは扱っていません」。
このように言われて、やむなく新しい家電製品を買ったことが何度もあります。
一社だけではなく、もう一社聞いてみた方がいいですね。
ひょっとしたら、この投稿のように直るかもしれませんから。
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銀の雨 松山千春