まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

渡る世間は未婚ばかり

2009-11-29 | 日本のドラマ(単発)
 テレビ朝日の橋田壽賀子スペシャルドラマ「結婚」を録画して観ただよ...
 同じデパートに勤める上原ちかげと加納弘太は結婚を決意し、それぞれの両親から承諾を得ようとする。だが互いに一人っ子であることがネックとなって...
 橋田スガ子&上戸彩なんて、Wで拒否反応。でも上戸以外は好きな俳優ばかり出てたので、ついつい観ちゃいました♪
 ドラマの内容は...いったいいつの時代の話だよ?!と、その時代錯誤な古臭さに唖然。いまどき一人っ子だということで、あんなに大騒ぎして結婚に反対する親がいるのかなあ?少子化問題、結婚しない若者が増えてる今の時代、よほどの問題がないかぎり、子供の結婚に親は反対なんかしないのでは。養子になんか出せない!うちを継いでもらわなきゃ!とか、旧家や名家じゃあるまいしナニサマだよ?と鼻白んだ。
 家がどうこう、一人っ子がどうこうより、このドラマの両親の子供へのベタベタしい愛情と執着が不気味だった。うちなんか超ドライでほぼ放ったらかしなので、母親が息子に、父親が娘にあんなことしたり言ったりするのか~気持ち悪いなあと思った。ちかげパパの娘への、おまえの結婚は太陽が西からのぼって東に沈むようなものだ、なんて台詞、寒イボ~!もし私が親父に言われたら、戦慄するよ。

 両家ともまあまあ金持ちで、ちかげ&弘太も超いい子たち、なのも非現実的。若いカップルが努力するより、両家の親が意気投合して仲良しになったおかげで結婚できた、みたいだったのも何だかなあ。もっと庶民的でワケアリな家&カップルにしてほしかった。わしんちの兄貴とM子の結婚のほうが、よっぽど面白いエピソード満載だよ。でもまあ、ドラマにするにはセコくてミミっちくて卑しすぎるが。
 化石みたいな古さ&ご都合主義な内容でしたが。でも、つまんない退屈なドラマではなかったです。イマドキのドラマにはない、ちょっと懐かしい性善説を貫いた昭和のテイストは、返って新鮮だったかも。
 キャストが豪華でシブかった。ほぼ主要7人しか出てこず、登場人物が限られていたせいか、みんなゲップが出るほどたっぷり個性を発揮してます。
 ちかげの父役は渡哲也。相変わらずシブいけど、団長もすっかり爺さんになったなあ。呂律が上手く回ってなかったような?心なしか顔色も悪かったし、何か心配...
 ちかげ役は上戸彩。彼女、可愛いんだけど...何だろう?女の色気とか深みとか陰翳がゼロなので、まったく魅力を感じないんだよなあ。でもヘンな可愛い子ブリっ子口調じゃないので、綾瀬ハルカとか長澤まちゃみほどキモくない。演技より、彼女の巨乳に瞠目させられた。薄着になると、すごいボイン(死語)なのが分かって吃驚。
 弘太役は、きゃ徳重聡

 ほんと長身でスタイルいいなあ。187cmだもんね。某事務所の貧相なチビどもとは、絶対共演できない(笑)。スマートだけどチャラいモデルっぽさなど皆無で、バタ臭い昭和な男風ご面相も素敵。最近人気の、ホストかヤクの密売人みたいなのや、男か女かわかんないキャマキャマしいのよりも、私は徳重くんみたいな男子のほうが好きです。それにしても。徳重くんみたいな息子、彼氏いたら最高ですねえ。M子も、ジャック・バウアーのモノマネ男じゃなくて徳重くんみたいな男前を捕まえてたら...って、話が脱線。徳重くん扮する弘太、ちょっとマザコンって設定でしたが、あの程度なら全然OK!むしろ可愛い。 
 渡鬼にも出てたらしい徳重くんだけど...石原プロは、もう彼の育成を放棄してるのかなあ。ホームドラマもいいけど、もっといろんなジャンルに挑戦させなきゃ伸びないよ。ワタシ的には、裕次郎ボスより徳重くんのほうがイケてると思うので、ブレイクが待ち望まれます。演技なんて少々ヘタでもいいので、存在感と♂フェロモン強烈な俳優に成長してほしい!
 弘太の父役は西郷輝彦。両親の中では唯一まとも?なキャラ。彼も爺さんになったなあ。髪の毛がヅラっぽくて気になった。居酒屋のシーンで歌を披露。美声!西郷さんの名曲“願い”は、私のカラオケレパートリーのひとつです♪それにしても西郷さん、俺の娘は結婚に大失敗しちゃったよな~と苦笑い?
 このドラマ、ベテラン女優たちが強烈&チャーミングでした。ぶっちゃけ、若い上戸彩より魅力的。かつて銀幕で美貌を誇り、色香をふりまいた艶美な女神たちが...
 弘太の母役、松坂慶子。どうしちゃったんでしょう。トド?マツコデラックス?すごい太りっぷり。でも、醜く太ってるって感じは全然なく、健康的なふくよかさ。太ってるおかげか、シワとか目立たず肌にハリがある。肥満、それは一種のアンチエイジング?かつての妖艶さは見る影もないけど、優しそうな母性にあふれてて、私は素敵だと思うなあ今の彼女。目指すは、きれいな京塚昌子?でも、役と演技は「篤姫」の幾島の時と同じぐらい鬱陶しかった。オーバーでテンション高すぎ!
 それはそうと。西郷輝彦と松坂慶子といえば、懐かしの「江戸を斬る」コンビじゃん。紫頭巾の松坂さん、めちゃくちゃ美しかった...
 ちかげの母役、高橋恵子。彼女も今もきれいですよねえ。優しそうだけど、女の色気がまだあって。でも、松坂慶子と一緒になってハイテンションな演技は、彼女には似合わないし痛ましかった。高橋さんならまだ、娘の恋人を誘惑する役ができるぞ!
 トリは、ちかげパパの姉役、若尾文子。未亡人になった彼女、久々に御姿を拝見。お元気そうで何よりでした。若い頃の彼女、アンニュイで可愛くてエロくて大好き。今でもおきれいです。渡団長を説教できる役なんて、彼女ぐらいの大女優じゃないとしっくりこない。ズバリ言うわよ!的ご意見キャラは、たぶん橋田スガ子先生が自身を投影させたもの?お美しい若尾アヤパンなのでありがたく聞けたけど、意地悪そうなスガ子女史に言われたらムカつくかも...
  
