まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第25回中国四十九薬師めぐり~舞台は伯耆・大山へ

2023年04月28日 | 中国四十九薬師

中国四十九薬師めぐりは最後の県である鳥取に入り、米子の市街地にある第40番・安国寺まで回っている。結願まで残り9ヶ所、鳥取県内を横断することになる。

4月に入り、続きを行うことにする。次のエリアは鳥取県、いや西日本を代表する名峰の大山をめぐることになり、第41番が大山の西にある伯耆溝口の長昌寺、そして第42番は大山の東にある大日寺となる。さらに足を延ばすと、第43番は三徳山三佛寺の塔頭寺院の一つ、皆成院である。

広島から鳥取県までは結構時間がかかる。米子近辺ならともかく、倉吉や鳥取となると新幹線と在来線の乗り継ぎでも時間・費用がかかるところ。軽自動車で行くと片道4~5時間は見る必要がある。最初は広島を早朝に出発すればこのうち2つ、あるいは3つとも1日で回れるかと思ったが、それも慌ただしく、甘い考えのようだ。結局、4月22日~23日の2日間を確保し、軽自動車利用にて、鳥取県内で宿泊する無理のない行程で回ることにした。

さて22日、朝は少しゆったりした後、8時30分頃に出発。まずは山陽道の五日市インターから乗車し、山陽道~広島道~中国道と進む。順調に進む。

七塚原サービスエリアで小休止の後、庄原インターで下車。広島から鳥取県に最短距離で入ることを選択し、そのまま国道183号線を進む。

国道183号線をそのまま走ると、備後落合駅の横を通る。立ち寄って構内の様子を見ようかと思ったが、駅の周囲には結構な人だかり。見物客というわけでもなさそうだ。後で知ったところでは、地元の人たちがボランティアで駅の清掃を行っていたとのこと。4月29日から大型連休に入り、今季で運行を終える「奥出雲おろち号」で駅を訪ねる客も増えるのに備えてのようだ。

「奥出雲おろち号」か・・・昨年乗車したので最後にしたつもりだったが、廃止となる前にやはりもう一度乗ってみたいという気にもなっている。ただ、いよいよ指定券が取れない模様で・・・。

備後落合駅はそのまま通過し、次の道後山に続く小鳥原川橋梁に差し掛かる。土砂崩れの影響で備後落合~東城間は5月まで運休中なのだが、その間の代行輸送の利用次第では、芸備線の存続論議にも影響するかもしれない。

そのまま鍵掛峠に出て、鳥取県との県境に出る。天気は良いが風が結構強く、4月下旬だが羽織るものがほしいところである。

このまま日南町を走り、これまで気づかずに通過していた松本清張の記念碑に立ち寄る。矢戸という集落なのだが、松本清張の父親の出身地である。記念碑には「幼き日 夜ごと父の手枕で聞きしその郷里 矢戸 いまわが目の前に在り」と記されている。父親が終生慕い、息子にも聞かせていた景色である。今はその当時と比べれば様子は変わっているのかもしれないが、自然と緑豊かな場所には変わりないようである。

国道181号線に入り、伯備線、そして日野川沿いに走る。すると正面遠くに大山の頂上が顔をのぞかせるのが見える。そろそろ近づいてきた。

とっとり花回廊に近い伯耆溝口駅辺りで国道に別れ、伯耆街道に入る。ちょうど大山を西から見るが、伯耆富士と呼ばれるその形が少しずつ大きくなるのにうなる。大山はこの先少しずつ姿を変えていくのだが、それは後の楽しみ。

これから目指す第41番・長昌寺は大山の西麓の金屋谷という集落にある。案内板もあり、その先にクルマを進めることに・・・。

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