まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ムチを打て!老骨大冒険

2008-11-13 | 北米映画 00~07
 大阪で起きた轢き逃げ事件の吉田容疑者、その反社会的な半生に戦慄。もう二度と、野放しにしないでほしいです。
 それにしても、プチ吉田容疑者みたいな若者、世の中にいっぱいいますよねえ。他人の心身など、自分の都合を通すためなら道端の雑草のように踏み潰そうとする連中の、何と多いことか。それも、平然というか、そうすることがカッコいい強さだ、と思い込んでる節があるようで、ほんと怖いです。
 タンポポのように踏み潰されるのが怖くて、ビクビクしながら彼らの愚行を見て見るフリするしかない自分自身の弱さにも、自己嫌悪...

 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
 インディアナ・ジョーンズ博士は、私の洋画初恋ヒーローなのです。前作で有終の美を飾り、寂しいけどこれで永遠にカッコいいまま私の心の中で生き続ける...はずだったのに。あわわ、絶対ないと信じてたパート4が!正直、ヤメテー!と思った。ハリソン・フォード、もうインディはやらないと言ってたはずなのに。最近は、連発する駄作で終わった感ただよう老残ぶりをさらし、往年のファンを悲しませ、引退勧告まで出てる状態だったハリソン爺。昔の夢よもう一度とばかりに、大事にしまったはずの古着を取り出して無理やり再び袖を通した、みたいな執着と往生際の悪さが、何だか国会に居座る老害政治家と重なって...
 もうおじいちゃんな年齢と見た目に不相応な役に固執するのって、滑稽を通り越して痛ましいんですよねえ。今の田村正和の恋愛ものとか、ほんとに観たいと思ってる人っているのかしらん。私はインディが老いさらばえた姿でムチャな冒険する姿など見たくなかったので、とうとう劇場へは足を運べなかったのですが、ついに意を決してDVDで、何と19年ぶりのインディとの再会を果たしたのでした(でもホント、あれから20年近くも経ったのか~とシミジミしつつ...)。
 前作から18年後の1950年代。神秘のパワーを秘めた“クリスタル・スカル”を求めて、相棒となった若者マットとともにアマゾンへ向かうインディ。お宝を狙うロシア軍との攻防の末に...
 冒険は、やっぱすごく面白かったです。スピルバーグ監督って、グイグイ観客を引き込むことにホント長けてますよね。次から次へと凝った仕掛けが登場して、まさに大人も楽しめる遊園地映画です。コミカル風味なのが、いつもいい感じです。
 あまりCG駆使って感じじゃないところも、チープ感がなくて良かったです。金と工夫を費やしたセットと、愉快な演出で魅せるところが、さすがスピルバーグ監督です。最近のCG過多で派手なだけの大味な映画しか作れない凡庸な監督とは、やはり違いますね。
 でもこの第4作目、シリーズ中もっともトンデモ度が高いですよねえ。冒険活劇というより、Xファイルに近い内容?未知との遭遇なラストに、わけがわからずポカ~ンとなってしまった私...
 初めての第二次世界大戦後の話なので、テレビや冷蔵庫があるモダン化した50年代のアメリカにインディがいるのが、ちょっと奇妙な感じだった。インディが核実験場用に作った町に入り込むシーンなんて、何だかシュールだった...
 ハリソン・フォード、恐れてたほど老化してなくて意外でした。まさか、画面処理してる?!年寄りの冷や水的に、いい年して...な見苦しい頑張りではなく、俺も年とったよなあな自虐的な笑いをとる演技に好感。でもやっぱ、おじいさんだよなあ。たまに、動くのがシンドそうな様子もあったり...
 マット役は、最近なぜか売れっ子みたいなシャイア・ラブーフ。コリン・ファレルから♂フェロモンを抜いて貧相にした感じ?あんまし萌えないですねえ。フランス映画ファンとして知られるスピルバーグ監督なので(「未知との遭遇」では尊敬するフランソワ・トリュフォー監督、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ではトリュフォー監督作品の常連だったナタリー・バイを出演させてた。確か「ミュンヘン」でも、いっぱいフランス人俳優が出てたはず)、マット役は無名でもフレンチなイケメン男優を起用してほしかったかも。
 第一作のヒロイン、カレン・アレンが元気な姿を見せてくれてたのも嬉しい。シルバー世代への激励映画でもあるのでしょうか。
 敵のロシア軍ボス役に、またあんたか!なケイト・ブランシェット。あっちもこっちも、よく出ますねえ。何でもできる万能女優なのは分かるけど、アクションアドベンチャー映画にまで別に出てこなくても...アレモコレモと欲張らず、他の女優にも仕事まわしてあげてほしいです。
 インディ父ことショーン・コネリーは、写真だけの出演でした。他界されたとのことですが、前作で聖杯飲んで不死身になったんじゃなかったの?
 

 
コメント
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