風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

父親たちの星条旗

2006年11月14日 | 映画
父親たちの星条旗 11/14.さいたま新都心MOVIX


この有名な写真=硫黄島すり鉢山に星条旗を立てた六人の兵士の中の一人の子どもが父親達の硫黄島の戦争とその後を回想する映画。、日本軍の抵抗はないだろうと言う主観的判断、つまるところ米軍上層部の失敗である。
日本軍にしたって、一日でも陥落を延ばせばそれだけ日本に役立つ・家族のために、なんてことで玉砕していくのは、集団的特攻精神だけであって、このことは日本の勝利に全く結びつかないだけでなく、敗戦を長引かせることにも、家族を守ることにも全くならなかったし、役立ったとも言えない。
上陸する前に徹底的に空爆・焦土とする作戦は、沖縄戦・日本大空爆につながり、沖縄戦は原爆投下やむなしと言う格好の理由すら与えたのだ。

硫黄島のこの戦闘も日本軍上層部の誤った判断意外の何ものでもない。
降伏して兵士を活かすことこそ真の勇気であったはずだ。
そうすることこそが日本の敗北を早く進めることに役だったはずなのだ。
こうした日米軍上層部の失敗により多くの兵士が死んでいった。
死んだことだけが悲劇なのではなく、そうした指導部の誤りに抗することができず、突撃は「仕方ない、正義は我にあり、愛国心だ」と信じ・信じさせられたまま死んでいったことこそが悲劇なのではなかろうか。
そしておそらく日本サイドから撮ったという『戦場からの手紙』と言う映画は、日本の兵士は家族のために戦った等と賛美され、この戦闘と戦争、そして何より指導者の無能・無責任さを美化・正当化してしまうのだろう。
おそらく日本の戦争責任を問う時、日本が侵略した地域への謝罪と責任と同時に、日本の支配者層・指導層が果たした日本国民への戦争責任と軍人としての能力のなさが問われなければならないだろう。

この映画・硫黄島の戦争・沖縄戦を思いながら、ベトナム・アフガン・イラクのアメリカの戦争を思った。
アメリカには戦争を本当に誤りだったという反省の日はいつ訪れるのだろうか。
・県民の日で映画館はすごく混んでいたがこの映画は20人位であった。
・特別上映というので1000円であった。

【以下余談】
今日は上尾の病院でインフルエンザの予防注射をした。
そのついでに映画を見ることにした。
映画館の近くで、ばったり「M.T.」さんに会った。
久しぶりであった。交流センターで勉強会だという。

映画まで時間があったので上尾駅前を少し散策した。
日乗院


胡桃下稲荷神社

掃除が行き届ききれいであった

日乗山遍照院

本堂では法要修行が行われていた


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