まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとりの旅」2014夏・3‐1

2014年09月09日 | 鉄道企画もの

昨年の夏から「関西のあちこちの私鉄の路線、駅を巡ってみよう」というこの企画。通算で第18日目。「スルッとKANSAI3dayチケット」を6枚まるまる使ったことになる。実際に乗って関西を行ったり来たりした運賃を計算すると、どのくらいの金額になるだろうか。それだけおとくなチケットであるとともに、どれだけアホなことをやっているのかというところだが・・・。

さて、この夏3日目は、前回最後の阪急千里線・下新庄の「う」から始まる駅で、京福(通称嵐電)の北野線にある宇多野からである。8月終わり、そろそろチケットの期限が切れそうな日に出かける。

いつもなら藤井寺から始発で向かうところ、6時前に出発する。ちなみにこの夜は会食があり、夕方18時には阿部野橋に戻っておく必要がある。ごく限られた時間の中でのサイコロしりとりである。

梅田から阪急京都線の快速急行に乗る。嵐電の始発に接続する大宮にも停車するので都合良い。ロングシート車であるが最前部の席が空いており、座りながら前方景色を楽しむ。この企画では大阪京都間も何回も移動したが、京阪に乗ったほうが多いと思う。その中で、阪急の「京とれいん」に偶然乗れたことも思い出である。

大宮に到着。地上に出て嵐電に乗り換える。前回は5月の連休ということで2両つないでいたが、この日は1両である。江ノ電風の塗装で、両者の提携を表している。京都と鎌倉という古都同士、路面電車風の風情ある乗り物。それ自体が生活の足であるとともに観光名物になっている。なかなか良いものである。

そんな嵐電でやはり耳に残るのは、「次は太秦広隆寺」の放送で流れる「暴れん坊将軍」のテーマ曲。前回乗った時は突然のこの曲にびっくりするとともに笑ってしまった。この日も、流れるとあらかじめ分かっていても、実際に「ジャジャジャ~ン、ジャ・ジャ・ジャ・ジャ~ン!!」と来たら笑ってしまう。それに輪をかけるのが、続いて流れる案内放送の途中から再びメロディが流れ、曲が終わるタイミングで太秦広隆寺のホームに着くことである。これ、計算済みやろ?と思うが、逆の帷子ノ辻から太秦広隆寺に向かう時は、曲が終わった後もまだ走っていて間延びすることから、四条大宮方面から来る乗客へのサービスとわかる。

帷子ノ辻で北野白梅町行に乗り換えて、宇多野に到着。単線区間であるが、上り線と下り線でホームが千鳥状に配置されている。かつては高雄口という名前の駅だった。ここから北に行けば高雄に至るということだろう。それが宇多野という名前になったのは、京都らしい響きの言葉を選んだからだろうか。

この駅も地味ながらどこか嵯峨野の風情を感じさせるところである。ここから駅前散策ということだが、向かったのはホーム上のパネルにもあった福王子神社。平安の頃の班子皇后を祀るという神社である。小ぶりな神社であるが、それでも江戸の寛永期に再建されたという本殿や拝殿は重要文化財に指定されている。

ともあれ、まずはここで次のサイコロである。宇多野の「の」で始まる駅だが、この企画で対象としている範囲では「野江」と「野田」しかない。しかもいずれの駅も訪問済である。ここは変則ルールによって頭文字を変える必要がある。

前回までのルールなら、「の」の次の五十音ということで「は」で始まる駅から選ぶことになっていた。しかしこの夏からルールを変更して、「五十音表のすぐ横の文字で始まる駅から選ぶ」ということにした。つまり、「の」で始まる駅がなければ、次の行の「ほ」で始まる駅から選ぶということである。

そして検索した候補駅。ちょうど6つあるというのがサイコロ旅らしくてよい。

1.宝山寺(生駒ケーブル)・・・生駒聖天めぐりも面白そう。

2.坊城(近鉄南大阪線)・・・何かあるというイメージはないが、歴史長そうな名前の駅には何かあるかもしれない。

3.法善寺(近鉄大阪線)・・・「包丁い~ぽん~、サラシに巻い~て~・・・」とは違うほうの法善寺。

4.ほうらい丘(坂本ケーブル)・・・うわっ、前回のサイコロで比叡山に上がった時に通過した駅。

5.星ヶ丘(京阪交野線)・・・いかにも住宅地にありそうな名前の駅。

6.蛍池(阪急宝塚線)・・・ある意味で伊丹空港の最寄駅。

さて、「ほ」で始まる駅もとりあえず6つは揃うわけである。移動距離を考えればほうらい丘も面白いかな。一方でケーブルの雄、生駒ケーブルに挑むのもいいだろう。

そして福王子神社で振ったサイコロの目は・・・・?

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