中日新聞の「くらしの作文」に「200ccの壁」というタイトルで、71歳の男性が投稿されていました。
私は、この冬から春にかけ、大垣市民病院で前立腺がんの放射線治療を受けた。
治療は5分ほどで終わるが、膀胱に尿が200ccたまらないと治療が受けられない。
毎日、放射線治療の待合室で、200ccの尿をためる。
エコーで調べてキッチリ200ccと大変である。
150ccの時は、ただ20分くらい待つだけで200ccになる。
困るのは、多すぎて280ccから80ccとかなり多く抜くときで、うっかりすると出すぎてしまう。
ああ、もったいない。
この治療は休みがなく、土日祝日を除き、37日間も続けるのである。
私はその37日の間に、岐阜県池田町のHさんと出会った。
治療の始まる日が一緒、終わる日も同じである。
1人での治療は辛い。
病気とは言え、2人で同じ目標があると、何だか元気が出てくる。
病気の悩みや体の変化などが分かり合えるのである。
毎日朝一番におられて、私が待合室に向かうと手を振って「おはよう」と言ってくださる。
ただただありがたい。
私には待っていてくれる人がいる。
うれしい限りである。
私は思う。
人は1人では生きてゆけない。
誰かに支えられているのである。
この春、2人は共に治療を卒業した。
先日、私の家を訪ねてくれた。
私の大好きな”戦友”である。
以上です。
>治療は5分ほどで終わるが、膀胱に尿が200ccたまらないと治療が受けられない。
尿が200ccきっちりでないと受けられないなんて、治療を受けられないなんて大変だ。
それも土日祝日を除き、37日間も続けるなんて。
>1人での治療は辛い。
病気とは言え、2人で同じ目標があると、何だか元気が出てくる。
この気持ち、よく分かります。
椎間板ヘルニアで長期入院していた時、同室で同じ椎間板ヘルニアで入院していた二人の若者がいました。
椎間板ヘルニアになった原因、治療方法は何がいいのか等々話し合いました。
この投稿者さんが言われるようにまさに”戦友”という気持ちでしたね。
私が先に退院しましたが、彼ら二人の若者はその後退院しても付き合いが続いているとの事でした。
ローマの休日 (1953) | It's Now Or Never (1960, エルヴィス・プレスリ) (Lyrics)