お久しぶりです!すっかり更新を怠ってしまってました♪
祖母の突然の他界や、母の体調不良、職場の移転、豪雨の後始末など、心身ともにゴタゴタとしていたもので、つい...でも、そろそろ落ち着きを取り戻しそうなので、スローペースながらマイペースに駄文を再び書き散らしていこうと思っていますので、お目汚しいただければマンモスハッピーです
梅雨明けが心待ちにされる今日この頃、みなさま雨や体調にお気をつけて、元気に夏を迎えましょうね♪
「シークレット・サンシャイン」
チョン・ドヨンがカンヌ映画祭で女優賞に輝いた作品。
シネはソウルから死んだ夫の故郷である密陽(ミリャン)に移り住むが、幼い息子ジュンが誘拐され殺されてしまうという悲劇に見舞われる。深い絶望の果てに、シネは信仰に救いを求めるが...
映画と俳優の質は、もはや完全に韓国のほうが日本に勝ってると思う。悔しいけど、こういう映画を観ると敗北を認めざるを得ません。日本でも、こういう映画作れないのかなあ。まあ、こういう邦画はヒットしそうにないから、どうしてもオコチャマ向けしか製作できないのだろうけど。
宗教、神の不在、女の業と狂気といったテーマや、淡々とした中にある緊迫感と異様感は、どこかイングマル・ベルイマン監督の作品を彷彿とさせました。
シネがすがるキリスト教の信者たちが、とにかく異様で不気味だった。何かに憑かれたような、ほとんどトランス状態での祈祷。敬虔さの裏に見え隠れする、強引で押し付けがましい独善。信仰は個人の自由だけど、他人の心や生活にまでズカズカ入り込んでくるのは、何だかイヤらしくも恐ろしくも思えた。利他的な純粋すぎる善意って、不純な悪意よりも御しにくいかも...
救われたくて信仰にハマるシネですが。自分よりも犯人のほうが先に信仰で救われていたと知り、信仰心がガラガラと瓦解。神と決別し、神を冒涜するような言動に走る姿が、痛ましいほど異様かつ滑稽だった。敬虔な信者の中年男を誘惑したり、万引きしたCDを祈りの集会で流したり(嘘よ嘘よみんな嘘~♪という歌詞が笑えた)、ゆっくりとコワレていくシネが悲痛です。でも、あんな悲劇に襲われたら、どうやっても救われないよなあ。犯人を憎み通して出所したら復讐してやる!と恨んだり、心が壊れて精神を病んだりするほうが、すべてを赦します敵を愛します、と笑顔で生きられるよりも自然なのかもしれません。
カンヌ映画祭で女優賞受賞という快挙を遂げたチョン・ドヨンが、シネを熱演。ただの可哀想な悲劇のヒロインではなく、完璧とは程遠いスキだらけな言動とか、ぽっかりと空っぽな深く暗い穴を思わせる表情とかで、おんなの弱さや虚無、狂気をリアルに表現していて、すごく惹き込まれます。教会での悪魔憑きみたいなシーン、静かにイっちゃってるラスト近くの姿など、なかなか凄絶です。不幸すぎて悲惨なんだけど、何となく苦く黒い笑いも誘う妙演は賞賛ものです。それにしてもチョン・ドヨンって、年齢不詳っぽいですよね。幼い子どもみたいに見える時と、どうしようもなくオバハンに見える時のギャップが面白い。おでこが可愛い。それにしても。チョン・ドヨンみたいな女優が日本にいないのが、かえすがえす残念。今年のカンヌ映画祭に出品された新作“下女”の彼女も、素晴らしい演技を披露しているとか。イ・ジョンジェとの濡れ場もスゴいとか。早く観たい!
シネに恋して彼女にウザがられても世話を焼くジョンチャン役、ソン・ガンホもさすがの名演。バカがつくほどお人よし、でも下心たっぷりで、宗教なんか興味ないのにシネの気を惹こうと入信して熱心に奉仕したり、そこまでやるか~な笑えるほど献身的&KYな恋のアプローチ。朝青龍似?のガンさんですが、こーいう役する彼は何か愛嬌があって可愛い。
シネの弟役の俳優、どっかで見た顔だな~と思ったら、あ!「魔王」の不倫秘書ソクジンじゃん!
