まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第5回九州西国霊場めぐり~最後は熊本の食を再び。そして衆議院総選挙は・・?

2021年11月15日 | 九州西国霊場

九州西国霊場めぐりからいよいよ帰るが(ようやく記事もここまで来た)、新幹線の出発までまだまだ時間があるので熊本駅前で過ごす。

どこか一献できるところ・・とコンコースに出ると、「駅から百八歩横丁」という甲板を見る。百八歩で行けるかどうかはともかく、それだけ近いところだろう。果たして、何軒かの飲食店が軒を連ねている。駅のリニューアルに合わせて新しく開業したスポットのようだ。

そのうちの一つ「牛深水産 マルヒロ食堂」で店員が呼び込んでいる。いったん通り過ぎるが、他の店と見比べたうえで、飲み放題ありのほか、牛深の文字に引かれた。牛深とは天草にある熊本県最大の漁港で、今回天草まで行くことはなかったが、せめて海産物で楽しむことにしよう。

まずは魚の刺身の三種盛りを注文したら、サービスでもう一種ついてきた。赤魚、シマアジ、真鯛、カンパチ。サーモンで品数を稼ごうとしないところ(これは私の勝手な見立てだが)がさすがだ。

魚も美味いが、やはり馬刺しは欠かせない。値段はそれなりに張るが・・。スマホを見ると、赤身と白いたてがみと一緒に食べるとよいとある。ちょうど肉の旨味と脂の甘味が混ざり合って、霜降り、大トロの味わいだという。これはたまらんわい。

しゃくみそというのがある。しゃくとはシャコの仲間で、以前に食べた時は単に呼び方の違いなのかなと思っていた。しかし厳密には別種の生物のようで、シャコが海の深いところに棲んでいるのに対して、しゃくは有明海の干潟の泥の中に生息している。頭や殻も軟らかく、まるごと食べられる。しゃくみそは、しゃくの頭のとげと脚を除いて残りをすりつぶしたものだ。これはいける。今思えば、駅で瓶詰めでも買って帰ればよかった。

他には、鰹の腹身の燻製。テーブルに出された後、店員がガスバーナーでちょいとあぶる。燻製にすることで臭みを取り、旨味をぎゅっと閉じ込めて日持ちも効くという。これも、駅の特産物コーナーで売っていなかったか?

ビールの他にはデコポンや天草晩柑のチューハイをいただく。飲み放題の元は取れたはず。

これで満足して駅に戻る。コンコースには何やら仮装した人もいるし、外の暗闇で物陰で着替えをする光景も見る。セーラー服に身を包んだ男子生徒が駅前を駆け抜ける。ああそうか、今日(10月31日)はハロウィーンだったな。

熊本19時25分発の「さくら572号」に乗る。広島までは2時間弱。

乗車して30分あまり、衆議院総選挙の投票が締め切られた。テレビでは各局が特番を組む中、ネットでも早速情報が入る。私も寝過ごさないように、スマホ画面で気になる選挙区の情勢をチェックする。はい、こちとら期日前投票を済ませてきましたよ。

結果は皆さんもご存知のとおり、自民、公明の与党が絶対安定多数をキープした一方、立憲、共産が議席を減らし、維新の回復が見られた。広島県では7選挙区のうち6つを自民が取り、6区は亀井静香氏の応援を受けた佐藤公治氏が取った。春の参議院再選挙もあり、混戦も予想された3区もあっさりと公明の斎藤鉄夫氏が取った。一方、今回の特徴として、小選挙区で落選する有名議員も結構いた。その中の一人に、この日午前中に何枚ものポスターを見た熊本2区の野田毅氏がいたのには驚いた。(※これらの中には、新幹線の中ではまだ決まっておらず帰宅後に知ったものもあり)

無事に寝過ごさずに広島に到着。選挙結果は翌朝にゆっくり見ることにしようか・・・。

これで九州西国霊場めぐりも熊本まで到達し、札所数はまだ残っているが感覚としては早くも折り返しに来た感じである。ただこの先福岡、佐賀、長崎とたどる中で、鉄道では通ったが道中の町は見知らぬところ・・というのはいくらでも出てくる。改めてこの先もさまざまなものを絡めながら楽しみたいものである・・・。

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