 ↑若尾アヤパンと徳重くんは、石井ふく子プロデュースの舞台「華々しき一族」で共演ずみ。ステージの上の徳重くんも見てみたいなあ。ちなみに徳重くんも、花の78年組ですね。ガエル・ガルシア・ベルナル、ジェームズ・フランコ、リィウ・イエ、ダニエル・ブリュール、アシュトン・カッチャー、小泉孝太郎etc.ほんとこの年生まれには、いい男が多い!
 
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おとこ絵も描いてくれ

2009-09-13 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたスペシャル時代劇「だましゑ歌麿」を観ました...
 寛政の改革真っ只中の江戸。人気絵師・喜多川歌麿の愛妻おりよが他殺死体で発見される。悲しみで惑乱する歌麿。同心の仙波は、事件の背後にある大きな権力の影を察知するが...
 先入観なく観たので、お江戸サスペンス劇場みたいな内容に軽く肩透かし。てっきり、芸術と女に命を燃やした画家の破滅的で退廃的なドラマ、と思ってたもので。でも、ミステリー調のチャンバラで面白かったです。
 歌麿より、仙波のほうが主役っぽかったような?出番は明らかに仙波のほうが多かった。歌麿を、もうちょっと謎めいた男にしたほうが良かったと思う。復讐のための演技だと丸分かりだったし、エキセントリックすぎてただのヘンなおぢさんにしか見えなかったのが残念。ラスト近く、天知茂の明智小五郎も真っ青な歌麿の変装に唖然&爆笑。
 キャストは、かなり豪華でシブかった。最近のNHKの大河ドラマより、はるかに時代劇ファンも安心して楽しめるメンツだったのでは。
 歌麿役は、時代劇は十数年ぶりだという水谷豊。「相棒」で再ブレイクしちゃった水谷さん、演技が独特すぎるというか、かなりオーバーでちょっとキモかったかも...絵だけでなく腕っ節も強いなんて、キャラと見せ場を作りすぎ。
 仙波役の中村橋之助は、たまに歌舞伎調になって???でしたが、危なげなく余裕で演じてた感じでした。
 主役二人よりも、イケてる男たち&強烈な存在感のベテラン、の脇役陣が良かったです。
 私も大好きな男前たちが、なかなか美味しかった♪
  
 仙波の手下役、山本太郎が可愛かった。あんなにゴツくて強そうなのに、ヘタレなところとか。仙波の後輩役、田中実が珍しく陽気で軽い役だったのも新鮮。
 後の葛飾北斎である若い絵師役、原田龍二が男前だった。彼もすっかり時代劇が板につきましたね。同心役、保阪尚希も怪しい好演。彼もすっかり悪役が板につきましたね。太郎も龍二も尚希も実も、さすがにオッサンになったけど、若い頃より質の高い男前に成長してるのではないでしょうか。
  
 ベテランが、何とも濃ゆい&贅沢!
 岸部一徳、小野武彦、古谷一行、そして藤田まことまで!まこちゃんは、かなりチョイ役でしたが。
 極めつけが、市原悦子!仙波の母上役で、枕絵を欲しがったり歌ったり、武家の女にしては庶民的でオチャメすぎるキャラで笑えました。仙波と歌麿の密談を襖越しに盗み聞き?なんて、家政婦は見た!へのオマージュ?セルフパロディ?
 それはそうと。水谷豊と市原悦子とえいば、「青春の殺人者」じゃん!ワタシ的には、スゴすぎる驚愕の、あってはいけないような禁断の再競演だわ。二人一緒のシーンは短かったけど、顔を合わせた瞬間はこっちがドキっとしてしまった。ぎゃー母ちゃん生きてたのか!死ねー!と、歌麿が包丁で仙波ママをブスブス刺しちゃうのでは?!痛いよォ~!!と仙波ママが血まみれでのたうち回るのでは?!なんて想像しちゃいました(笑)。
 吉原の花魁の着物とか、色彩がカラフルで鮮やかだったのも印象的でした。
 
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男前、まかりトオル☆

2009-09-02 | 日本のドラマ(単発)
 ちょっと今さらですが、録画してた土曜ワイド劇場、仲村トオル主演の野津刑事シリーズ「刑事殺し 完結編 警察官失格!相棒が殺された!夫が最後に見た風景と待ち続けた妻の苦悩!?」を観ました。
 野津と相棒の鳴海は、強盗事件の容疑者を張り込む。だが、野津が家族に呼び出されて仕方なく持ち場を離れている間に、鳴海が何者かに殺されてしまう。ショックと罪悪感に打ちのめされながらも、野津は犯人逮捕に執念を燃やすが...
 ガーン野津刑事シリーズ、これでジ・エンドか~トオルはカッコいいし、内容も2時間ドラマにありがちなお気軽系じゃなくて、硬派で骨太な警察ハードボイルドっぽくて好きだったのになあ。じゅうぶん続編できそうなラストだったので、新・刑事殺し、とか、野津刑事の殺人捜査、とか、装いもあらたにシリーズ続行希望!
 シリーズ終了に加えてショックだったのが...野津の良き部下・鳴海役でレギュラー出演者だったムーさんこと六平直政が~合掌(ムーさんの息子役の子が、ムーさんソックリだったのは笑えたが)...
 事件の謎と捜査、犯人は...うう~ん?刑事殺しと過去の轢き逃げ事件の結びつきが、ちょっと強引というか。刑事殺しの捜査員の中に、轢き逃げ事件の関係者がいるって、偶然すぎるような。あと、ちょっと分からなかったのは、轢き逃げの目撃者は、どうやってあの人が轢き逃げ犯の夫だと突き止めて脅迫したの?真犯人もなあ。出てきただけでコイツだ!だし(笑)。殺人も、しょーもない動機だし。そんなことで2人も殺すなよ~特に刑事殺しは、確実に死刑だぞ。あと、サブタイトルが変。待ち続けて苦悩した妻って誰?!
  
