まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第7回九州西国霊場めぐり~始まりは岩国から

2021年12月30日 | 九州西国霊場

前の記事で、28日夜に発生した山陽線の瀬野~八本松間での貨物列車の脱線事故について触れた。この影響で安芸中野~西条間が29日終日運休となり、安芸中野~岩国間も列車の本数を減らして運転することになった。運転再開については見通しが立たず、30日(土日祝日ダイヤ)も同様ではないかと思われる。

それを聞いて、私の九州行きにも影響が出ないか心配になった。予定では30日の朝、西広島6時発の岩国行きで出発し、岩国から先は様々な列車を乗り継いで宿泊地の久留米に向かうのだが、その岩国行きが通常ダイヤでは白市発ということもあり、運転取りやめの対象にならないか。JRに問い合わせればわかることなのだろうが、そこまですることもないかと思う。

そこで考えたのが、安全策を取って29日のうちに岩国まで移動してしまうということ。岩国から乗るのは6時44分発の下関行きで、朝も多少ゆっくりすることができる。当日の検索で、岩国駅前のホテルアルファーワンを素泊まり3960円で確保。これで宿泊経験地も1ヶ所増える。

西広島を21時前の列車で出発。29日はすでに年末年始休みというところも多いためか、帰宅客の姿も少ない。

岩国駅前にはイルミネーションも灯る中、忘年会帰りとおぼしきグループが騒いでいる。良くも悪くも、コロナ禍前の年末の姿に少しずつ戻りつつあるようだ。アルファーワンにチェックイン。

自宅にて夕食と入浴は済ませてきたのだが、こちらのホテルの最上階10階には大浴場がある。せっかくなのでもう一風呂としよう。大浴場といっても4~5人も入れば満員になるが、熱めの湯に入ってもう一度温まる。そのまま暖房をよく効かせてぐっすりと休む。

・・さて、翌30日。前日コンビニで買ったあれこれで朝食とした後、岩国駅に向かう。ここで青春18きっぷに押印。6時台ともなれば広島方面への列車も発車していくが、発車案内を見るとやはり列車が間引かれているようだ。

6時44分発の下関行きは岩国始発ということで通常運転で、下関方面から入線。115系3000番台の4両編成で、まず乗り込む客も少なく、楽勝で座席を確保する。

さて発車というところで、広島方面から列車がやって来た。何事もなければ今朝方西広島から乗ろうとしていた列車である。どうやらこの便は運転区間のみ短縮して通常に運転していたようだ。結果的に岩国に前泊する必要はなかったともいえるが、多少でもゆっくりできたのはよかった。

青春18きっぷのクロスシートの片側がきれいに埋まったところで発車。この時季だと日の出も遅く、通津から先の海岸も夜明けを待つところである。

柳井に到着。信号待ちのため6分停車。ホームの跨線橋が新しくなり、エレベーターも設置されている。バリアフリー対応の流れである。また改札口にはカバーがかけられた改札機がある。2022年春から、ICOCAをはじめとしたICカードの利用区間が南岩国~徳山間に拡大されるという。

徳山である程度乗客が入れ替わるが、同じ車両を見る限り、そのまま乗り続ける客も多い。私も3時間あまりの移動時間は景色を見たり、また読書などで過ごす。

戸田~富海~防府にかけての冬の周防灘の景色も好きなポイントだ。

新山口でも7分停車。車掌から「この先もどうぞお気をつけてお出かけください!」とのアナウンスが入る。山口線、宇部線に向かうために下車する客もいるが、私を含めてまだ数人が残っている。ここまで来ると終点下関、九州に向かうのだろう。

10時01分、下関到着。ここでホームが変わって小倉行きに乗り継ぐ。今回の九州西国霊場めぐりは第1回の英彦山以来の在来線・関門トンネル経由での九州入りとなった・・・。

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