まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記~「Bsオリ姫デー」にバリントン完封、西野プロ1号&4打点

2015年04月29日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
「オリ姫」という言葉が昨年あたりから広まっているが、今季は「オリ姫シート」なるものもつくって、女性ファンの拡大を狙っているところである。そして行われたのが「Bsオリ姫デー」。今季何試合か組まれているが、29日のイーグルス戦が初めてである。

ネイビーのBsSpiritsユニフォームを着用するのだが、ラインがゴールドでなくピンクというのが特徴である。う~ん、ピンクを使用したユニフォームとは、他には昔の千葉ロッテマリーンズしか思い浮かばない。

またこのオリ姫デーは、5月末のカープとの交流戦でも開催される。対戦相手が「カープ女子」ということで、「広島 大阪 全面対決」として、女性ファンもそれぞれお好み焼きのヘラを持って対戦するポスターも貼られている。これは今季交流戦を主催するバファローズ側がカープをかなり意識したものだが、仮に広島での対戦だったとしてもこのような客寄せはしないだろう。

グッズ売り場ではピンクをあしらったグッズが置かれていたり、オリ姫のファッションの展示なども行われており、いつもとは違った華やかな雰囲気である。

GWに入ったということもあり、自由席の入場列には開門時にはものすごい行列ができている。早めに行ったので比較的前のほうに並んでいたのだが、上段にたどり着いた時にはいつも陣取る最前列の席はすでに埋まっていた。この後も次々に客が押し寄せ、係員が席を詰めるように呼びかける。試合開始時点で、三塁側、レフト側も含めて満員となった。

この日の始球式を務めるのはキャスターの八木早希さん。「この試合がオリ姫デビューです」とのこと。また八木さんが始球式に選ばれたもう一つの理由が「キューズモール」のイメージキャラクターとして館内放送を務めているということでもある。キューズモールといえば、先の記事でも書いたように27日に森ノ宮がオープンしたばかり。この試合は「キューズモールデー」として、キャラクターも来ていたしビジョンでも何度もCMが流れていた。やはり屋上のジョギングコースというのが名物になりそうである。

他にも、女子プロ野球の京都フローラのメンバーとか、ミス・ユニバース大阪大会のファイナリストたちとか、武庫川女子中学・高校のブラスバンドとバトントワリングとか、もちろんBsGirlsも・・・とにかく女性だらけである。

で、八木さんの始球式だが・・・おっ、左投げか。ノーバンとはいかなかったが、夜中の練習の成果はあったようだ。

さて試合である。バファローズはバリントンが先発だが、打線もがらりと変えてきた。イーグルスが右の美馬が先発ということもあり、このところ当たりが止まったカラバイヨを下げ、4番には復帰したばかりのT-岡田が入る。6番に小島を起用し、1番から6番まで左打者を並べる。

初回、バリントンは三者連続で一塁ゴロに打ち取る上々の立ち上がり。

その裏のバファローズ、二死から糸井の内野安打、T-岡田もライト前に放ちチャンスを作るが、坂口が凡退。続く2回も小谷野の二塁打、安達の死球で一死二・三塁のチャンスを作るが、山崎、平野恵が凡退。

さらに3回も糸井の四球、坂口の二塁打で二死二・三塁のチャンスを作るが、小島が凡退。毎回塁を賑わせるが点が入らない。何だか嫌な展開。バリントンの調子がよいだけに何とかならないのかと思う。

4回無死、バリントンが藤田にチーム初安打となる二塁打を許し、クリーンアップを迎える。しかし銀次が遊ゴロでランナー動けず、続くペーニャ、サンチェスも退ける。

均衡が破れたのはその裏。一死から安達がヒットで出塁し、山崎がレフトへきれいな当たりの二塁打を放つ。これで1点先制。「山崎の打点」という、なかなかないシーンを見せてもらう。

さらに二死三塁から、ルーキー・西野のライトへの打球。これが放物線を描いてスタンドに飛び込む。記念すべきプロ初本塁打。これで3対0となった。

これでバリントンも楽になった。四球やエラーでランナーは出すものの、テンポのよい投球で打たせて取る展開。

7回裏の風船はピンク色。この色の風船が宙を舞う光景というのも、何だかいらんことを想像してしまいそうだが、そういう日なのだから珍しい景色として見る。

ピンクの風船に押されて追加点がほしいところで、西野のヒット、糸井の四球で無死一・二塁としたところで、ここまで踏ん張った先発・美馬が降板。左打者が続くことで左サイドの金刃に交代。ここでT-岡田も四球で無死満塁とする。しかし坂口が内野ゴロで一死。続く小島のところで竹原がコールされるが、イーグルスも投手を武藤に交代。代打の代打で駿太が登場。しかし浅いセンターフライで犠牲フライにもならない。小谷野も倒れて無死満塁から無得点。何だかなあ・・・。

そんな中での8回、安達が三塁へのボテボテの当たりが内野安打となり出塁。山崎の送りバントが三塁・銀次の二塁悪送球を誘う。平野の犠打で一死二・三塁とまたチャンスを作ると、西野が右中間を破る当たり。俊足を生かして三塁まで進む。この日3安打4打点と大暴れだ。続く糸井
にも技ありのタイムリーが出て、この回3点。合計6対0となり、これで試合の行方は決まった。

9回もバリントンがそのまま登板し、3人で片づける。合計106球、カープに来日した2011年以来の完封。これで2勝目となり、なかなか打者の援護に恵まれなかった中でいよいよ上昇気流である。私の今季観戦も2勝2敗の五分となったが、勝ちはいずれもディクソン、バリントンの両外国人の完投勝利である。前日、西が顔面けいれんで急遽先発を回避し、復帰のメドが立たなくなった。翌日は育成から支配下に復帰した近藤を先発で起用するなど、先発陣もなかなか苦しいところであるが、両外国人の安定した投球があれば「まだ何とかなるかな」と期待できる。

お立ち台は完封のバリントン、先制タイムリーと好リードの山崎、そして初本塁打の西野の3人。中でも大きな声援があったのが西野。「打席より緊張します」「ホームランボールは、大事に取っておきます」と答える中で、インタビュアーから、「オリ姫デーに期待の彦星ですね」と振られ、照れ笑いをしていた。

最後の「輝こう!」の発声は西野。ヘルマン、中島がいなくなった内野陣に割って入って来た。これからが楽しみな選手。

・・・さて、「オリ姫」で女性の華やかな雰囲気となった後は、今度はおっちゃんたちへの懐かし企画「近鉄×南海」である。この辺、客寄せにぬかりがないな・・・・。


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