まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第18番「薬師寺」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(ここにも薬師寺)

2021年11月02日 | 広島新四国八十八ヶ所

この前の記事は、安佐南区の大師堂に行っただけなのに総選挙の話やら何やらでごっちゃになったので、今回はあっさり済ませようか。

国道183号線の西原からバスに乗り、ロードサイドの店舗が並ぶ沿道を眺めつつ、古市小学校前で下車。次に目指すのは第18番の薬師寺である。こうした広島の街中(歴史的には新たにベッドタウンとして開かれた地だが)にも薬師寺があるとは。

少し歩くと安佐南区役所がある。前の記事でも触れたが、この時は総選挙の運動期間中であり、期日前投票の期間中でもある。区役所が期日前投票場になっていることもあり、駐車場には多くのクルマが出入りしていた。

薬師寺は区役所のすぐ近くにあった。こちらもコンクリート造の建物である。本堂は階段を上がった2階にあるという。

ここ薬師寺の山号は松原山というが、神武天皇の東征の時にこの地から渡海したそうで(当時はこの辺りまで海岸線が来ていたのかな)、一帯の海辺を松原と呼んだそうだ。もっとも、この薬師寺の開創は明治時代と新しく、出雲の一畑薬師から本尊を勧請したという。また、同じく祀られている聖観音像は原爆に遭った白神社にあった楠から彫られたものだそうだ。

2階の扉を開けると、先ほどまで法要があったようでご高齢の住職が座布団を片付けているところだった。それでも招じ入れられ、お勤めとする。その間、住職が本尊の脇に腰かけてじっとこちらの様子をうかがっている。いや、プロの僧侶に見つめられると緊張してしまう。一通りお経を唱えた後で、目の前にあった箱から書置き式の朱印をいただく。「巡拝ですか?」と訊かれてうなずくのが精一杯だった。

これで夕刻に近づいたこともあり、この日はここで終了。しばらく歩いて、可部線の古市橋駅に出る。この一帯の「古市」という地名は、古来から人や物が行き交い、市が立ったことから生まれたもので全国各地に見られる。ここの古市は、広島と出雲・石見を結ぶ街道沿いにあったところだ。

可部線についても少しずつ乗り降りするところ。

なぜか最後は、帰りの横川で遭遇したキハ40、キハ47の新山口への回送列車。芸備線を走るこれらの車両、メンテナンスのために定期的に新山口に送られる。勝手なものだが、こうした回送列車に遭遇するとラッキーな気持ちになるもので・・・。

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