まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第13回四国八十八所めぐり~しまなみ海道をゆく

2017年12月09日 | 四国八十八ヶ所
松山からの帰りに選んだのは福山駅行きの高速バスである。そういえば愛称を書いていなかったが、「キララエクスプレス」号という。

海の景色、菊間の遍昭院とプラント、そして加計学園と車窓にいろいろなものが逃れたところで、四国本土を後にする。来島海峡のサービスエリアのバス停でも乗客があり、来島海峡大橋へと進んでいく。道路は高速道路だが、横には自転車、歩行者用の通路がある。島から島へサイクリングというのが人気で、私もレンタサイクルで多々羅大橋を渡ったことがあるが、あの高さは結構怖い。真下が海というのが余計にそう感じさせる。まだこうしてバスに乗っているぶんには景色を楽しめるのだが。

この後は大島、伯方島とたどる。バス停はあるが乗り降りなく走っていく。

大三島に入る。大三島といえば数々の国宝、重要文化財の刀剣や甲冑を有する大山祇神社が有名だが、この神社、実は四国八十八所とも関連があるそうだ。昨年、レンタサイクルで多々羅大橋を渡って大三島を訪ねた時に大山祇神社にも参拝したが、そのことには気づかなかった。次回以降の今治シリーズでその辺りのことも触れることができるだろうか。

多々羅大橋を渡ると広島県である。大阪からの四国めぐりで、まさか広島県を訪ねることになるとは。ただ、今治駅~新大阪駅間だと、経路検索サイトでは、特急しおかぜで岡山から新幹線に乗り継ぐのと、今治から福山までバスで出て新幹線に乗り継ぎのと、時間的にそれほど変わらない。しまなみ海道の高速道路が全通した効果である。

広島県は生口島、因島、向島と渡って行くが、残念ながら外が暗くなった。日の長い時季ならしまなみ海道の景色をもっと楽しめたのだが。

ただ、最後に本州に渡る時に、尾道水道と尾道の町並みの夕景が見られたのにはうなった。

これで本州に戻り、新尾道駅に到着した。ここで下車する人も結構いた。定刻から10分くらい遅れたようだが、そのくらいなら問題ない。このバスを選んだ時に、初めての新尾道駅から新幹線というのも考えたが、何せこだま号しか停まらない。それなら福山まで行ったほうがよいだろう。

この後は山陽自動車道で福山東インターまで来たが、出た後が混んでいた。国道に合流する信号だが、広尾のバス停がすぐ近くなのになかなかたどり着けない。広尾でも下車があり、国道2号線に入って福山駅に着いたが、17時30分の定刻から20分ほど遅れた。まあ、新幹線までは30分あるから、福山での食事は無理としても、売店で買い物する時間はある。

その福山駅、ここに来るのは久しぶりだが、目の前の建物が立派になっていて驚いた。また、「バラの街」を公言しているだけあって、駅前にバラ園ができていたのも初めて見た。こうしたところを乗り換えだけで通過するのはもったいない気もするが、今回はあくまで松山から大阪への乗り換え場所である。せめて、新幹線車内での食事として、牡蠣の燻製とか、せんじ肉など買い求め、実家への土産にカープ坊やが包装に使われているもみじ饅頭を一緒に買う。四国に行くと言ったその土産がもみじ饅頭というのも、カープファンの親への洒落のつもりだ。

福山から乗ったのは、18時17分発の「さくら562号」。指定席は満席で、取っていた窓側の私の席がポカンと空いていたのが申し訳なく思う。通路側の隣の女性客は、その前の通路側の席の男性客とのカップルのようで、別に悪いことはしていないつもりだが、かえって気を遣う。それを払拭するには・・・牡蠣とせんじ肉で「呑み鉄」モードに入ることに。

新大阪に到着。帰りの移動も長い時間楽しんだ感じで、いろいろなモノを見た2日間もようやく終わりである。次は松山から今治シリーズで6つの札所があるが、アクセスも含めてどのように回って行こうか・・・・。
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