 これで見納めな仲村トオルas野津刑事。やっぱ男前ですねえ体脂肪率超低そうなスレンダーな非メタボ長身に、スーツ&薄手の黒いコートが似合ってて素敵睨まれたいほど鋭い目つきも好き。顔は確かにちょっと弛んできてるけど、ビーバップハイスクールの頃より、ワタシ的には断然イケてる今のトオルです。おっさんでも若造でもない妙齢で、まさに男ざかり。もうちょっと色気が出ればパーフェクトなんだけどね。そーいう役にも挑戦してほしい。脱いだら彼、そこらの若いイケメンタレントなんか比べ物にならない肉体美の持ち主だもんね。
 カッコよさではトオルがダントツですが、演技的にはやはり大杉漣(ほんと働き者ですよねえ。オファー断らない主義なのかな)が一枚も二枚も上手かなあ。無気力さとショボくれぶりが笑えるほど秀逸。息子が事件に関わってる?!という疑惑と苦悩でビクビクハラハラしてる表情も、大げさじゃないのにトオルを見てた目線を奪ってしまう存在感を発してたり。
 刑事殺しそして完結編すべて通して最悪なガンだったのは、野津の妻役の山本関西の娘。たぶんシリーズを観た人のほとんどが、何この女?!と思ったはず。ほんとウザかった。リンリー警部の悪妻ヘレン以上の不快さ。1・2でも、イヤミったらしくブータレて自己主張ばかり。夫に無理解で不寛容で、刑事の妻とは信じがたいほど非常識な女だったけど、完結編にいたっては、しょーもないことで夫を無理やり呼びつけた結果、とんでもない事態を引き起こしちゃうし。夫に失態を犯させといて、彼以上に後悔に苛まれてるのかと思いきや、親戚の結婚式にはちゃんと出るんでしょうね!?とか、同僚が死んだのは私のせいだと思ってるんでしょ!?などなど、落ち込んでる夫に難詰ブータレ!慰めたり励ましたりできないの?!優しさのかけらもない。ヤな女房だねえ。タカビーなブランドものっぽいファッションといい、慎ましさも全然ない。こんな女とは絶対結婚したいない!野津さん、彼女のどこに惚れたのかなあ。見た目もニューハーフみたいだし。白亜の豪邸に住んでる野津一家ですが、刑事の給料であんな家が買えるわけないので、たぶん奥さんは金持ちのお嬢様なんでしょう。山本関西の娘は、地で演じてる...にしては、演技が下手すぎる。娘役の女の子のほうが上手だし。山本関西の娘の魅力、教えて椎名キッペイ!
 大杉さんの息子役、黄川田将也が可愛かったです。地味になったニコラス・ツェーみたいな顔?背が高くて顔ちっちぇえ~!その他、洞口依子とか中野英雄とか...あれ?この二人、何かデジャヴ...あ!「愛という名のもとに」だ!懐かし~

 ↑ブロードウェイで評判となり、映画化もされアカデミー賞にもノミネートされた「フロスト/ニクソン」の日本版舞台に、トオルは「華麗なる一族」でも共演した北大路欣也とW主演!これ、観たいなあ!
 
 
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遣都☆出陣

2009-08-11 | 日本のドラマ(単発)
 ドキュメンタリードラマ「最後の赤紙配達人~悲劇の召集令状64年目の真実~」を観ました...
 戦時下の滋賀県大郷村。役場に勤める西邑仁平は兵事係に任命され、召集令状や戦死報告を村に配達することになるが...
 召集令状、いわゆる赤紙がいかにして作られ配られたが、ドラマとドキュメントで描かれていました。赤紙を配る側も受け取る側も、辛くて悲しいなあと暗澹となりました。兵隊にとられる若者も可哀相ですが、その家族、特に母親にとっては生木を裂かれるような痛みだったんだろうなあ。私だったら、頭が変になるでしょう。ダミアンが戦地に送られるなんて、考えただけでも戦慄。
 ところで私...初めて付き合った男が、実家に昭和天皇の写真を飾ってるようなバリバリの右翼だったんですよねえ。心も頭も真っ白だった私は、素直に深く感化されてしまって...いまだに彼からのマインドコントロールが解けてないのが怖い。そのせいか、戦死した若者のお墓の前で、お国のためによくやった!名誉の死!なんて言えないのと同時に、おまえは無駄死!犬死!なんてことも言いたくない...
 ドキュメンタリー部分は、胸に迫るリアルさと悲しさがあったけど、肝心のドラマの部分が、ちょっと弱かったような。すごくありきたりな、どっかで観たことあるよなユルい反戦ドラマだったのが残念。もっと徴収を徹底させろ!と命令する軍人に、仁平が反発してメンチ切るシーンは、何かウソくさいなあと思った。あの時代に、一般人が堂々と軍人に逆らえるはずがないと思うし。軍国主義にドップリ染められて、従順になるしかない仁平、のほうが戦争の怖さが伝わったのでは?
 仁平役の吉岡秀隆が、ちょっと...顔は、ドリカムの中村正人、ダチョウ倶楽部のリーダー似?優しいというより弱々しい声や雰囲気とかも、どことなくオカマっぽくて...♂の魅力が微塵もない、というのが苦手な理由かも。演技も???関西弁が何か変だったし。脇役の山本太郎のほうが、ルックスも演技もイケてました。
 息子たちを次々に兵隊にとられる家の末っ子役が、何と何と、林遣都!って、このドラマ、彼が出てると知ったから観たんだけど♪
 映画専門だと思ってたので、初めて見るTVドラマの中の遣都くんは、新鮮な感じでした。ケントくん、やっぱキレイな顔ですねえ。美少年だけど女っぽいところはなく、うじゃうじゃいるイケメンタレントや某事務所の連中とかと違って、安っぽさやチャラさや薄汚さがなく、清らかで凛としてるところが好き。ちょっと痩せすぎなのが気になるが。海軍に志願して兄ちゃんたちの仇とるんやー!と息巻くケントくんですが、そんなガリガリな体じゃ徴兵検査、確実に不合格だよ、と思った。でも、あの時代の少年が栄養満点っぽいのも変だし、ガリガリもあの役に合ってたのではないでしょうか。さすが滋賀県出身だけあって、関西弁も自然で可愛かったです。
 終戦の玉音放送のシーン。両親と聞いてるケントくんの姿を見て、ほっと安心!良かった!戦争に行かずにすんだのね!と。
 ラストに登場した、本物の西邑仁平さんに吃驚!ご健在だったとは!104歳!ボケてなくてちゃんとコミュニケーションできるのも驚嘆。うちの婆さまは、年下なのに恍惚の人だもんね。
 戦争の生き証人は、年々減り続けてるけど...戦争?何それ?な世界になることを、願わずにはいられません。
 
↑林遣都くん、10月スタートの「小公女セイラ」で、連ドラ初出演映画も、男娼役!に挑んだ吉田修一原作の「パレード」が来春公開。パレードは私も大好きな小説なので、ほんと楽しみです♪(ケントくん以外のキャストは、ちょっとビミョーだが...)
 
