轟く雷鳴と激しい雨に、今日は昼から不穏な天気です。天候だけでなく...
最近は、慄然となる事件が頻発していて、TVをつけるのも怖くなります。
少年の母親首切り事件...ただでさえ、大きめの荷物を憂い顔で持ち歩いてる人を見ると、何だか疑心暗鬼に襲われる私。ますますヘンな妄想を抱いてしまいそう。
バカな若い夫婦が、ガレージのヘルメット入れに赤ちゃんを置いて外出、帰ったら死んでたので、ポリ袋に入れて遺棄...ひ、ひどい!ペットやゴミ以下な扱い。こんな鬼畜を親にもってしまった赤ちゃん、ほんとに可哀想。こんな目に遭うくらいなら、赤ちゃんポストに入れられたほうがマシなのでは...
元暴力団男が銃をもって立てこもり...またか!亡くなった警察官は、まだ23歳で、結婚して赤ちゃんもいたとか。奥さんや両親、仲間の無念は、いかばかりか。忌まわしい犯人、ヤク中なので捕まっても大した罪にならないだろうから、狙撃隊に射殺されたらいいのに。
ステーキ店の店長と店員が、客の女性を拉致監禁強姦...信じられない。うかつに独りで食事もできません。
陰惨な悲劇に、ますます気分は鬱々しくなります。雨が上がったら、希望のような晴れ間が見えることでしょうか。
「コーラス」
1949年のフランス。田舎の男子寄宿学校に赴任してきたマチュー先生は、生徒たちの問題児ぶりに困惑しながらも、彼らの心を音楽で開こうと試みる...
評判通りの佳作でした!
マチュー先生のキャラや教えが、金八先生みたいな説教臭いものではなかったのが良かった。もっともらしい教訓を垂れながら、ベタベタ・ズカズカ子供たちの心に踏み込んだりせず、あくまで音楽で子供たちの興味を惹き、歓びを与えるやり方に共感。貧しい家庭から、厄介払いのように預けられて、退屈や虚しさ、寂しさをイタズラや反抗で紛らわしていた子供たちが、だんだんと音楽で屈託を忘れ、素直になっていくプロセスが、とても楽しく感動的に描かれています。
さあ泣け!なベタベタしいお涙ちょうだいな要素は全然ないのに、要所要所で涙腺が緩んでしまう。
問題児だけど天使の美声を持つピエールが、イタズラの罰としてコーラスから外され、悲しそうにションボリしてたら、マチュー先生に許されて、嬉々として歌うシーン。誰かに許される、必要とされる喜びが伝わって、胸がジーンとなりました。
あと、学校を去るマチュー先生に、姿を現さない子供たちからの別れの紙飛行機が降り注ぐシーン。土曜日になると親が迎えにくると信じていた孤児のペピノが、マチュー先生を追いかけて旅立つのが土曜日だった、というのも泣かせるエピソード。死んだり病気で泣かせようとするのは嫌いだけど、こんな優しい温かい幸福には、素直に泣きたいと思う私です。
けなげでしょ!頑張ってるでしょ!な子供は何かウザいけど、素直になる方法を知らないだけで、本当は無邪気で無垢な悪ガキは、可愛い。イタズラや反抗している時でさえ生き生きとした生徒たちが、みんな愛しくなります。寂しい境遇でも、同情を媚びるような哀しい様子はほとんど見せず、常に元気で逞しい彼らは、見ていて気持ちよく微笑ましいです。
知らず知らず目頭を熱くさせるのに、子供たちの歌声も大きな役割を担っています。まさに、エンジェルヴォイス。天使の歌声。汚れのない澄んだ歌声に、心がデトックスされます。
ピエール役、ジャン・バティスト・モニエは、実際に奇跡的な美声の持ち主とか。
絶世の美少年ってわけではないけど(内田朝陽に似てる?)、声だけでなく演技も素晴らしかった。成長した最近の彼は、ちょっとカツーン系の少年になってるような?
チビ&デブ&ハゲの救世主マチュー先生も、いい味だしてました。
ピエールの上を行く危ない超問題児モンガンが、ちょっとブサ可愛かった。彼のオゲレツな歌が笑えた。
強烈だったのが、校長先生。戸塚ヨットスクールも真っ青な、恐怖の人権無視体罰指導!強権的な上、ズルくてセコくて最悪のジジイなんだけど、何かビミョーに笑える。そこはかとなく悪辣さがコミカル風味になってて、ヒドいことをしても不快ではないのが、不思議なキャラになってました。
成長して高名な音楽家になったピエールに、ジャック・ペラン。素敵なおじさま。名作「Z」とか若い頃の彼って、ちょっとオーランド・ブルーム似?
