予告編は、かなりおもしろそうだったのに、がっくりC級映画。
徹底的に喜劇、ロマンチックコメディにすればなんとかB級になれたのですが、中程からはもう全く退屈になってしまった。
クルーニー主演だけに期待した私が馬鹿でした。
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アメリカンフットボールの実際の選手のサクセスストリーがベースなのだが、
良くも悪くもアメリカの金持ちの独りよがりな"善意の押しつけ"の物語。
貧しい、体のでかい黒人少年を、引き取り、育て彼が一流のプロに育っていく行く物語をコメディ調に描く。
この話を、シリアスなヒューマニズムの押しつけのように描いたら、かえって胡散臭いのだが、
主人公のリー・アン(サンドラ・ブロック)一家を超主観主義者の一家として描いたことが成功した。
この一家は、アメリカ南部でレストランを何軒も経営する金持ちで、共和党支持者で、鼻持ちならない善意を押しつける
慈善家なのだが、その主観主義が徹底するといつの間にか応援というか肩入れしてしまうおかしさもある。
だが、せいぜいB級、です。
嫌みで不愉快な善意、その非難などくそ食らえ、私は私の道を行く見たいなもっとコメディタッチに徹すれば楽しい映画になったと思うのだが。
このポスターのシルエット、いいですねェ。
アメリカの学生がスポーツ奨学金を獲得するには、スポーツの力量だけでなく、学業の面の厳しさがあること、
そして学生がドラフトを受けたり、プロになるには契約に当たって双方のかなりの透明性が求められることは、
誇張と美化は多分にあるとは思うが、アメリカの場合は日本より上なのだろうとは思う。