 
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拾った財布は交番に届けましょう

2009-07-30 | 日本のドラマ(単発)
 WOWWOWのドラマ「長い長い殺人」を観ました。宮部みゆき原作。
 轢き逃げ事件を捜査する響刑事は、被害者の妻・法子による保険金殺人ではないかと疑う。一方、探偵の河野の依頼人が殺される。被害者の夫は、法子の愛人・塚田だった...
 物語の語り部は登場人物たちの財布、というのが斬新というかユニークというか。面白い着想や意趣を凝らした設定などは、さすが当代きってのストーリーテラー宮部みゆきだなあと感服。こんなアイデアが、よく思いつきますよねえ。
 でも...面白い、あっと言わせられる、んだけど、何か心に残らないというか...楽しかった!それだけ!みたいな。それがエンターテイメントの真髄・醍醐味だとは思うけど。宮部みゆきとか最近の人気男性作家とかの作風って、ライトノベルの進化形?アメリカのTVドラマっぽい?アイデア勝負!みたいな。私は子供でも楽しめる才気走ったトリッキーな作品よりも、大人向けなドラマ重視の作品のほうが好きかなあ。
 財布が事件に関わる人々の心情や状況を語るのですが...説明過多というか、ナレーション任せな展開は好きじゃないので、ちょっとウザかった。多すぎる登場人物と複雑な構成は、映像用に巧くまとめるのが難しかったのか、ちょっと散漫で粗かったような気もしました。あと、犯人もすぐ解かったし、ラストの犯人への罠もバレバレで予測できすぎ。もうちょっと騙されたかったです。
 恐ろしい保険金交換殺人や、他者へのマインドコントロールなど、なかなか要素は美味しいんだけど...いかんせん、人間関係や心理の綾にドロドロしたおぞましさが全然なく、ホント子供でも理解できるようなものなので、すんごく物足りない。響刑事と奥さんの夫婦愛とか、塚田の殺された妻の甥っ子の奮闘とか、爽やかともえいる“いい話”は、ちょっとコソバユイ...ああ私って、正真正銘の冷血人間
 キャストは、豪華なのかそうでないのか、ちょっとビミョー。好演と駄演のムラもあって...
 響刑事役は、長塚京三。シブくて知性的で素敵なおぢさまなんだけど、もうちょっと疲れた感じで道を踏み外しそうな中年男のほうが(蟹江敬三とか)、あの役に合ってたかも。長塚氏だと、絶対いい人だし堕落なんかしそうにないもんね。
 河野役は、きゃ仲村トオル
 
 トオルって、若々しいですよね。顔ではなく、雰囲気が。年下の織田ゆうぢとかキムタコのほうが、よっぽど痛ましく劣化老化してるよ。長身でスラ~っとスレンダーな体つきなんか、驚異的に非メタボ。体型保持、頑張ってるんだろうなあ。でも、演技にはもうちょっと加齢臭があってもいいと思うので、アダルティな役に挑戦してほしい!
 事件の鍵を握る男・塚本役は、谷原章介。うう~ん、ソフトでスマートで優しそうなイケメンだとは思うけど...何だろう?薄すぎ?印象に残らないというか。見た目は役に合ってるんだろうけど、演技が...魔性の男の毒や魅惑が、ぜんぜん感じられなかった。
 いちばん???だったのは、謎の青年役の俳優。女の子二人にキャットファイトさせるようなイケメンじゃないぞ!武田シンジをさらにキモくしたような顔?誰?と思ったら、窪塚ヨースケの弟だって!似てないですね。兄のほうが断然いい!すごーく重要な役なのに、何かトホホだったなあ。あの役は、わし好みの爽やかイケメンにしてほしかった...演技下手でもいいので、向井理とか平岡裕太とか。
 高校教師役の大森南朋が、すごく良かったです。
 
 初めて彼の演技するとこ見たけど、いい役者ですね。ルックスも、かなりタイプ陰影があって可愛い。ごくたま~に、お父さんの怪優・麿赤児に似て見えるところは、さすが血を分けた父子。
 女優は、みんなイマイチだったような...誰?な人も多かったし。塚田を強請るオバサンは、なかなかいい味だしてたけど。あと、ワイドショーのシーンに出てくるコメンテーター。見た目もキャラも、明らかに田嶋陽子と宮崎哲弥のパロディで笑えた。
 
 
 
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蛇より男子

2009-07-23 | 日本のドラマ(単発)
 81年のスペシャル時代劇「蛇姫様」を観ました...
 病弱な城主に代わって藩を牛耳る国家老・佐伯左衛門は、禁制の密貿易で私腹を肥やしていた。藩乗っ取りをも目論む佐伯左衛門にとって、城主の美しく聡明な息女・琴姫は目障りな存在。身に危険が迫る姫にとって、腰元・おすがとその兄・千太郎が心の支え。だが千太郎は、佐伯左衛門の傍若無人な息子を斬ってしまい、江戸へ逐電する。彼が馴染みの芝居小屋に身を潜めている中、おすがと父が左衛門一味によって非業の死を遂げる。左衛門は画策し、琴姫を事件の黒幕に仕立て上げる。千太郎は真相を糺すため、城内の姫に近づこうとするが...
 お家騒動の陰謀劇+怪奇ファンタジー?殺されたおすがが、蛇に化身して姫と千太郎を守る、みたいなシーンがちょっと怪談ぽかったです。昔のTVドラマらしい、チャチな特撮も何か微笑ましかったです。
 話は、ぶっちゃけドーデモヨシ子さん。千太郎役の片岡孝夫(現・仁左衛門)が、きゃめっちゃ男前~タカさま素敵すぎるわ。上品で優しそうで爽やかに艶かしくて。まさに白鳥のような御方!もう絶滅した種類の美男ですよねえ。薄汚いチンピラみたいなタレントばかり押し付けられてる目には、目薬のような効果のある御姿でございます。
 ルックスもですが、所作や声の美しさなど、やっぱタカさまって市川雷蔵とカブります。光源氏や眠狂四郎など、同じ役も演じてるし(この千太郎も、雷蔵は映画で演じてるとか。観たい!)。カブるとはいえ、似て非なる雷蔵とタカさま。雷蔵がニヒルでミステリアスなら、タカさまはスウィートでスマート?
 カッコいい殺陣や、水もしたたる舞踊も披露で、まさにタカさまon stage!でも私が萌えるのは、ちょっとヘタレっぽい優男なタカさま(ここが雷蔵とは決定的に違う点かな?)。「わるいやつら」や「配達されない三通の手紙」とかもそうでしたが、タカさまの困った時やショックでガーンな時のアワアワ&オドオド顔、めっちゃ可愛い~
 パパになってほしい素敵おぢさまNo.1だったタカさま改めニザさま、すっかりTVや映画からは身を引いておられるみたいで寂しい。同い年の渡瀬恒彦とか今でも十分イケてるので、また戻ってきてほしい!とは思いつつ。篤姫とか天地人みたいな学芸会な大河ドラマで、あおいとか妻武器とかの脇役なんか絶対やってほしくないとも思うのです。それはそうと。こないだ、たまたまNHK教育で歌舞伎について語ってるニザさまを発見。すんごく穏やかで気品があって、うっとり魅入ってしまいました。お元気そうだったのも何より。
 琴姫役の古手川祐子、美人!純和風で着物が似合って、色っぽくて華がある。おすが役の片平なぎさは、時代劇はちょっと???だけど、やっぱ華がある美人。80年代の若手女優って、華やかな美女が多いですよね。上戸アヤとか綾瀬ハルカとか今の女優って、華も色気もゼロなショボい小娘ばっかだもんね...
 佐伯左衛門役の山形勲の、貫禄ある悪家老ぶりも印象的でした。主役のタカさまより出番が多かったような?!あと、琴姫の幼弟。ラストのクレジットで、演じてたのが片岡孝太郎と知って吃驚。タカさまのご子息じゃん?!
 