キム・ヨンジェ、優しそうだけどどこか冷めた都会の青年を好演していました。ジョンチャンへの冷淡さが笑えた。スラ~っとしたスタイルの良さも素敵。
祖母の突然の他界や、母の体調不良、職場の移転、豪雨の後始末など、心身ともにゴタゴタとしていたもので、つい...でも、そろそろ落ち着きを取り戻しそうなので、スローペースながらマイペースに駄文を再び書き散らしていこうと思っていますので、お目汚しいただければマンモスハッピーです
梅雨明けが心待ちにされる今日この頃、みなさま雨や体調にお気をつけて、元気に夏を迎えましょうね♪
「シークレット・サンシャイン」
チョン・ドヨンがカンヌ映画祭で女優賞に輝いた作品。
シネはソウルから死んだ夫の故郷である密陽(ミリャン)に移り住むが、幼い息子ジュンが誘拐され殺されてしまうという悲劇に見舞われる。深い絶望の果てに、シネは信仰に救いを求めるが...
映画と俳優の質は、もはや完全に韓国のほうが日本に勝ってると思う。悔しいけど、こういう映画を観ると敗北を認めざるを得ません。日本でも、こういう映画作れないのかなあ。まあ、こういう邦画はヒットしそうにないから、どうしてもオコチャマ向けしか製作できないのだろうけど。
宗教、神の不在、女の業と狂気といったテーマや、淡々とした中にある緊迫感と異様感は、どこかイングマル・ベルイマン監督の作品を彷彿とさせました。
シネがすがるキリスト教の信者たちが、とにかく異様で不気味だった。何かに憑かれたような、ほとんどトランス状態での祈祷。敬虔さの裏に見え隠れする、強引で押し付けがましい独善。信仰は個人の自由だけど、他人の心や生活にまでズカズカ入り込んでくるのは、何だかイヤらしくも恐ろしくも思えた。利他的な純粋すぎる善意って、不純な悪意よりも御しにくいかも...
救われたくて信仰にハマるシネですが。自分よりも犯人のほうが先に信仰で救われていたと知り、信仰心がガラガラと瓦解。神と決別し、神を冒涜するような言動に走る姿が、痛ましいほど異様かつ滑稽だった。敬虔な信者の中年男を誘惑したり、万引きしたCDを祈りの集会で流したり(嘘よ嘘よみんな嘘~♪という歌詞が笑えた)、ゆっくりとコワレていくシネが悲痛です。でも、あんな悲劇に襲われたら、どうやっても救われないよなあ。犯人を憎み通して出所したら復讐してやる!と恨んだり、心が壊れて精神を病んだりするほうが、すべてを赦します敵を愛します、と笑顔で生きられるよりも自然なのかもしれません。
カンヌ映画祭で女優賞受賞という快挙を遂げたチョン・ドヨンが、シネを熱演。ただの可哀想な悲劇のヒロインではなく、完璧とは程遠いスキだらけな言動とか、ぽっかりと空っぽな深く暗い穴を思わせる表情とかで、おんなの弱さや虚無、狂気をリアルに表現していて、すごく惹き込まれます。教会での悪魔憑きみたいなシーン、静かにイっちゃってるラスト近くの姿など、なかなか凄絶です。不幸すぎて悲惨なんだけど、何となく苦く黒い笑いも誘う妙演は賞賛ものです。それにしてもチョン・ドヨンって、年齢不詳っぽいですよね。幼い子どもみたいに見える時と、どうしようもなくオバハンに見える時のギャップが面白い。おでこが可愛い。それにしても。チョン・ドヨンみたいな女優が日本にいないのが、かえすがえす残念。今年のカンヌ映画祭に出品された新作“下女”の彼女も、素晴らしい演技を披露しているとか。イ・ジョンジェとの濡れ場もスゴいとか。早く観たい!
シネに恋して彼女にウザがられても世話を焼くジョンチャン役、ソン・ガンホもさすがの名演。バカがつくほどお人よし、でも下心たっぷりで、宗教なんか興味ないのにシネの気を惹こうと入信して熱心に奉仕したり、そこまでやるか~な笑えるほど献身的&KYな恋のアプローチ。朝青龍似?のガンさんですが、こーいう役する彼は何か愛嬌があって可愛い。
シネの弟役の俳優、どっかで見た顔だな~と思ったら、あ!「魔王」の不倫秘書ソクジンじゃん!
キム・ヨンジェ、優しそうだけどどこか冷めた都会の青年を好演していました。ジョンチャンへの冷淡さが笑えた。スラ~っとしたスタイルの良さも素敵。