中日新聞の「くらしの作文」に「味ごはん」というタイトルで、85歳の女性が投稿されていました。
主人は、食べ物の好き嫌いがあまりない人でした。
ただ、何日か長い間、味ごはんを炊かないと「ぼつぼつ味ごはん炊いてくれんかなあ」と言ってきました。
味ごはんと言うと、普通は五目飯とか炊き込みごはんというのかもしれません。
うちでは昔から味ごはんと言っているすこぶるシンプルなもの。
鶏肉と人参と牛蒡のみ。
具を先に油で炒めてから炊きます。
食べる時、主人は「今日は油が少ないなあ」と、よく言っていました。
結婚した時は、なかなか好みが分かりませんでした。
何度か炊くうちに、ずいぶん油っぽいくらいの方が好きだと分かりました。
多すぎると思うくらい入れて炊いた時は、嬉しそうにニコニコ顔でお代わりして、何杯も食べていました。
60年間一緒にいて、味ごはんに関しては、好みは変わりませんでした。
子どもたちや孫たちも、同じように好きで、帰った時は必ず希望します。
主人が亡くなってから、4年が過ぎました。
亡くなった9月6日から毎月、月命日の6日には必ず味ごはんを炊いてお供えしています。
「今日も油多めですよ」と言って。
喜んでくれているかなあと思いながら。
以上です。
ご主人、奥様にリクエストするぐらい味ごはんが好きなんだ。
奥様はご主人が亡くなってからも、月命日には必ず味ごはんをお供えされてるんだ。
ご主人思いの奥様ですね。
味ごはん、子供の時はご馳走でしたね。
お祭りとか何かなければ味ご飯なんて食べれなかったように思います。
味ごはんと茶碗蒸しは、ご馳走でした。
私はかみさんが作るお稲荷さんが大好きですが、リクエストはしません。
でも3ヶ月に一度ぐらい作ってくれてます。
想い出のサンフランシスコ [日本語訳付き] ジュリー・ロンドン