 ↑去年、久々にTVドラマに出演したニザさま。主演が劇団ひとりだったので、観なかったのですが...何でニザさまが劇団ひとりの脇役~インタビューによると、別にTVや映画の仕事が嫌いになったわけではなさそう。たまにでもいいので、元気な御姿を拝見したいものです♪
 ご子息・孝太郎主演の映画「Beauty うつくしいもの」にも、カメオ出演してるらしいニザさま。孝太郎よりも相手役の片岡愛之助が気になる私...観たいけど、田舎には来ないだろうなあ。映画環境が悪いローカル住まいを呪怨!
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地獄へ道連れ

2009-07-16 | 日本のドラマ(単発)
 数年前にフジテレビで放送された「実録犯罪史シリーズ 最期のドライブ~富山長野女子高生・OL連続誘拐殺人事件~」を、念願かなって観ることができました。再放送は絶望視してたので、驚喜♪
 昭和55年、冬の富山。元電気工の河野は、年上の愛人・理恵子と共同経営する贈答品会社が倒産寸前で借金を抱えていた。理恵子は自分に頼りきっている弱気な河野に、怪しげな土地ころがしで大金を手に入れると請け合い金沢へ。だが彼女が愛車の赤いフェアレディZで向かったのは富山駅前で、そこで女子高生を言葉巧みに誘拐、殺害して死体を雪山に遺棄。身代金を要求する脅迫電話をかけるが、失敗に終わる。河野との愛の生活を失いたくない理恵子は、次なる獲物を求めて長野へ。今度はOLを誘拐して殺害。理恵子の犯行に気づかない河野は、やがて共犯者に仕立て上げられてしまうことに...
 実際に起こったこの恐ろしい連続誘拐殺人事件、覚えてる方も多いのではないでしょうか。このドラマを観て私、あたらめて驚愕&戦慄。血も涙もない非道な殺人もそうですが、愛人のやってることに気づかず、何も知らないままズルズルと奈落の底への道連れにされてしまった男性の悲運とアホっぷりも、事実とは信じがたくて唖然ボー然。
 河野、お人よしにもほどがある。オツム大丈夫なの?!と見ててイライラ+心配になるほど。彼があれほど鈍感でなく気も弱くなかったら、連続誘拐殺人なんて防げたはず。何も知らなかった、気づかなかった、というのも相当の罪深さだと思う。妻や愛人に優しいところも、ズルくて卑劣。自分が悪いことをするのではなく、女にさせてしまう。これがホントに悪い男かもと河野を見てて思った。こーいうダメ男にハマってしまう女も確かにいるんですよね。くらたまも漫画に描けないほど、最凶だめんず女な理恵子の暴走ぶりが怖すぎます。
 
 ↑連続誘拐殺人犯・宮崎知子。私の上司W女史にクリソツなんですよねえ
 理恵子は、冷酷な誘拐殺人鬼、悪魔のような女、というより、精神的に病んだ女って感じ。中盤から、誘拐を成功させることよりも、愛する男と破滅することが目的、みたいになってしまってて、ゾっとしました。病的な嘘つき女だけど頭の回転が異常に速く(宮崎知子は138という高い知能指数の持ち主であることが、逮捕後の精神鑑定の際に判明)、河野や被害者たちを騙す口の巧さときたら天才的。ズルズルあちこち引きずり回されて、まさか誘拐殺人とは思わないまでも、何か変、何かヤバい?と疑う河野、口も八丁で誤魔化し彼を従わせる理恵子、その繰り返しが何かもう漫才みたいで、悲惨陰惨な話なのに笑ってしまった。
 河野役は、玉置浩二。優柔不断で小心者でアホな色男を、なかなか好演してました。どーしようもないダメ男なんだけど、女がほっとけないのも何となく解かるような可愛さを出していて、ミュージシャンの中では演技力もある人だなと思いました。少なくとも、福山雅治よりは巧い。
 理恵子役は、室井滋。のらりくらりしつつ、ねっとりした粘着質演技が超ヤバい。若い娘たちを絞殺してゴミのように棄てるシーンは、鬼気迫ってて怖いです。シレっとした顔で嘘ばっかつく姿は何となくユーモラスでもあり、やっぱ室井さんって稀有な個性派女優だなと感嘆。凶悪でコワレた女、なんてフツーの女優なら躊躇する役を演じる果敢な役者魂にも。
 ちなみに...“赤いフェアレディの魔女”として世間を震撼とさせた犯人・宮崎知子は、戦後7人目の女性確定死刑囚として、今も拘置所で存命。冤罪を主張し続けてるとか。このドラマの原作者、佐木隆三を獄中から名誉毀損で訴えたらしいです。共犯者にされた男性は、無罪判決が出て娑婆に戻ることができたようですが...被害者たちの無念と遺族の悲しみや怒りを思うと、法では裁かれない罪があるんだなあ、と複雑な気持ちになります。宮崎の息子も可哀相!自分の母親があんなことしたら、私なら生きていけない!
 
