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アメリカの貨物船が海賊に襲われ、輸送中だった秘密兵器が奪われる。韓国政府から捜査を命じられた海軍大尉のセジョンは、海賊団の首領シンが脱北者であり、彼と生き別れとなった姉がロシアにいることを突きとめるが…
大ヒットドラマ「イカゲーム」では、恐怖のデスゲームで激烈な死闘を繰り広げつつ、冴えないダメおやじっぷりも味わい深く演じてたイ・ジョンジェ。彼もすっかりおじさんになりましたね。年末いよいよ配信されるイカゲーム続編の前に、若かりし頃のジョンジェに会いたくなって、この懐かしい映画を観ました。もう19年も前の映画!
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セジョンみたいな役はハリウッドスターだと、派手すぎて作り物っぽくなる恐れがあるけど、ジョンジェは余計なものを削ぎ落したようなシンプルさがあって、リアルかつすごく清々しいんですよね~。ジョンジェみたいな役者を、私は真の演技派と呼びたい。過激な肉体改造とかエキセントリックな熱演は、意外とありきたり。これといって風貌に変化があるわけでもなく、奇をてらった演技をするわけでもないのに、ヒーロー役、悪役、凡人役、アホ役、悲劇でも喜劇でも、どんな役でも違和感なく自然に演じて、観客を魅了し瞠目もさせるジョンジェの変幻自在さ、振り幅の広さは驚嘆に値します。
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軍人ジョンジェの凛々しさ、清廉な精悍さにも惚れ惚れ。軍服が似合う~
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他の作品でも肉体美を見せてますが、この作品がジョンジェ史上最高最強の肉体だと思います。初登場シーンでちょっとだけのサービス脱ぎでしたが。イカゲームでの、おじさんが必死で老体にムチ打ってる感じとは全然違う、ダイナミックで敏捷なジョンジェのアクションも崇高なまでにカッコいいです。
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シン役のチャン・ドンゴンは、ほんと美男。顔だけだと、今でも韓流屈指の美男子なのでは。地味なジョンジェとは対極な華やかさ。薄くて地味なおかげでどんな役でもできるジョンジェと違い、役が限定されてしまう濃ゆい美貌。暗い激情、憎悪も美しい男だと甘美な魅力に。鼻につくような小賢しい演技ではなく、オーバーなまでにエモーショナルな熱演が似合う俳優なので、深すぎる恨みでクレイジー化したシン役にも合っていました。悪役ではなく、いちばん可哀想な役でした。
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カーアクションや銃撃戦、爆破シーンなど、ハリウッド映画も顔負け。韓国、北朝鮮、タイ、ロシアを飛び回る、目まぐるしいストーリー展開やロケもスケールいっぱいで、いま観ても古さはあまり感じられません。日本ではこういう映画がいまだに作れないのが残念。「太陽は動かない」とか、思い出すのも恥ずかしいクオリティの低さ。南北の悲劇という、韓流にしかないネタもベタだけど活かされています。韓国も北朝鮮も、今も昔も自国民の幸せや安全なんてどうでもいいみたいですね。いたいけな子どもが犠牲になることが、いちばん許せないし悲しいです。
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↑ ジョンジェもドンゴンも若い!ジョンジェはイカゲーム続編、ドンゴンは最近お見掛けしないと思ったら、ソル・ギョング共演の映画「満ち足りた家族」が公開間近みたいですね🍄
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