17日午前、大阪北新地の雑居ビルで火災があり、これまでに24人の死亡が確認されたという。何とも痛ましい限りだ。
現場は国道2号線と四ツ橋筋が交差する桜橋交差点のすぐ近くで、私も大阪勤務時代にクルマでも何度も通ったところ。あんなところで大規模な火災とは。ニュース映像を見て驚くばかりである。
火元は4階の心療内科、精神科のクリニックで、亡くなった方はこのクリニックにいた人たちだという。居合わせた男が持っていた紙袋から火が出たとの証言もあり(この男も搬送されたそうだ)、放火、殺人の疑いで調べが進んでいるとのこと。建物の構造上、そこで火をつけられたら避難するのはほぼ無理だったようだ。
場所がこういうクリニックで、火をつけたとされる男は患者とも言われている。そうなると、「だから精神障碍者は・・」と話が極端な方向に持って行かれることが多い。ただ、この手のクリニック患者の多くはさまざまな悩みが原因で心に不調を来たしている方であろう。何とか医療の力を借りて復帰しようと取り組んでいるところだ。
ただ、こうした医療には特効薬があるわけではなく、長い目で見て少しずつ回復させるものだという。ただ患者から見れば、クリニックに通っていても改善の兆しがなかなか見られないことに対する焦り、苛立ちを感じることもあるだろう。しびれを切らして「ここの病院は話にならん」と思う人もいるかもしれない。
仮にその男が犯人だとして、いったいどういう理由からなのだろうか。いずれにせよ、悲しいことである。
12月の年の瀬になり、気のせいか救急車や消防車のサイレンを聞くことが増えたように思う・・・・。