最近は、慄然となる事件が頻発していて、TVをつけるのも怖くなります。
少年の母親首切り事件...ただでさえ、大きめの荷物を憂い顔で持ち歩いてる人を見ると、何だか疑心暗鬼に襲われる私。ますますヘンな妄想を抱いてしまいそう。
バカな若い夫婦が、ガレージのヘルメット入れに赤ちゃんを置いて外出、帰ったら死んでたので、ポリ袋に入れて遺棄...ひ、ひどい!ペットやゴミ以下な扱い。こんな鬼畜を親にもってしまった赤ちゃん、ほんとに可哀想。こんな目に遭うくらいなら、赤ちゃんポストに入れられたほうがマシなのでは...
元暴力団男が銃をもって立てこもり...またか!亡くなった警察官は、まだ23歳で、結婚して赤ちゃんもいたとか。奥さんや両親、仲間の無念は、いかばかりか。忌まわしい犯人、ヤク中なので捕まっても大した罪にならないだろうから、狙撃隊に射殺されたらいいのに。
ステーキ店の店長と店員が、客の女性を拉致監禁強姦...信じられない。うかつに独りで食事もできません。
陰惨な悲劇に、ますます気分は鬱々しくなります。雨が上がったら、希望のような晴れ間が見えることでしょうか。
「コーラス」
1949年のフランス。田舎の男子寄宿学校に赴任してきたマチュー先生は、生徒たちの問題児ぶりに困惑しながらも、彼らの心を音楽で開こうと試みる...
評判通りの佳作でした!
マチュー先生のキャラや教えが、金八先生みたいな説教臭いものではなかったのが良かった。もっともらしい教訓を垂れながら、ベタベタ・ズカズカ子供たちの心に踏み込んだりせず、あくまで音楽で子供たちの興味を惹き、歓びを与えるやり方に共感。貧しい家庭から、厄介払いのように預けられて、退屈や虚しさ、寂しさをイタズラや反抗で紛らわしていた子供たちが、だんだんと音楽で屈託を忘れ、素直になっていくプロセスが、とても楽しく感動的に描かれています。
さあ泣け!なベタベタしいお涙ちょうだいな要素は全然ないのに、要所要所で涙腺が緩んでしまう。
問題児だけど天使の美声を持つピエールが、イタズラの罰としてコーラスから外され、悲しそうにションボリしてたら、マチュー先生に許されて、嬉々として歌うシーン。誰かに許される、必要とされる喜びが伝わって、胸がジーンとなりました。
あと、学校を去るマチュー先生に、姿を現さない子供たちからの別れの紙飛行機が降り注ぐシーン。土曜日になると親が迎えにくると信じていた孤児のペピノが、マチュー先生を追いかけて旅立つのが土曜日だった、というのも泣かせるエピソード。死んだり病気で泣かせようとするのは嫌いだけど、こんな優しい温かい幸福には、素直に泣きたいと思う私です。
けなげでしょ!頑張ってるでしょ!な子供は何かウザいけど、素直になる方法を知らないだけで、本当は無邪気で無垢な悪ガキは、可愛い。イタズラや反抗している時でさえ生き生きとした生徒たちが、みんな愛しくなります。寂しい境遇でも、同情を媚びるような哀しい様子はほとんど見せず、常に元気で逞しい彼らは、見ていて気持ちよく微笑ましいです。
知らず知らず目頭を熱くさせるのに、子供たちの歌声も大きな役割を担っています。まさに、エンジェルヴォイス。天使の歌声。汚れのない澄んだ歌声に、心がデトックスされます。
ピエール役、ジャン・バティスト・モニエは、実際に奇跡的な美声の持ち主とか。
絶世の美少年ってわけではないけど(内田朝陽に似てる?)、声だけでなく演技も素晴らしかった。成長した最近の彼は、ちょっとカツーン系の少年になってるような?
チビ&デブ&ハゲの救世主マチュー先生も、いい味だしてました。
ピエールの上を行く危ない超問題児モンガンが、ちょっとブサ可愛かった。彼のオゲレツな歌が笑えた。
強烈だったのが、校長先生。戸塚ヨットスクールも真っ青な、恐怖の人権無視体罰指導!強権的な上、ズルくてセコくて最悪のジジイなんだけど、何かビミョーに笑える。そこはかとなく悪辣さがコミカル風味になってて、ヒドいことをしても不快ではないのが、不思議なキャラになってました。
成長して高名な音楽家になったピエールに、ジャック・ペラン。素敵なおじさま。名作「Z」とか若い頃の彼って、ちょっとオーランド・ブルーム似?