団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

私はあなたに手を執られながら 静かに静かに時の来るのを待つわ

2024-04-20 00:22:53 | 日記
 下記のブログも、私は忘れていましたが、どなたかが読まれていました。

 大塚博堂のCDかけて、ふたりの長いお話しましょう
 2019-08-18

 「七日間」

     作:宮本容子

 神様お願い この病室から抜け出して

 七日間の元気な時間をください

 一日目には台所に立って

 料理をいっぱい作りたい

 あなたが好きな餃子や肉味噌

 カレーもシチューも冷凍しておくわ

 二日目には趣味の手作り

 作りかけの手織りのマフラー

 ミシンも踏んでバッグやポーチ

 心残りがないほどいっぱい作る

  三日目にはお片付け

 私の好きな古布や紅絹(もみ)

 どれも思いが詰まったものだけど

 どなたか貰ってくださいね

  四日目には愛犬連れて

 あなたとドライブに行こう

 少し寒いけど箱根がいいかな

 思い出の公園手つなぎ歩く

  五日目には子供や孫の

 一年分の誕生会

 ケーキもちゃんと11個買って

 プレゼントも用意しておくわ

 六日目には友達集まって

 憧れの女子会しましょ

 お酒も少し飲みましょか

 そしてカラオケで十八番を歌うの

 七日目にはあなたと二人きり

 静かに部屋で過ごしましょ

 大塚博堂のCDかけて

 ふたりの長いお話しましょう

 神様お願い七日間が終わったら

 私はあなたに手を執られながら

 静かに静かに時の来るのを待つわ

 静かに静かに時の来るのを待つわ


 ある方のブログを拝読していましたら、上の詩が紹介されていました。
 以前 朝日新聞に掲載された詩のようです。

 「妻が願った最期の「七日間」

     宮本英司(神奈川県 71)

  1月中旬、妻 容子が他界しました。入院ベッドの枕元のノートに「七日間」と題 した詩を残して。

  妻は昨年11月、突然の入院となりました。すぐ帰るつもりで、身の回りのことを何も片付けずに。そのまま不帰の人となりました。
 
  妻の願いは届きませんでした。詩の最後の場面を除いて。

 「私はあなたに手を執られながら 静かに静かに時の来るのを待つわ」

  容子。2人の52年、ありがとう。(2018/03/09付「朝日新聞」より)

  以上です。


 以前にもブログに書きましたが、このシチュエーションは勘弁して欲しいです。
逆のシチュエーションで逝きたいです。

 今もう一度読み直しても、泣けてきます。

>七日目にはあなたと二人きり

 静かに部屋で過ごしましょ

 大塚博堂のCDかけて

 ふたりの長いお話しましょう

>妻の願いは届きませんでした。詩の最後の場面を除いて。

 「私はあなたに手を執られながら 静かに静かに時の来るのを待つわ」

 この願いだけは叶って良かったと思いました。



過ぎ去りし想い出は 大塚博堂
コメント (4)
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