九州西国霊場めぐりも第5回。今回は阿蘇、熊本編で、県内に3ヶ所しか札所がないので早くも熊本県は終了となる(中国四十九薬師めぐりよりサクサク進んでいる・・)。
今回目指すのは第13番・西巌殿寺(さいがんでんじ)と第14番・雲巌寺(うんがんじ)の2ヶ所である。出かけるのは10月30日~31日としたが、その31日は総選挙ということになった。こちらは期日前投票で対応することに。
順番で行けば阿蘇にある西巌殿寺から回るところだが、計画をいろいろ考えていた。今回はレンタカーを使わず、鉄道とバスだけで回るつもりだが、やはり阿蘇ではそれなりに時間がほしい。というのも、西巌殿寺の奥の院は阿蘇山上のバス停、ロープウェー乗り場にあり、またそこまで行くなら火口も見物したいということがあった。一方、熊本の郊外にある雲巌寺へはバスで行くことができるが、本数が限られている。バス停から徒歩の時間を考えると直後の折り返し便に乗るのは難しく、その次となると2~3時間は待つことになる。そして、熊本といえば地震からの修復作業が進む熊本城にはぜひ行ってみたい。天守閣の公開も再開されている。また、熊本に行くなら馬刺しで一献といきたいものである。
いずれにせよ広島~熊本は新幹線で往復するとして、早くに「スーパー早特きっぷ」を購入。その後だが、まず30日は熊本到着後にまず熊本城を見物し、12時すぎのバスで先に雲巌寺に向かうことにした。その便だと、現地での折り返し時間が1時間半と手頃だった。バスで市街に戻りそのまま宿泊。そして31日は阿蘇の火口まで往復し、夕方の特急「あそぼーい!」で熊本に戻り、新幹線に乗ることにする。
そんな中10月20日、阿蘇山の中岳が噴火した。これには驚いた。幸い、人的被害はなく、阿蘇の町も特に影響はなかった。ただし阿蘇の入山規制のレベルが引き上げられ、火口はもちろんだが阿蘇山上のロープウェー乗り場にも行くことができなくなった。路線バスは草千里までの折り返し運転という。この状況での出発である・・。
10月30日、広島6時43分発の「さくら401号」に乗車。この週末、両日晴天に恵まれるとのことである。山陽新幹線の区間はガラガラだったが、博多からそこそこの乗客がある。博多から熊本までは40分弱、近くなったものである。
その40分弱の間、この先のルートをいろいろ考えなおしていた。先に熊本城、雲巌寺を訪ねる予定だったが、噴火の影響で火口に行けないのなら、札所順に阿蘇の西巌殿寺を訪ねて、熊本城、雲巌寺は翌日に、さらに思い立って別のスポットへ・・・ということが頭に浮かんだ。
「さくら401号」の熊本着は8時36分。その先、阿蘇に先着するのは熊本発9時06分発の「あそぼーい!」である。その後の鈍行だと阿蘇に着くのが12時前で、その後の行程も遅れる。ということでスマホでJR九州のサイトに入り、事前予約していた31日の阿蘇から熊本への「あそぼーい!」の指定席を変更しようとするが、満席。
ただふと思い、乗車駅を途中の肥後大津にしてみた。すると若干数の空席があった。とりあえず阿蘇まで行ければいいので即決で変更する。実は「あそぼーい!」の前に熊本発8時43分の肥後大津行きがあり、これで肥後大津まで行って「あそぼーい!」を出迎えることができる(さっきからあそぼーい!、あそぼーい!ってうるさいのだが・・・)。これで、1日目と2日目の行き先が一気に入れ替わった。