 
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rainy days 待ちきれず・・・

2009-06-29 | 日本のドラマ(単発)
 雨雨降れ降れ母ちゃんが~男と駆け落ち悲しいな~♪
 梅雨まっただ中ですね!ジメジメと湿っぽくなりがちなmy heartを除菌乾燥してくれるのは、ブラウン管の中のイケメンたち♪rainy なデイオフは、まったりと録画してたドラマを消費しました。
 
 まずは月曜ゴールデン「緑川警部VS86人の容疑者」...
 検挙率100%を誇る名刑事・緑川警部が、警察署内で発生した殺人事件に挑む!
 うう~む。良い意味でも悪い意味でも、典型的な2時間サスペンスだった。出てきた瞬間に分かる犯人、いかにも何かありげなミエミエすぎる伏線、超ベタな犯行動機etc.名探偵コナンのほうが、はるかにクオリティが高いぞ!「刑事一代」観たばっかだったので、同じTVドラマなのにこの落差は何?!と唖然。でもまあ、2時間サスペンスは軽くてお気楽じゃないとね。刑事一代みたいなのを頻繁に観るのは、かなりしんどいだろうし。
 内容よりも、出演者のな存在&演技が笑えました。中でも特筆すべきなのが、緑川警部に反抗的な若い刑事役の魔裟斗。ギャグ?その超絶な大根ぶりは、製作者側がワザと笑いを狙ったとしか思えないほど。あんな棒読み、なかなか聞けませんよ。でもまあ、カッコカワイかったので許す!(男前には超甘い私)。今年いっぱいで格闘技を引退する魔裟斗、俳優を目指すつもりなのでしょうか?顔は可愛いし、さすが格闘家なムッチムチはちきれそうなスーツ姿もイケまくりでルックス的にはso niceですが、いかんせんあの演技では...格闘技以上の猛練習が必要です。
 女検事役の浅野温子が...魔女みたい。すごいファッション。こんなケバい検事いねえよ!と呆れた。それにしても。かつてのトレンディ女優も、すっかり2ドラの常連、しかも脇役。諸行無常だ。何年か先には、松嶋なな子とか竹内U子とかも、2ドラ落ちするのかな。
 あと、ザ・ロード夫婦こと高橋ジョージ&三船ミカとか(ジョージが神棚に向かってお祈りしてるシーン、いいのかなあと思った)。ワイドショーでエラそうにしてる大和田獏とか、異色というか意味不明なキャスティング。わけのわからん役だったし。主役の西岡徳馬が、いちばんまともだった。でもトクマン(とか蟹江敬三とか)は、味のある脇役のほうがbetterかも。
 
 
 つづいて、「西部警察スペシャル」が昼間に再放送♪
 西部警察といえば、私が中学生の頃に中間期末試験の時期になると、決まって夜中に再放送してたんですよねえ。大門団長with大門軍団の活躍を観ながら勉強してました。
 21世紀に入って待望の復活を果たした西部警察では、舘ひろしが新団長を襲名。渡哲也は後方サポートに。渡団長が、すっかり人の善さそうな好々爺になってます。渡団長といえば、グラサン&マシンガンぶっぱなし!なのに。最近また夜中に、昔の西部警察が再放送されてるのですが、当時の団長、激シブ~やっぱ男ざかり時代の渡哲也、めっちゃカッチョE~族あがり刑事だった舘ひろしもすっかりシブくなったけど、あぶない刑事と区別かつかない
 
 ↑渡団長は、やっぱこーでなきゃね~♪故・裕次郎ボスは、写真で特別出演。ゆうたろうを代役にしてほしかった
 んで、今回もド派手にやっちゃってます!宙を飛ぶパトカー、炎上するバス、銃撃戦にカーアクション、敵のアジト大爆破!ここはホントに日本?みたいな。某香港映画のパクリ?みたいなシーンもあることはあったが、まあそれはご愛嬌。このハチャメチャ感、無茶してる感が西部警察の醍醐味。でも、国際テロ組織とかスパイとか謀略とかスケールの大きい要素って、日本のTVドラマには何だか不釣合いですよねえ。
 当時話題だった宮崎シーガイアの全面協力、ていうか、シーガイアとタイアップ的な内容も笑えた。話に関係なくシーガイアのPRが挿入されてたり。
 新団長軍団のメンツ、そう、石原プロの若手男優たちが、みんなカッコカワイい~ルックスだけでなく、未熟で不器用だけど一生懸命な演技にも好感。特にイケてたのは、やっぱ21世紀の裕次郎こと徳重聡
 
 私、徳重くん大好きなんですよねえ。ぶっちゃけ、裕次郎よりイケてると思う!ちょっとバタくさいけど古風で凛々しい顔といい、長身でモデルみたいに抜群なスタイルといい、完璧に勝ち組なルックス。なのに、何で今もパッとしないままなのかなあ。いま人気を得るためには、チャラチャラした軽薄で貧相な男じゃないとダメなのかな。
 最近の徳重くんは、石原プロのイベントで若い秘書みたいに渡団長の後ろに控えてるのがメインな仕事?俳優としては、渡鬼とか水戸黄門...石原プロ、完全に育成放棄してますよねえ。もったいない。演技力がないのかもしれないけど、良い仕事させ続けなきゃ実力も培えないよなあ。ていうか、徳重くんレベルの演技力なんて、今の芸能界ではフツーにまかり通ってるじゃん。若手イケメンやジャニーズなんて、徳重くん以下なのも多いし。
 徳重くんにつっかかる刑事役、金児憲史もワイルドかわいかった。脳みそまで筋肉バカって感じなキャラもso good!聞き込み調査で、徳重&金児から交互に強引に、キスでもされるのかとドキっとするよな接近密着状態で職務質問される男性が、超羨ましかった!
 悪の兄弟役が、神田正輝&西岡徳馬(↑緑川警部じゃん)。神田さんは、とてもじゃないけどテロ組織のダークなカリスマボスには見えなかった。優しい小金持ちのおじさんって感じだった。緑川警部ことトクマンも、刑事一代にも出てた大杉連も、ほんと過労おじさんたちだよなあ。
 徳重くんたち、おしゃれなスポーツカーをパトカー代わりにしてたのが笑えた。
 連ドラは無理だろうけど、たまにでもいいのでまたスペシャルやってほしいです♪
  
 ↑徳重くん、スーツがすげー似合ってカッコいい!警官の制服も軍服も皮ジャン、ジーパン何着てもカッコいい!けど、デカい体と暑い顔は時代劇には不向きかも...彼もガエルやフランコ、リィウ・イエと同じ花の78年組。男30歳、そろそろアダルティな役に挑戦しよう!
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刑事一代(後編)

2009-06-23 | 日本のドラマ(単発)
 「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」の後編...

