まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第14回九州西国霊場めぐり~大相撲九州場所千秋楽観戦・2(協会ご挨拶はじめ、千秋楽の光景を・・)

2022年12月22日 | 九州西国霊場

大相撲九州場所千秋楽の観戦記の続き。

十両の土俵入りが終わり、幕下上位5番の取組。こちらも熱の入った取組が続く。

十両の取組。最初に登場するのは新十両の對馬洋である。負け越しが決まっており、幕下への陥落も危ぶまれていたが、この日は幕下の藤青雲との取組。藤青雲は3勝3敗で、勝てば勝ち越し、ひょっとしたら幕下~十両の入れ替え戦になるかと思われたが、ここは對馬洋の勝ち。7勝8敗なら何とか踏みとどまれるかという成績である。

2番後には、3敗で十両優勝争いのトップの欧勝馬と、4敗の大奄美が対戦。ここは大奄美が押し出しで勝ち、4敗で並び優勝決定戦となることが決まった。

さらにこの後に登場する4敗の北青鵬、剣翔、そして天空海も勝てば優勝決定戦に進出である。しかし、この3人が相次いで敗れ、決定戦は欧勝馬と大奄美の2人が本割に続いての取組となった。

その間には、豊山と若手の栃武蔵の一番もあった。寄り切りで栃武蔵が勝ったのだが、驚いたことに場所後、豊山が引退を表明した。怪我の影響で理想とする相撲が取れなくなったためで、九州場所の負け越しが決まった時点で引退を決めていたそうである。時津風部屋の名大関の四股名を受け継ぎ、出世を期待されたが意外にも三役には上がれなかった。年寄株の空き状況のためかはわからないが、協会には残らずトレーナーの道を歩むという。お疲れさまでした。

十両の取組の途中で、初日と千秋楽に行われる協会ご挨拶がある。横綱照ノ富士休場のため、2大関、3関脇、4小結が土俵に上がる。八角理事長の挨拶に特別な文言はなく、淡々としたものだった。まあ、横綱以外の目立った休場はなく、無事に千秋楽を迎えられたことをよしとする。

炎鵬の取組。そしてこれを裁くのは鉄道ファン行司の木村銀治郎。声出し応援可能なら行事に一声かけるところである。取組は、炎鵬が巨漢の千代丸相手に上手く回り込んで送り出し。このところ十両に定着してしまった感はあるが、来場所は十両上位につけて、再入幕への挑戦となる。

十両の取組終了後、各段の優勝決定戦と表彰式が行われる。今場所は三段目と十両が優勝決定戦となった。まずは三段目、東方・日翔志(ひとし)、西方・一翔(かずと)の全勝同士の取組。何だかキラキラネーム同士の一番と思うが、日翔志の四股名は本名の下の名前である「日登志」に、所属する追手風部屋の力士に多い「翔」の文字をあてたもの。大学~実業団から入門した力士である。一方の一翔は本名の下の名前もそのままで、入門3場所目で順調に三段目まで上がった18歳の力士。まだ髷が結えない。この一番は先輩の貫禄か、日翔志の勝ちで三段目優勝。

続いて十両の優勝決定戦。先ほどの本割と同じく、大奄美と欧勝馬の対戦となった。また熱戦となったが、欧勝馬が押し出して十両優勝。元大関・琴欧州の鳴戸部屋から初の関取で、来場所は新入幕をうかがうことができそうだ。

そして各段の表彰式。十両・欧勝馬、幕下・玉正鳳、三段目・日翔志、序二段・朝志雄、序ノ口・尊富士の各力士が賞状と溜会からの表彰を受け取った。

続いて幕内土俵入り。ここまで、千秋楽ならではの行事も見たこともあり、もう一度「中入り」とする・・・。

コメント