まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

旅の終盤~ぐるり北信越

2014年09月08日 | 旅行記C・関東甲信越

半月も前になる北信越の循環紀行。東海道~高山~北陸~北越急行~飯山~上越~信越~北陸~大糸~篠ノ井~中央線とたどってきたが、4日目(8月17日)はBCリーグの観戦で諏訪、茅野に一日滞在。残り1日半となったが、ここは行程をはしょる形で書くことにする。

17日は試合中に一瞬雨が来た程度で、後はそのまま雨も降らずにホテルに戻る。この日は日曜日で、上諏訪駅近辺の店はほとんど定休日である。中には、15日の花火大会の代休とした店もある。開いているのは全国ネットの居酒屋であるが、無理にそこに入ることもないだろう。ということで、コンビニで何がしかを買い求めてホテルでゆっくりする。ビジネスホテルであるが天然温泉もある。

パソコンで旅行記の続きを書いたり情報収集をしようとするが、この日は日本列島が大変なことになっていた。また豪雨である。特に影響があったのは山陰から北陸にかけてで、昨年も河川の氾濫による被害があった福知山あたりがまたやられており、福知山線、山陰線の一部が不通となった。また私も3日前に通った高山線も、飛騨一ノ宮から高山間に土砂が流入したとかで運休。確かこの期間中、名古屋の友人が山陰を回っており、16日には城崎に泊まって17日は福知山経由で名古屋に向かうという連絡をもらっていた。果たして無事に帰ることができたのだろうか。・・・かく言う私も、「だいたいこの辺に行く」ということを実家の親に伝えていたが、そんな私に安否確認のメールが入ってきた。信州まで来れば雨もほとんどなかったのだが、日本アルプスが壁になったのだろうか。

この豪雨の延長に、19日夜から20日未明にかけての広島豪雨土砂災害が起こったのだが、その時はまだそんな大惨事が発生するとまでは思わなかったことである。

さて17日夜も諏訪湖の花火である。この夜はホテルの部屋でゆっくりしようと思っていたが、せっかくなのでもう一度見物することにする。日によって少しずつ種類を変えているようで、飽きるものではない。この日のBGMはMISIA押し。勝手なイメージだが、MISIAといえば「冬が似合うナンバー」が多いような気がする(冬季五輪のイメージソングもあるからかな)。そのせいか、真夏の夜ではあるが冬の澄んだ空に打ち上がる花火を見るかのようである。スキー場とかにあるような。こうして旅先での最後の夜は更けていくのであった・・・。

翌18日。当初は上諏訪から大阪までどのルートで戻るかいろいろ検討していた。早起きして始発でも乗れば、甲府から身延線で富士に出て東海道線という手もあるし、順当に飯田線か中央線に乗る、または前々日通った大糸線に乗る、何なら乗らなかった篠ノ井線から信越線でまた直江津に出ることも可能である。それこそサイコロで決めてもいいくらいのもの。

ただ翌日から仕事ということも考えて、順当?に飯田線に乗ることにした。大阪に向くことと、乗り換えを少なくして朝と車内でゆっくりすることを選んだ。何せ、上諏訪を9時19分に出発して、乗り換えなしで6時間56分後に豊橋に到着。後は米原までかっ飛ばし、大阪まで新快速に乗れば到着する(7時間鈍行に揺られるって、簡単にそう言うけど・・・)。朝5時台の列車に乗る日もあったことを思えば楽なものである。

ということでホテルで朝食を取ってゆっくりと身支度して出発。おまけに上諏訪駅ホーム上の足湯に浸かり、旅の最後、名残を惜しむ。ここから伊那路を走って長野県南部もカバーすることで、大がかりな「ぐるり北信越」の仕上げである。

車両は313系の3両編成。転換クロスシートを備え、乗り心地としては良い。上諏訪を出る時はガラガラだったが、岡谷や辰野からはそれなりに乗車がある。後は停まっては走り、走っては停まりを繰り返す。駅間が長くても5~6分、短いところでは2分というのもある。飯田線といえば長時間走る鈍行列車が「名物」であるが、過去に一気通貫で乗り通したこともあるし、景色を見ると時間が案外早く過ぎるように思う。逆に途中で居眠りしたとしたらそれほど距離が進んだようにも見えなかったりする。

14分停車となった飯田で昼食の調達のために改札の外に出ただけで、後は車内で過ごす。

いわゆる秘境駅のところでは近くのドアまで行き、一瞬だけドアを開けてホームの写真を撮るくらいである。

そんな秘境駅ゾーンを過ぎる。中部天竜からは残り2時間であるが、むしろこの2時間が長く感じた。この旅で初めて青空と真夏の日差しに恵まれたのはいいが、同時に段々と暑くなるのを感じる。豊橋に着いた時にはさすがに疲労を感じた。よほど名古屋から近鉄特急に乗ろうかとも思ったが、接続時間を含めれば新快速乗り継ぎと比べて40分ほどしか短縮効果がない。4000円の費用対効果・・・を考えてここはそのまま走る。

豊橋からは居眠りの時間が長かったが、それで体力の消耗を押さえることになったか。大阪に到着して、ようやく身体がしゃんとした。と同時に、長旅の終わりである。

今回はローカル線に乗る、北陸新幹線開業を前にあれこれ思う、北信越の味を楽しむ・・・鉄道の旅のさまざまな要素を備えることができた。その中でもやはり気になるのが北陸線である。「今回で乗るのは恐らく最後」と書いたが、ひょっとしたらもう一度乗るかな、いやいや、第三セクターに移管してから4社まとめて訪れるか。まだまだ鉄道の旅を通して見なければならないことは、多い・・・・。

 

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