ROUND 3 吉展ちゃん誘拐事件
 4歳の村越吉展ちゃんが、忽然と姿を消す。やがて身代金を要求する脅迫電話が。警察は、身代金を犯人に奪われるという失態を犯す。事件発生から2年が経っても、吉展ちゃんの行方と犯人は杳として分からぬまま。そんな捜査本部に、平塚と石崎が加わることに。容疑者の中から、刑務所に服役中の小原保という元時計修理工に平塚は目をつけるが...
 吉展ちゃんの前に現れる、不気味な男の影...事件の始まりから、何か異様な緊張感に満ち満ちていて、一瞬たりとも画面から目が離せません。吉展ちゃん役の幼児が、これまた超可愛いの。こんないたいけな子が...と思うと、何か観るのが辛くなりました。
 このドラマのメインイベントといえる、平塚八兵衛VS小原保の壮絶な闘いの火蓋が切って落とされます。まさに生命を削り合うかのような攻防!
 狭い取調室で繰り広げられる、緊迫した心理戦に圧倒されます。社会の最底辺で生きてきた小原は、怖い刑事の尋問にビビって素直にゲロるタマではありません。その一筋縄ではいかないフテブテしく荒んだ心に、平塚同様視聴者の背筋も凍ります。

 小原保役は萩原聖人。彼の演技が、このドラマのベストパフォーマンスかも。素晴らしいの一言です。もう目つきと雰囲気が、生きながらに腐ってるって感じ。あの暗い荒廃感&破滅感は、容易に出せるもんじゃないと思う。自供シーンは、神がかり的だった。視聴者同様、目の前にした共演者も息を呑んだのでは。自供後の、まさに悪い憑き物が落ちたって感じの彼も印象的でした。
 それにしてもハギー、若い頃から良い俳優だなあと思ってけど、これほどとは!それに彼、あんまし老けてないですよね。今も顔は可愛い。人を食ったノラリクラリ福島弁も、何か可愛かった。ギャンブル狂い、女泣かせ、暴力癖etc.ハギーご自身もヤバい男ですが、秀でた役者はどっか破綻してるもんなんですよね。今後も、犯罪者にならない程度にコワレて、それを芸の肥やしにしてねハギー!今回のような良い仕事をまたしてほしいけど...遊ぶ金を稼ぐために、つまんないドラマや映画にもジャンジャカ出てくれそうなところが、ファンとしては嬉しくも悲しいハギーです。
 小原の老母(名女優の岩崎加根子さん、わずかなシーンだけど胸えぐるインパクト!)が雨の中、保を産んだ私を許してください、と平塚に土下座して号泣するシーンが、悲痛すぎて...もし私が凶悪犯罪を犯したらmy motherも、と想像して胸が苦しくなりました。
 若い刑事役の山本耕史、ハギーには遠く及ばないまでも、抑制の効いた演技に好感。山本くんのオデコ、ピカーッいつ見ても電球みたいで眩しすぎる!
 小原保みたいな役って、演技に自信がある30代の男優なら、誰でも演じてみたい役なのでは?このドラマに出てた若手(池内博之、山本耕史、3億円事件のパートで出てくる長谷川朝晴とか)たち、俺がやりたかった!と思ったのではなかろうか。残念ながら、コータローには絶対×100無理ですが...
 福島の田舎の人々が、ナニゲに秀逸だった。重大な証言をする男の子とか、小原の兄嫁とか。チョイ役だけど、佐々木すみ江が流石の存在感。
 取調室のパートは、舞台化しても面白そうですよね。吉展ちゃん事件に絞った内容で映画化も良さそう?
 
 ↑本物の小原保。凶悪犯には見えないですよねえ。悲しい顔...
 小原保についていろいろ読んでみたのですが...彼のやったことは万死に値するけど...同情はできないけど、今の狂った凶悪犯罪者には感じない、何ともいえない切ない気持ちを抱いてしまうんですよねえ。あの時代のどうしようもない貧困とか、足の障害とか、あれほどの重い暗い宿業を背負わされて、まっすぐに生きられるほうが不思議。だからといって、幼児殺しなど許されるはずもない。何で吉展ちゃんを殺しちゃったの?殺さずにいてくれてたら...吉展ちゃんだけでなく、自分まで殺すことになるぐらいなら、後で捕まって刑務所に入るだけのほうが、どれだけ誰にとっても救いになったことか。
 拘置所で短歌の才能を見出され、すぐれた歌人になった小原保。死刑執行の前に平塚へ遺した、真人間になって生まれ変わります、という言葉も悲しかった。死ぬことによって、新しい自分になる。小原の最期に胸が締め付けられます。
 でも...忘れてはいけないのは、小原ではなく吉展ちゃんこそが最も可哀相な存在、ということです。ご遺族の方々は、このドラマをどう観たことでしょうか。
 それにしても。身代金受け渡しで犯人を取り逃がすなんて、信じがたい警察の失態ですよねえ。平塚が洗い直す前の小原のアリバイ捜査も、めちゃくちゃ杜撰で唖然となった。
 ROUND 4 三億円事件
 白バイ警官を装った男に、現金三億円が奪われる。平塚も捜査に加わるが、事件も時代とともに変化したことを痛感することに...
 平塚最後の事件。時代遅れの老害扱いされ、事件も解決できず、失意と無念のうちに退職するまでが描かれています。でもホント、三億円事件も闇に包まれたままですね。いろんな説はあるけど...せっかく盗んでも使えない大金ってのも、何だか虚しいですねえ。
 捜査陣の中に、長谷川朝晴の姿もあって吃驚!台詞があるかないかな超チョイ役でしたが、可愛かったです♪
 ラストは...
 小原の墓参りに来た平塚は、死後も小原が罰のような孤独を強いられていることを知り、涙を流さずにはいられない。彼岸と此岸、恩讐を越えた絆もまた痛切です。田舎の畦道を、足を引きずりながら歩く小原の姿が、ほんと悲しかった
 退職からわずか数年後に、平塚は永眠。仕事で燃え尽きちゃったんでしょうね...
 知名度よりも実力重視のキャスティングに喝采こーいうドラマ、たまにでもいいので作ってほしいです!謙さんも、おかしなハリウッド映画で変な役もらうより、日本で良い仕事してほしい!
 隅から隅まで素晴らしい俳優の布陣でしたが、個人的に助演賞をあげるとしたら...
 最優秀男優賞・・・萩原聖人 (次点は高橋克実)
 最優秀女優賞・・・余貴美子 (次点は岩崎加根子)
 かな?
 どうでもいいけど、このドラマのキャストってキムタコの「華麗なる一族」とカブり気味?アイブちゃん、原田美枝子、山本耕史、六平直政、平泉成、それにハギーも。同じ豪華キャストなのに、華麗にはちっとも重厚さや胸に迫るものがなかったのはWHY?
 
