まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

宗田節だし醤油

2017年08月05日 | 四国八十八ヶ所
先日まで四国八十八所めぐり、新西国三十三所めぐりのことを書いていて、次は満願となった新西国に続いて関西で何か札所めぐりを行おうと計画中である。そんな中でも大阪は連日の猛暑日、さらには奄美大島、屋久島あたりでは台風が居座っていてこの後とうなるかというところ。もう少し気候が穏やかになってからのほうがいいかと。

さて、ここに一本の醤油瓶がある。宗田節のだし醤油である。先日の四国八十八所めぐりで土佐清水を訪れた時、土産物として買ったものである。ただこれ、最初からこの形で売っていたものではない。

宗田節というのはソウダガツオという、カツオの仲間の魚を加工した鰹節である。土佐清水はソウダガツオの水揚げ量が全国随一だそうだが、あまり生食には向いていないとのことで、地元では宗田節に加工されることが多い。そしてそれを各家庭ではだし醤油の材料としてよく使っている。

土産物では袋に入ったものの他に、瓶に2~3本入った状態でも売られている。これに醤油を入れて2週間ほど寝かせるとだし醤油ができる。醤油はごく普通の濃口醤油がよいそうで、それなら龍野の淡口醤油ではなくコンビニのプライベートブランドの醤油のほうがよい。それをドボドボと注いで冷蔵庫に寝かせる。

そして2週間が経過してでき頃となった。瓶のフタを開けると普通の鰹節よりも濃い香りが立ち上る。少しなめてみると普通の醤油よりも味わいが深い。早速、冷奴や卵かけごはんで試してみた。素材の味というよりはカツオの味が勝つような感じで、あまり多くかけないほうがよいようだ。ただほんの少しでも食欲を刺激するような味である。ネットには宗田節だし醤油のレシピもあるが、水で薄めてめんつゆとしても使えるとある。また試してみようかな。

だし醤油をなめながら、これまでの四国めぐり高知編についていろいろと思い出す。さまざまに寺を回ったことはもちろんだが、それ以上にさまざまな海の幸や酒に出会ったなと、煩悩まるだしである。

その四国めぐりも高知は残り1ヶ所となり、いよいよ愛媛編に入る。宿毛の延光寺を残したのも、高知~愛媛の県境またぎをしたかったからである。愛媛に入るとこれまでの黒潮から豊後水道、そして瀬戸内海に望むことになる。また出会う海の幸も変わるかなと楽しみである・・・。
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