まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ダルグリッシュ警視① 血塗られた終祷

2010-07-27 | 欧米のドラマ
 ドラマ化されたP・D・ジェイムズ原作の「神学校の死」を観ることができました。
 ロンドン警視庁の警視で詩人のアダム・ダルグリッシュ警視は、サフォークの海辺にある聖アンセルムズ神学校で起きた神学生の不審死を調査することに。折りしも伝統あるアンセルムズ神学校は、大執事クラプトンによって廃校の危機に瀕していた。校長をはじめ神父たちや職員すべてがクラプトンに敵意や憎しみを抱いていた中、クラプトンが教会内で何者かによって惨殺されてしまい...
 私、いっときP・D・ジェイムズにハマってたんですよね~。突飛な殺人トリックとか、凝った構成で読者を驚かすって作風ではなく、殺人の動機や膨大な登場人物の心理や苦悩などの緻密な描写が、重厚で読み応えあって好き。推理小説の形を借りた文学、みたいな。主人公ダルグリッシュ警視も上品で知的でカッコよくて、エキセントリックな名探偵キャラよりも魅力的なんですよね。
 寡作なPD女史の作品はほとんどTVドラマ化されていて、ダルグリッシュ警視役のロイ・マースデンが、イメージ通りのめっちゃ素敵おぢさま!そのスーツの趣味や着こなしは、こんなにスーツが似合う紳士いないよなあ~と毎回感嘆してました。しばらく新作が映像化されず、やっと「神学校の死」が放送されることになり、ダルグリッシュ警視に会える~♪とウキウキしてたのに、あれれ!?久々の新作では、警視役の俳優が変わってたマースデンおぢさん、どうしたの?まさか、お亡くなりに?! 
 で、新ダルグリッシュ警視役、マーティン・ショウは...彼もシブくて悪くないんだけど、何だろう?知的で優雅な詩人って感じは全然しないんだよなあ。たたき上げのマル暴刑事っぽいというか。このバトンタッチ、強いていえば、片岡孝夫が塩見三省になった、みたいな。塩見おぢさまも好きなのでOKなんですが♪
 で、新生版はどうだったかといえば。旧版は小説に忠実にしすぎて、地味で緩慢で退屈なところがなきにしもあらずだったんだけど、新版はちょっと2時間ドラマっぽい面白さに仕立ててあった感じ。登場人物の苦悩や過去をダラダラ台詞で説明するのを極力避けて、サスペンス色を濃くしてた。
 ワケアリな登場人物たちの憎悪や敵意の絡みも、イギリスらしくドロドロしてない。どこか乾いた冷たい肌触り。イギリスのミステリーの、そういうところが好きです。あと、厳かで陰鬱な教会とか、荒涼とした海もイギリスっぽくて魅了されます。
 英国のミステリードラマって、ヘンリー・カヴィルとかジェームズ・マカヴォイとか、人気俳優の下積み時代がナニゲに見られたりするのも楽しみのひとつ。あと、新鮮なイケメン発見とかも。このドラマでは、神学生で学校創設者の子孫であるラファエルが、カッコカワイいイケメンだった!

 一見、屈折しててスカした美青年。校長やクラプトン、ダルグリッシュ警視に突っかかるけど、相手に強く出られたら怖気づいておとなしくなるヘタレ男なラファエルが、劇中では一番目立っててオイシイ役だった。彼のイヤミやアテコスリ、脅しに弱いヘナチョコぶりが、ほんと微笑ましくて可愛かった。年上の熟女に片想いな姿もキュートでした。
 ラファエルを演じてるジェシー・スペンサー、このドラマで初めて知ったのですが、なかなかのイケメンぶりでした。だんだん情緒不安定になってコワレ気味になっていく様子も、すごく可愛く演じてました。神父服と中世みたいな僧衣姿も、コスプレっぽくて萌え~。そして、素っ裸で海で泳いだり入水したりするシーンで、驚愕のすっぽんぽんも披露。見た目の良さだけでなく、大胆な役者魂もあるようです。

 ↑要チェキのイケメン、ジェシー・スペンサーくんはオーストラリア出身。人気ドラマ「Dr.HOUSE」でもイケメンぶりを発揮してるとか

 
 
コメント (2)
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