 ↑おハギ忘れかけてた昔の男への想いが再燃、みたいな♪
 
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刑事一代(前編)

2009-06-22 | 日本のドラマ(単発)
 渡辺謙主演の2夜連続スペシャルドラマ「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」を観ました。帝銀事件、吉展ちゃん誘拐事件、三億円事件etc.大事件の捜査に尽力した昭和の名刑事・平塚八兵衛の活躍を描いたドラマです。
 最近のTVドラマ界(邦画界もですが)は、若くてイケメンなだけ、きれいで可愛いだけで男優・女優だと名乗ってる“自称俳優”のチャラチャラしたスウィーツ学芸会ばかりで、大人の鑑賞に耐え得るドラマは絶滅状態。そのことを嘆かわしく思っていた中で観たためか、このドラマかなり強烈でした。
 内容よりも、豪華(ていうか超シブい)俳優たちの顔ぶれが素晴らしかった。自称俳優じゃない本物の役者たちの個性と演技の凌ぎを削る激突は、ヌルいユルいスウィートドラマでは決して堪能できない極上の味わい。超高級だけど油っぽすぎる中華料理、みたいでしたが。水道水やジュースばかり飲んでた喉に、いきなり強い濁酒を流しこんだ、みたいな衝撃。とにかく、普段はジャニーズやチャラいイケメン主演のドラマや映画に、おまんま食うため仕方なく出てるような役者たちが、好機!とばかりに我こそは!と本来の力量を発揮してる感じでした。男優も女優も、ハリウッドスターなケン・ワタナベが主演だろうと、そんなの関係ねぇ!と言わんばかり。演技力なら俺(私)のほうが上!あわよくば食ってやる!なギラギラぶりが、スリリングでワンダフルでした。私は、優等生的に整然としてるアンサンブル演技よりも、こーいう暑苦しいまでに激しいバトル演技のほうが好きです。重要な役だけでなく、チョイ役にまで名だたる役者を配してたところも、ほんと驚嘆感嘆!
 が。若干、トホホな出演者もいることはいた。そう、小泉孝太郎と相武紗希です。
 
 二人とも、可愛くてイヤミがないけど...何だろう?ショボいって感じ?出てきた瞬間、まだ喋ってない動いてもないのに、うわっ下手くそ!と知らしめるド大根オーラびんびん。あの出演者の中では、ほとんど素人が紛れ込んだって感じで、ちょっと可哀相だった。ショックだったのは、コータローがアイブちゃんよりヒドい?!と思えたこと。あのアイブちゃん以下だなんて、憂慮すべき深刻さだよコータロー。もう新人じゃないし30歳なのに、デビュー当時から演技的な成長がほとんどないのが、ファンとしては心配...あと、ジャーナリストの鳥越さんも、いかがなものかだった。
 やはり何と言っても、主演の渡辺謙の大熱演がドラマの白眉です。謙さん、やっぱスゴい俳優ですね。演技そのものよりも、発しているパワー&オーラが激烈。ギラギラした♂臭さも、日本の同世代の俳優にはない魅力。緒形拳の後継者は謙さん?とも思った。ただ謙さんはカッコよさを大事にしてるようなので、同じギラギラでも緒形拳のような捨て身なエロさ&生々しい業みたいなのはないけど。
 このドラマ、はっきり言って謙さんがオスカー候補になった「ラスト・サムライ」より、作品のクオリティも謙さんの演技も上だったような気がする...「バットマン・リターンズ」と「SAYURI」よりは、間違いなく上質。
 事件捜査に執念を燃やす平塚八兵衛with刑事軍団が、とにかくア・チ・チ・アチ~♪by ひろみGO 見てて胃もたれするほどギラギラ濃ゆいです。ほとんどヤーさんな迫力と凄み。まさに、血汗泥まみれの漢(おとこ)たちって感じ。荒ぶる野郎どもの男臭さ、たまりません♪
 ROUND 1 帝銀事件
 12人が毒殺された、戦後最凶事件のひとつ。横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」のモデルにもなりました。毒を盛られ、うげげえ~!とバタバタ悶絶しながら絶命する被害者の姿が、悲惨陰惨非道い!ひどすぎる!まさに悪魔の仕業。平塚たちは犯人が残した名刺から、テンペラ画家の平沢貞通にたどり着く...
 平塚たち名刺班の、地道でハードな捜査が熱く描かれてます。容疑者・平沢役は、榎木孝明。台詞も出番も少ないけど、“上品な胡乱さ”をよく出してた。この事件も、謎が多くて不気味ですよねえ。平沢貞通は冤罪、という説が圧倒的だし。死刑執行もされず、100歳近くまで獄中で生きた平沢貞通の人生も悲劇的。某音楽プロデューサーは、平沢の息子だとか?確かに似てる...
 平沢の娘役で、ハリセンボンのはるか?かと思ったら、貞子こと木村多江だった。若い刑事役の池内博之、刑事にしてはエロすぎる♂フェロモン。ハンチング帽が可愛かった。捜査会議で平塚と衝突するベテラン刑事役、渡辺哲がド迫力で怖かった~!チョイ役の長門裕之、洋子も呆れそうな半ボケ老人役でした
 ROUND 2 警備員殺人事件
 有楽町そごうで、警備員が殺害される。平塚は相棒となった石崎とともに、容疑者・森川を追いつめてゆく...
 
 石崎役の高橋克実、こんなに素晴らしい役者だったとは!味のある野郎キャラが素敵だった。演技だけでなく、見た目もイケてて萌えまくりました。日本一男前なハゲ男かも♪
 森川役の杉本哲太も好演。犯人にされかける男、誰?!かと思ったら、宍戸開だった。若い頃と別人のように太ってて唖然。インパクトある見た目です。チョイ役の森次晃嗣と根岸季衣もいい味。
 
 瞠目させられたのは、森川の妻役の余貴美子。彼女、やっぱ卓越した女優ですよねえ。大げさな熱演なんかしないのに、視線クギづけにしちゃう。長まわしで映されるアップ、じわじわと現れる極限の感情が圧巻だった。「オリエント急行殺人事件」でオスカーを獲ったイングリッド・バーグマンを彷彿とさせた余さんです。
 後編は、平塚八兵衛最大のヤマ。そう、吉展ちゃん誘拐事件です。このスペシャルドラマにとっても、最大の見せ場となってます。あの俳優が、謙さんを凌ぐような名演を披露してます。
 そうそう。顔も演技も熱すぎて怖いけど、何かトボけた感じの訛り(栃木弁?)は、何か可愛い謙さんです。
 
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